オアシス編
前回:――ハーレムの次の候補は、君に決めた?――
照りつける日光から七色の光の筋が地に向かって降り注ぎ、それを受けた砂の大地は幾らかの光を吸い取ってはね返している。
その光によってつくられた熱気がゆらぎながら立ち込め、陽光を捻じ曲げ歪め、辺りにに漂って波打つ。
極度に熱い砂漠は昼の内に通れば焼かれるが、夜になれば氷点下にまで下がり凍える事となる。
どちらも、下手すりゃ死に至る。その中を俺たちは今、歩いている。
大精霊曰く、火の精霊が多すぎ、水と地の精霊が減るとこの状態になり、普通に生活できるものが居なくなるそうだ。
それでも定番な感じで、砂漠の生物らしく、ラクダっぽい生物もいれば、サソリ、コヨーテっぽいタヌキ?、砂の中を泳ぐ魚もいる……そんな魚、定番なのかな?でもあれだ、ファンタジーならワームみたいなやつとかはまだ定番側だろ。
……ちょっと離れたところにいるワーム、襲ってこないよな?
「あ゛ぢいぃぃ……死んじゃうかも、これぇ…………」
俺の後ろを歩く人は汗だくで、しかしいつものギャルっぽい服がびしょびしょにならず乾き、汗が塩になってる。
砂漠だとこうなるって聞いてたけど、間近に見るのは初めてだ。でも、思ってたのとちょっと違う。
「もう無理ー。歩けない…………アッツー」
「だから2人とも、その恰好はやめなさいって言ったじゃないですか。エリナさんはマントなりローブなり来て日光遮断して、リサさんは鎧脱いだらどうですか?」
砂漠は、昼だろうが夜だろうが、そんな時間に歩くのは、バカなんだよ。この土地は両極端。朝方や夕方の辺りなら中間くらいの気温になるから動きやすいけど、それだって時間が短いのだから。
どのような時間でも過ごしやすいよう作られている、エジプトの辺りの人が着る服とかって、ちゃんと考えられている。
ついでに言えば、ヘタに夜歩くのであれば、防寒着が欲しい状態ではあるが、当然そんなもの着て、昼に生活できない。普通の人なら。
誰が真夏にイヌイットみたいな格好する?夜は欲しいけどな?昨日の夜も毛布が離せないくらいだったし。
冬にTシャツ短パンで、雪の中駆け回るか?…………うん、それを俺は、今世でやってる。毛皮は偉大だ。
ついでに紫外線だって、確実に皮膚がやけどしそうなくらいに降り注ぐのだし……以下略。
「2人とも装備の事考えなさすぎ。行ったことあるんじゃなかったんですか?全く……」
ダレて動かなくなった2人を簡易的なテントで覆い、日光を避ける。今回の目的地はオアシスだ……なんて言っていたけど、そこまでたどり着けるのか……?
「だってぇ、前行った時は時期が違ったし、ブルバーに乗って行ったんだしぃ」
――じゃ、なんでそれ用意しなかったんだろうね――
言ってやるな、イフリータさん。全部貸し出し済みで返却まで5日はかかると言われたんだから。しかも、ガイドに傭兵まで付いたら、結構な金額になる。せこく倹約する必要はこの人たちにはないけど、それでも高額な乗り物を待つ為に宿をとって待つより、早くいく為に歩いて行こうってのは分からなくはないんだ。
そんな話をしている俺たちの横を、そのブルバー(カバに毛が生えてコブができた、乗り物を引く生き物)が通り過ぎる。しっかりサリーのような服を着ている人たちが、こっちを唖然として見ている。まあ、ギャル服が珍しいんでしょう。
――シカの毛皮をかぶってるアンタも大概でしょ?――
これは直射日光を避けるため仕方なしですよ。それに、
「ヴァンくんは熱くないのー?モコモコなのに、毛皮着てー。水飲みたーい」
「珍しく弱気発言。俺は大丈夫、イフリータさんが熱を吸い取ってくれるので。その気になれば溶岩水泳できるそうです。30分が限界らしいですが」
たまにいるよね、溶岩の中に住んでる設定のドラゴン的な。あの真似ができるのなら、ここで昼間イヌイット服、夜パンイチでも、超快適生活ができるという事。
3時間適切な体温を維持できなければ死ぬ人間は、砂漠では真昼間や深夜に動くべきじゃない。でも俺は、どこでも快適、ご都合主義生活ができる。
バンザイ……ハイ、人間ヤメマシタ。
流石にこれを聞いて、師匠達もぎょっとした。エリナさんは結界かなんかを……と思ったが、保有マナ(要はMPか)がどれだけ多く持てても、回復する量は意外と人並みでジワジワ回復。他のヒトより多く回復するらしいけど、薬だなんだで強制回復は無理らしい。MPポーションとかないそうだ。
マナを一気に回復できる奴とかいたら、見てみたい。どんな顔をしているんだろう?
