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これから世界が死んでいきます  作者: 狐面
生きる人々
38/59

行平 康太:陸

 部屋に入ろうとすると、自分と入れ替わりで見慣れない三人組が出て来た。 


「あら」

「ごめんなさい」

「こちらこそ、すいません」


 同じ服装、まるで鏡写しのような女性二人。あとは髪をジグザグに分けて(たば)ねた、皮のスーツを着た女性。


「……行くぞ」


 互いに礼をして、その場をやり過ごす。

 気のせいか、見たことがある気がする。

 

 資料整理部(しりょうせいりぶ)の中は、今日も(ゆる)やかな空気が流れている。と思いきや、姫桜(ひめざくら)が叫んできた。


「おっしゃ、来たなあコータ! 何する? どこ行く? やる?」

「何を?」


 騒ぐ姫桜を受け流し、茶器を片付けている慎吾(しんご)に声を掛ける。


「姫桜、どうしたんだ?」

「知り合いが来たもので、花火(テンション)上がっちゃってるんですよ」


 笑顔のまま、優雅な手付きで茶碗を盆に()せている。


「知り合いって、さっきの人達?」

「一人は、我らが副隊長殿です」

「副隊長って、信悟じゃなかったのか?」

二十歳(はたち)では(ひら)隊員が精々(せいぜい)ですよ」

「しかし、一緒に()た……双子か? 初めて見た」

「彼女達は姫桜に恩義(おんぎ)が有って、(たま)に顔を出すんです」

百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)で助けたのか?」


 自分みたいに。


「いえ、そう言う訳では有りません。(もっと)も、姫桜は忘れてしまっていますが、ね」

「忘れてる?」

「ええ」


 まあ、姫桜を護る事に変わりはない。詮索(せんさく)は止めておこう。


「……それで、今日は何を調べているんだ?」

「今日は、(まだら)です」

「斑?」

神崩(かみなだ)で起きた事件の黒幕(しゅぼうしゃ)

「神崩? 真逆(まさか)、消滅のか?」

「…………」

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