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ミクレコスモ・デル・モンド〜大富豪を目指して〜  作者: 来栖翁善
一章  職業進化を目指して三〇〇〇里
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22/25

二〇話 遠征②

「ついたよジョカくん」


しらゆきに起こされ目を覚ます。

時計を見るに午後三時を指していた。一時間位寝ていたようだ。


しっかり覚醒してきたため周りを見ると岩山と岩山に挟まれた谷だった。


「おお、すごいけど…ここどこらへん?絶対街近郊ではないよな?」


圧倒的秘境。

一時間でここまで雰囲気変わるのすごいな!このゲームのプログラムはよく出来てるな。


「で、しらゆきそして白波黒霧。ここらにあるんだろ?全く人の気配ないけど…大丈夫?」


ここらは静かすぎる。人気すら動物の気配もない。なんだか不気味とも言えるだろう。


「ああお主ここからは全く見えんのでな。ドワーフの村は隠れているからの。」

「そうだのお主の妹君?のお家に近いものだな」


なるほど何かしらの結界で守られてるってことか…そう思うと家隠す結界って有名なのでは?今の環境でしっかり役目果たせてるんかな…


まあいいや一旦置いといて、とりあえず村に行ってみよう。カラスたちの旧友に会いに行こう。




◇◇◇


ブフォン


うおこれすごい。なんだか見えないけど触れる壁?みたいなのを通過する。

すると目の前に門が出現した。


「え?」


戸惑うもカラスたちがそこに立つ門兵と対応する。

あれよあれよとことが進みその門をくぐるとさっきとは打って変わって賑やかな街だった。


「うおー!こりゃすげえ」


状況の変化に驚き語彙がだだ下がりだがこの際はいいだろう。

カラスたちによると知り合いはここの長らしい。

話を聞くと二羽はここの長が始めて創った武器とその精霊?だそうだ。

なぜここで精霊が出てくるのかは不思議だが教えてくれなかった。


というかこのカラスたち昔精霊だったんだ…知らなかった。


街を見ながら行こうとするが、ここに住んでいるのだろうドワーフたちから驚きや奇異、嫉妬また尊敬の念が宿ってそうな目を向けられる。

細かく言うと自分と自分の肩に小さくなって乗ってるしらゆきにだが。


おそらくあの透明の壁を越えてくる自分らがアウェイなんだろうから黙っとくが。



てくてくと歩いて10分ようやく目的のお家についたようだ。

カラスたちは扉を叩けないため俺が叩く。

しかし反応は無く周りの音がするだけだ。


その後何度か叩いてみたが出てこないので入ってみることにした。ここで帰るのも癪だったからだ。

扉を押すと驚くことに鍵はかかっておらずス―っと開いた。


「ごめんくださ―い!!!」


一応言ってみるがやはり反応はない。

家の奥からカアンカアンと金属がぶつかり合う音がする。もしかしたらと思い家の奥に歩みを進める。



ガチャ


「―――誰だ?」


開口一番に疑問を呈された。されど作業を止めずこちらを一瞥もしない。

まあそれは仕方ない。ほぼ不法侵入と一緒だからね。


「いや、何度も呼びかけたんですが出てこられなかったので奥にいらっしゃるのかと思いましてね」

「気分を害したなら謝ります。」


謝罪の誠意を見せるのは如何なる時も大切だ。……NPCに有効化は知らんが。


―――カチャ


おそらく槌だろうか、をおいてこちらを見る。ようやく目があった。

その目は見開かれており、驚き6割興味深さが4割といったところだろうか。


「お前さん、人間なのか!!」


先ほどとは代わり声がいくらか弾んでいる。


「そうですね、今回は話とコイツラの用事できました。」


「こいつら?」


今回は武器を買い取って売らせてくれないかという相談で来る予定だったが、このカラスたちが知っている

そうなので面白がってついてきた。


「おお!!!お前たちか!もう居なくなったかと思っていたぞ!!」


本当に知り合いだったみたいだ…でもどこで知り合ったんだ?


