実力を見せつける女神
【魔眼がみつめるこの世界】を同時更新してみました。気になる方は、ぜひ読んでみてください。
感想・評価・ブックマークの登録もよろしくお願いします。
https://ncode.syosetu.com/n5020ip/
入学試験当日。隣国アレディア帝国の帝立アイギス魔法学園にやってきた俺は、まずその大きさに驚いた。
「わぁ……」
とにかく広い。何十万坪あるんだろう?
どうやら裏にある森も学園の一部のようで、それを含めるならこちらの方がはるかに大きかった。
いくつもある学び舎、学園というよりも城だ。
改めて周りを見ると、俺と同じような受験者の子がたくさんいる。
かわいい子はいるかなぁ?
お、あの子可愛い。あっちの子は胸が大きい。
少しテンションが上がった俺は、歩きながら周りをキョロキョロして前を見ていなかった。
「キャーッ」
「あ、痛、、、」
誰かにぶつかってしまったようだ。
「あ、ごめん」
「ちょっとあなた、どこに目があるの」
ぶつかってしまったが、こけたわけではないため軽く謝るが、その態度が相手を怒らせてしまったようだ。
「これだから庶民は、私を誰だと思っているの?アレディア帝国の王女ジャンヌ・アレディアです」
「?王女様ですか?でも護衛は?」
「いるわけないでしょ。学園の入試試験に護衛を付けるなんて、私は見世物ではないんだから」
へぇ?この王女、護衛はつけないんだ。まぁ、それだけこの帝国は治安がいいと言えるのか?
でも、着ている服は、高そうな服を着てるなぁ。一目で高い服だとわかるぞ?
せめて俺みたいに、安そうだが実は高い、という服を着ないと。
「何誇った顔しているのあなたわ」
「あ、ごめんなさい」
王女が俺を見てくる。最初は顔、上から下へ、下から上へ最後にまた顔。
「あなた、もしかして貴族ですか?」
「いいえ、違いますよ」
「着ている服や肌の色つやが庶民と違うから」
おおー。流石王族、普段からいいものを着ているから、目は肥えているのか。
これ以上いたら、ボロがでても嫌だし。退散するか。
「まだ、受付登録していないので、これで失礼します」
「あっ、ちょっとあなた?」
気にせず、俺は受付に向かった。
いくつか質問された後。
水晶玉みたいな物を差し出された。
「これは?」
「魔力を測る魔道具ですよ。魔力の高さで色が変わるんです。どのような結果になるか楽しみですね。ちなみに、魔力がすごく高いと虹色に輝くんですよ。まだ見たことはないですが」
「へえ」
言われたまま、水晶玉に手を乗せてみる。
その瞬間。
眩いばかりの虹色の光が、周囲を照らし、最後にヒビが入り水晶玉が割れた
受付が目を見開く。
「ええっ。どういうこと?……」
「水晶玉が割れるなんて、聞いたことありません。水晶玉が測定できないほどの魔力をもっているなんて」
俺は少し笑って、それから溜息をついた。
まあ、女神ですからね。人よりも魔力は高いと思いますよ。
弁償とかないよねこれ?
うわぁ、めっちゃ見られているよ
周りから注目を浴び始めた。
「あの、名前をうかがってもいいですか?」
おどおどしながら、受付の人が俺に聞いてくる。
名前?どういえばこの女神名前何て言うんだろ、ゲームでは女神としか書かれていなかったから、俺の名前は違うし、んじゃ、名前、、名前、、俺の世界で女神と言えば、
「アテナ、、、アテナ・シルフィアといいます」
「アテナ様ですね。どうぞ、試験会場へ」
いきなり、様付けになったよ。いい意味でも、悪い意味でも目立ちまくりだな俺。
受付の人を横切り、試験会場へ向かうが、しばらくは受付にいた人達の目線が女神に向けられていた。その姿が見えなくなるまで。ただ、アレリア帝国の王女ジャンヌ・アレリア一人だけが、みんなと違う視線をむけていた。
◇
実技試験の会場は外だった。剣技と魔法の両方がある。先ずは魔法の試験。
受験者の前方に、六つの石板が並んでいる。
「あの的を狙い、魔法を放ってください」
試験官が説明する。
「右から、火、土、水、風、光、闇の順で並んでいます。好きな属性の的を選んでください。いくつでも構いませんが、加点方式ですのでなるべく挑戦する方が得ですよ。魔力はあっても、どの属性に秀でているかは、人それぞれ違う。それを見定めるための試験です」
なるほど、適性を見るためか?俺には関係ないけど。
たくさん壊せば高得点か?