――誰の事言ってるんだろう、鏡見てみる?――
「ちょっと待って、それアタシ達にもかけられるか聞いてくれない?」
――かけられるに決まってるじゃない?――
聞く前に応えた。まあ、そうですよね、聞こえてるもん。声が届かないだけ。
「かけられるみたいですけ……あ、ちょっとリサさん、抱きつかなくても!」
話している間に、リサさんが近づいてきて、抱きついた……汗がやばい。水分ないから、ベッタリしている。
「あー、ホントだ。涼しー。このままずっとダッコしてようかなー」
「え、ちょっとそれズルい!あたしもぉ」
「理由つけて抱きつくな、べたつく!イフリータさん、加護を、加護をおおお!」
――ハァ。あんた幸せねぇ――
加護をかけられても彼女たちはなぜか……じゃないな、狙って離さなかった。理解できん。ハーレムなど要らんのだが。
――――――――――――――――――――
「ヴァンくんさぁ、今鎧脱いでるけど大丈夫?戦闘になったら必要でしょぉ?」
流石に日光の影響で、鎧が熱くなるので脱いでいた。一応、大精霊の力で抑えることはできるけど、この場合はもう1つ理由がある。
「リスクほぼゼロのモードフロストは氷の鎧でもあるんで。あれなら熱い場所でも涼しく戦えるんですよ?鎧着たままで移動していいくらいじゃないかと思うので」
しかも、精霊の関係で、この辺りは活性化した火のマナが多いらしい。砂漠でなら俺は無敵になれる気がする。うん、気がするだけですね、わかりますショボン。
「じゃぁ、氷使ってソリとか作って乗せてってよぉ」
「いや、犬ぞりじゃないんだから。俺は狼だし」
弟子をなんだと思っているんだろう。パシリじゃないんだけど?
「あ、じゃーあれで、一気に街までいけないかなー?翼竜の時の氷の道で、滑って行ってさー、ビューンって」
彼女、確かあの時すごく気にしていたはずだが。気にしているけど、あえて乗っているのだろうか。気にしなくなったのだろうか。
それに、水の活性マナが少ないので、大気中から集まる水も少ないから、ワイバーンの時ほど大規模にはできないだろうが……
「スラロームで?DQNを檻に閉じ込めた時は坂になっていたし、坑道の時は跳躍の勢いで滑ってたけど……」
「今、道のりの半分くらいだしさぁ、ほら、うっすらと見えてきてるじゃん。あれが目的地だから一気に行っちゃおうよぉ」
エリナさんがアクセサリーを揺らしながら指をさした方向は、確かにうっすら何かが見える。まだ距離があるからはっきりした形は見えないが。
ここまで1日歩いて野営、その後また、昼間まで歩いたところだ。日光が頂上にのぼって輝いている。その中を通るのか?