「おう、不思議そうな顔をしてるな?教えてやろうか?なんで知り合いか」


説明してくれるそうだここは聞き手に徹するか。


「こいつらはな俺が始めて作った武具についた精霊なんだ。それも喋れる。それでだ始めてだから愛着が湧いてずっと使っていたんだ。()()()()()()。」


ほう。あの時とな。

…なにそれ


「なんですかそのあの時とは?」


「知らねえのかいお前さん?!すごく有名だろう?」


「はは…勉強が足りないようです…できれば教えていていただいても?」


有名らしい。すまんが一度もそれっぽい話を聞いたことないんだ許して。


「こいつらと決別したきっかけがあってな。それが第一次亜人・人類戦争てやつだ。その時俺も戦士として戦場にいかにゃならんくなってな、その時点で人類と我々亜人で圧倒的に文明の差がありボコボコにされていたんだ。そのときの圧倒的な人類側の火力で俺は瀕死になった。俺は味方がぎりぎりで助けてくれたから今も生きているがその時持っていたそのお前さんの持つ武器はどこかに消えてしまった。その後ア亜人と人類は停戦協定を結び今もなお続いている。亜人は技術で劣るためこんなふうに隠れて街を作って生活している。そして俺はその武器をなぜお前さんが持っているのか不思議でたまらない。」

「まあざっとこんなかんじだ。」


うーーんまじでなんで俺がこの武器持ってんやろ?一応武器ランダムボックスから出たはずなんやけど…


「ところでこんな話を聞いてくれたんだお前さんの話を聞いてやろうか?何かあったからここまで来てるんだろう?精霊を連れて」


精霊?守護霊じゃないのか?

でも話を聞いてくれるのか!願ったりだ


「いいんですか!!じゃあお言葉に甘えて…実は俺商人系統の職についているのですが売るものが無く職業のレベルが上がらず困ってるんです。そこで武器でも嗜好品でもいいので売るものを俺に譲ってもらえませんかね?勿論報酬はできるだけ出します。」


どうだろうか?


「?!お前さんこのまちの誰かにこういう話を持って行ったか?」


「?いえ?ここが初めてです」

どういうことだろうか。この街に入ってからカラスたちの案内できているためどこにもよってない。それの何が関係あるのだろうか。

「ブフォ お前さん面白いなあ!段階を3段くらい飛ばして来たのか!いいじゃないか!よしじゃあお前の話乗ってやろう!」


???なんのこと?話についていけないがなんだか好感触の上乗ってくれるそうだ。この上ないことだ


「本当ですか!ありがとうございます!!!」


やった!これで商人生活も―――


「はなしには乗るただしその武器を俺に返してくれないか?」


っっ

武器を返せ?できるのそんなこと?できれば背景があるみたいだから返してあげたいけどできるんか?


「いいんですがどうやって?」


「こうやってだよ。貸してみろ」


そう言って偃月刀と持ちなんと指を切った。

そして流れ出る血を刀身にかけると、刀身がカッと光るともとに戻った。


「よしこれでいい。すまんな助かった。」


?!

それで変わったの?!

内心驚きしかないが満足しているならいいだろう。


【クエスト:ドワーフ長の再開】をクリアしました。

報酬:称号 ドワーフ長の友人 を獲得しました。

      渡したものと同等の対価


?!なんだ何だ?!次から次へ一気にきすぎだろ!!てかこのクエスト何?え、普通受注?してからじゃないの?!

わからないことが多すぎる!でもなんだか攻略サイト見るのはちょっとこれからがおもろなくなってまうかもしれへんからなー…

もうちょっと強くなってから見るとしようかな…。


「これからお前さんは俺の友だな!!!改めてよろしくな!こんなもの譲ってくれて。代わりの武器持ってないやろ?よかったら一つやるで!」


「まーじ?」


「まじ?そりゃあ大マジさ嘘はつかん俺の作ったのは一級品だからな!そこの心配はしなくていいぞ!」


「ホントですか!願ったりですよ!」


「おうよ!ついてこい。倉庫があんだ保管用のな」


「はい!!!」


武器庫?にでも連れてってくれるそうだ。そういえば今は下級職、そして戦闘職でもないから近接武器は避けるべきなのか?一旦ついてから決めよう。


るんるんで倉庫に向かう。

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