なら、たくさん壊さないとなぁ
口を緩ませ、片手を前に出す。先ずわ簡単な魔法から
「ファイアボール!」
拳一個くらいの火の玉が手から発射される。的に当った火の玉は、爆発を起こし、熱風が、女神の頬を撫でた。6つあった的はすげてが巻き込まれ、文字通り木っ端みじんだ。
「な、なんだ、今の炎」
「フレイムノートか……?」
「中位魔法?」
「おい見ろよ、的が6つとも」
試験官に向きなおり、
「ご、ごめんなさい。次を用意してもらってもいいですか?……」
「い、いや……もういいです……次に行ってください」
え、次?もう?まだ、ファイアボールしか打っていないんだけど?
次は剣技の試験が行われているところに向かう。
試験官の人を横切り、剣技の会場へ向かうが、しばらくは魔法の会場にいた人達の目線が女神に向けられていた。その姿が見えなくなるまで。ただ、アレディア帝国の王女ジャンヌ・アレディア一人だけが、拳を握りしめながら、みんなと違う視線をむけていた。
◇
剣技の試験会場というよりも闘技場のような場所だった。
そこでは、木刀を持った受験生が騎士の恰好をした人たちと戦っていた。
文字通り大人と子供の戦いだ。だが中には騎士から一本をとる受験生もいた。
並んでいる列の後ろに行き、順番が来るまで待つ。30分くらいして、やっと順番が回ってくる。
「試験管のアスクだ。今日はお前たちの腕を見せてもらう」
笑顔で受験生に言ってくる。
うわぁー、こいつ熱血キャラだ。
ちょっと苦手なんだよなぁ、こういうタイプは。
勝ったら、絶対面倒なことになるぞ、これは?うん、負けよう。
早々に負けることを選んだが、同じ受験生の子から
「さっき、あの人から一本取ったの、アルベルト王子でしょ。かっこよかったわ」
「あ、王子がこっちを見ている。感激だわ」
女の子の黄色い視線を追っていくと、タオルで汗を拭いている王子がこっちを見ていた。
なんかむかつくわ!イケメンは死すべし。
なに、にやけた顔でこっち見てんだよ。
作戦変更、やっぱり勝とう!
勝つことに決め、木刀を持った騎士の前に立つ。
「お、綺麗な子だね。名前は?」
「アテナといいます」
「そうか、遠慮なくかかってきたまえ」
騎士がそう言ったので、俺は昔剣道をしていたので、剣道の構えをする。
「?何だい、その構えは」
「我流です。気にしないでください」
「「・・・・・・」」
「来ないのか」
騎士がじりじりと近づいてくる。
「はぁー」
騎士が掛け声とともに、木刀を振ってくる。俺はその木刀に自分の木刀を力を込めて弾く。すると相手の木刀が、
バキィーーーーーーー!
音を立てて、二つに折れた。
見ていた王子、試験管、受験生は唖然とした。最初に正気を取り戻したのが試験管騎士のアスクだったが、
「すまない、木刀がもろくなっていたようだ。もう一回頼む」
「かまいませんよ」
それから、5回同じことの繰り返し。アスクは信じられないといった顔をしていた。精神的に疲れてきたのか、肩で息をしている。
「もう、いいですか?」
「あ、ああ、構わない、ありがとうごさいました」
なぜか、最後はお礼を言われた。今日の試験はこれで終わりだから、帰ろうと思い会場を出ていく。
騎士の人を横切り、学園の外へ向かうが、しばらくは剣技の会場にいた人達の目線が女神に向けられていた。その姿が見えなくなるまで。ただ、帝国の王女ジャンヌ・アレディアは拳を開いて、帝国の王子アルベルト・アレディアは胸に手を当て高揚した表情で、みんなと違う視線をむけていた。
広告の下にあるポイント評価欄【☆☆☆☆☆】から、1人10ポイントまで応援することができます!(★1つで2ポイント、★★★★★で10ポイント!)
この『10ポイント』は、冗談抜きで本当に大きいです。
読んでいただいた皆様、何とぞ評価をお願いします。
感想とブックマークの登録もよろしくお願いします




