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正義悪か悪正義なのか  作者: みけ猫 ミイミ
第三章

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22/22

勇者魔王の暇観戦

バンヘルトは自分も出たいと思いながら会場をみていたが……。

 開会の言葉が終わり中央闘技場に残る者と北東闘技場に向かう参加者と観覧者に分かれた。

 バンヘルトは動かず中央闘技場に残り観戦している。というよりも現在タウリグセに見張られて身動きがとれないのだ。

 これらはルシファーナや幹部が交代でするらしい。

 強行突破できなくもないのだが大騒ぎになるのでしないようである。脳筋ながらも、そこは分かっているのだろう。


(暇だな。昔なら……変装してでも出たのに)


 羨ましそうに双望遠筒鏡を覗き会場をみている。


「初戦は巨人族か」

「はい……男性八名、女性八名出場しております」

「他の種族の人数は?」


 サッと手帳を出しタウリグセは、パラパラと捲った。


「全ての種族の男女共に八名ずつですね。誰かが調整したのでしょうか?」

「その可能性は高いな。お前じゃないとしたら……誰が?」

「権限からしてルシファーナ様か、ライナネ様あたりかと思われます」


 そう人数を調整したのはライナネである。平等にという事なのだろう。


「まあ……この方がいいのかもな」


 そう言いバンヘルトは再び双望遠筒鏡を覗き会場をみた。


 ★★★★★


 場所は北東の闘技場。ここの女性用の控室には、ルシファーナがいる。

 そう初戦は鳥人族だからだ。

 椅子に座りルシファーナは目を閉じ不貞腐れている。


(なんで……鳥人族が、コッチなんだ? まあバンパイア族もだけど。他の幹部の種族は中央の闘技場。まるで意図的に、コッチにされた気がする。

 やるとすればライナネ……まあ恐らくはボクの活躍をバンにみせたくないため。だけど、なんでバンパイア族が……)


 そう思い窓へ視線を向けた。


(コッチには鳥人族とバンパイア族以外だとアンデット族だ。確かアンデット族は更に種族として分断してるんだよな。

 スケルトン、ゾンビ、ゴースト……って種族と言えるのか? まあ父さまが種族として認めたんだし文句言えないよな。

 あとは妖魔族か……これって特殊系の種族ばかりだ! そのためか……バンパイア族が、コッチなのは)


 納得すると再び目を閉じ自分の出番を待つことにする。


 ★★★★★


 ここは中央にある闘技場の会場だ。

 不満げな顔をしているダイゼンは珍しく小声で呟いていた。


「なぜ……オーガ族が最後なのだ? これじゃオレの有能さをバンヘルト様に早くみてもらえんではないか」


 と、ブツブツ文句を言っている。

 理由としては真面に指揮や審判のできるような者がダイゼンしかいない。そのため種族であるオーガが最後になったのだ。


「そろそろ……始めるか」


 ダイゼンが手を挙げると何処からともなく、ドンドドドーンと大きな音を響かせ空高く魔法の花火が打ち上げられる。

 それと同時に「巨人族の一番、ハルマゲ・ベブ〜!! 二番、ケイテオ・テティ〜!!」と拡声音響を持ったスキンヘットの鳥人族の男性が言い放った。


 向き合うように設置されている大きな入場門から巨人が現れた。両者共に見上げるほどの巨体である。

 まあ巨人なのだから当たり前なのだ。

 会場の中央までくるなり両者共に睨み合った。


「ケイテオ……今日こそは、お前をぶっ倒す!」

「フンッ! まあ、やれるもんなら殺す気でこいや!!」


 両者共に武器は持たずに素手でやり合うようだ。

 会場の中央に両者共に定位置に来たのを確認するとダイゼンは魔弾銃を構え空に目掛け、バーンッと撃ち放った。

 その合図と共にハルマゲとケイテオは「ウオォォオオオー!!」と叫び突進する。

 とハルマゲに掴まえられる前にケイテオは素早く横に跳ね避けて、ドンッと地面に着地した。

 すかさず背後にまわると、ケイテオは両手を組み跳びあがる。その反動を使い落下と共に組んでいる両手をハルマゲの頭上に振り下ろした。


 ――ドガーン!!……――


 気づく暇もなく攻撃され倒れたハルマゲの顔は地面にめり込んでいる。

 少し経ってもハルマゲが立ち上がらないためダイゼンは近づき確認をした。

 何処からか取り出したか分からないがダイゼンは大きな旗を持ち上げる。そこには【②】と書かれていた。


 この旗は八人分あるのだろうか……。


 その旗の番号をみた鳥人族の男性が「勝者〜二番ケイテオ・テティ〜!!」と叫んだ。

 それを聞きケイテオは「ウオオォォォオオオオー!!」と叫び力強く右手を掲げる。

 その後ケイテオは入ってきた入場門を潜り控室へと向かった。

 気絶しているハルマゲは巨人の救護隊により担架に乗せられ退場する。

 それを確認したかのように数名の巨人族の男女が現れ会場の整備を始めた。

 この辺は種族の責任的なことで行われるようだ。

 その間、周囲の者は踏まれないように離れて待機をしている。


 ★★★★★


 その様子をバンヘルトはみていたが不満に思っていた。


「早すぎるぞ! まあ一回戦だからしかたないんだろうが。それにしても、どういう組み合わせにした?」

「ダイゼンに任せましたので恐らく適当に組み合わせたのではないでしょうか」


 それを聞きバンヘルトは納得する。

 そしてその後も、バンヘルトは巨人族のバトルをみていたのだった。

読んで頂きありがとうございます(/・ω・)/


では次話もよろしくお願いします(#^^#)

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