「……やってみますか。でも上り坂もあるから、後ろから俺が跳躍で、2人の背中を押しながら進む感じかな。そしたらシールドを踏んでもらって、そこから侵食するようにするか?」
――結局やるんだねぇ。甘いなぁ――
いや、俺も早く行きたいのはあるしね。おかしなところがある世界だけど、面白いのは確かだ。
結局点火して、氷の道の上を滑りながら、鐘の音に似た音を響かせながら進んだところ、それまでの状態がウソのようだった。半ばからここまで、2時間しかかからないって……帰りもこれの使用、決定だそうだ。
……昨日1日の時間を還せと言いたい。
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「途中から見えていたけど、これって……」
「世界樹だよぉ。世界に何本かあるうちの1本。頂上が見えないでしょぉ?」
見えるわけがない。雲に隠れているんだから。ここは海抜から考えてもそんなに標高があるわけじゃないのに、とんでもない太さの幹が天まで伸びて、何百、何千とありそうな、太い枝をしならせている。
天を覆うその枝は、きつい直射日光を遮っている為に、その下では昼間でも随分と生活がしやすいそうだ。実際、枝の下の辺りは影ができ、泉が数か所湧いてそれに沿って街が出来上がっている。街の周囲には、取り囲むように林ができている。
……俺の知ってるオアシスじゃねぇ。地面は砂だけど、普通に樹があるってなんだ?
「そもそもこの周りの木、砂の上なのになんで、普通に生え……てない?」
今いる街の端っこの、林の中を見回してみる。木の根っこが不自然に浮いて、ズレた跡がある。誰がずらしたんだか。
「おおぉ、久しぶりだのお。お2人さんは、8年ぶりだったかな?この子は、どちらの仔だい?」
どこかからしわがれた声が聞こえてきた……誰もいない。なるほど、ホラーか。おらワクワクしてきたぞ。
――なんでよ?――
「アタシ達の子じゃないのよぉ。弟子になった子なのぉ。将来的にアタシは、この子の子を宿すんだけどねぇ」
「却下します。狼は一匹を愛する者故。移り気な事は致しません」
なんか師匠の間で不穏な計画が進行中らしい。全力で阻止し続けなければ。このヒト達は、俺の義理の親なんだ。そう、親。ワイフじゃなく、マザー。
「ところで、どこに声の主はいるの?どこにも見当たらないけど。幽霊さん、どこですか?」
「幽霊じゃなくて、ドライアドなんだがなあ。後ろにおるよ」
声に振り向くと、枝のようなものが伸び、その先に花がついてる。
……花の中に顔がある。なんでそこだけ、人の顔なんだ?違う意味で、恐怖だ。見た目普通の樹木、一部ファンシーって……
「ドライアドって、木の精霊とかじゃないのか……?」
「どちらかというと、妖精じゃな。初めてみるのも無理はない、最近は数が減って世界樹の周り以外ほとんどおらんくなったからなぁ。ほほほほ」
精霊って殆どが、小人くらいの大きさじゃなかったっけ?……例外の1つか。その枝が付いたドライアドの樹が、根をうごめかせて這いずってきた。
ああ、自分でこうやって動いてたんだ。それでたまに位置を移動して、日当たりのいい場所に移動するとかなのかな?それで栄養が足りるとは思わないけど。
……潰れたサソリっぽいカスが根っこから出てきた辺り、そのあたりに口でもあるのだろう。イカかよ?
――そんな訳ないでしょ――
街の中心の方へと移動していく。石造りの街並みはよくあるような砂漠っぽい街だが、世界の違いなのか、建築様式は独特だ。一枚岩を削りだした上で、それを組み合わせて四角錐のように尖った形にしている。中に支える石柱があり、綿密に計算されて組まれた上で、バランスを保っているようだ。
「それでぇ、この街の名物は3000年前の古い遺跡とドライアド料理なんだよぉ」
「ちょっと待って、それ本人の前で言うの?このヒト食べるわけじゃないよね?」
樹を食べるっていうのも、ヒトを食べるのもどうかしてる。おかしいよね?
「流石にドライアド自体は食べんよ。わしらの木の卵を食べるのだからのう」
「卵が木から出てくるのもおかしい気がするけどなあ!木の実じゃないんだ、卵なんだ!」
「一応、これでも生物なんでな。と言っても、寿命は千年と、永いものじゃからなぁ」
あっさりエルフ超えた。ああ、もうこれは勝とうというのが無理な話だ。自分がどれだけ小さいか分かるよ。うん、俺は小物で充分だ。
――大きさの問題じゃない気がするけど?――
「で、これがドライアドの卵じゃ」
その声と共に、頭の上から何か落ちてきた。ダチョウの卵より大きいのではないか?しかもかなり重い。直径50センチの茶色い球体。見た目はココナッツな感じか。外側は繊維質で覆われている。
「いや、やっぱり見た目木の実!しかも常緑樹みたいな見た目からココナッツって!ココヤシから落としてあげて、これは!」
なぜかみんな首を傾げているけど、俺がそんなにおかしいか?
「まー、料理してみてよぉ。街の中で食材とか買って、ね?おいしいの作れるでしょー」
たしかに、こんなデカい卵でどんな料理を……作れるのか、というか、食べきれるのか?食べきる前提であるとしたら、ある程度保存を効かせられるものの方がいいのか。
「というか、マジで料理しろってか。ちょっとボールに割って確認してみるけど、さすがにこれは卵……ですね、黄身あるし。なんでこんな簡単に、卵くれるかなあ?」
とりあえず取り出したボールに割ると、並々と溢れんばかりの白身と、中心に浮いた黄身。割れ方も、硬い卵だ。ただ、ハンマーとかは必要なかった。ダチョウよりカラが柔らかいって……見てくれココナッツな癖に?どっちも堅いイメージだったが……あれ、さっきこれ落ちてきたのに、割れなかったな?
「そりゃ、寿命長すぎるのに、毎日できるからねぇ。その気になれば1人で増えられるしぃ」
ドライアドの生態は、アンドロギュノスですか。完全な生命体なんですね。そうなると要らんのか……じゃ何で毎日できるんだよ?意味あるのかよ。
一応、割った卵は空間収納に収納しておこう。
「自分で増えて、この街の観光を一手に担うっていうんだから、凄いよねぇ」
働きたがらないあなたと違って勤勉ですね。と言ったらまた弄られそうだ。黙っとこう。
適当な野菜を購入後、本日の宿で調理開始。
部屋にキッチンがあるのも不思議な気がしなくはない。が、目を瞑ろう。なお、ドライアドの御方(男女の区別つかないのでこう言おう)は、庭に回り込んで覗いてる。
今回は結構な大きさの卵なので、1個で特大サイズの料理になる。それなら、中途半端に半熟にしたりせず、旨味を凝縮しつつ焼き上げるのがいいだろう。厨房から貰ったトマトソースもどきもある。
「茹でた野菜と肉、昨日の夕食で余ったパスタとチーズを溶いた卵に入れて、フライパンで焼き上げる。以上」
「え、簡単。何それぇ」
「イタリアンオムレツ。残り物のパスタとか、火の通った野菜なんかをまとめてアレンジ料理にするのにいい物だよ。簡単で手早くてお安いならいいんじゃない?」
あ、この世界では卵高級品だった、失敬。ともあれ、卵版お好み焼きとでもいうものが、焼けるのに時間かかるので、余った卵とミルクを混ぜてパンを浸し、別のフライパンで焼き上げる。いわゆるフレンチトースト。あと残りはスープに溶いて入れておく。ざっくりこんなもんだろうか。
イタリアンとフレンチが隣り合わせになったちょっと歪な状態だけど、気にしたら負けだ。イタリアンオムレツにトマトソースをかけて3人(?)に出す。
……毎度ながら、何故このヒト達は子供に……?
――子供がこんな料理ポンポン作るのがおかしくない?――
それを言っちゃ、おしまいじゃないか?
「子供なのにこんな達者に料理するなどとは、面白い子だなぁ。あはははは」
なんで笑うんだろう。老人方の俺を見る目は、とにかく面白い子供になっているようだが。大体の大人がマセガキなんていうもんだろうに。違いが分からない。
ちょっと待って、この人自分の卵食べてる?しかも、花の方から食べてる!さっきのサソリは何だったんだ、ドライアドの生態って、どうなってるんだ?
――見たとおりでしょ?イカみたいに足の間に口があるはずがないじゃない――
じゃあ何であのサソリは……?
――――――――――――――――――――――――――――
翌日、世界樹の麓までやってきた。見上げていると首もいたくなるし、木の根についてもビル一棟分くらいの太さはある。もうこれ、植物っていうレベルじゃない。
麓には遺跡があり誰でも見学できるようになっていた。今回はこの遺跡の観察や、壁画を書き写しに来た。
遺跡も随分崩れている所があるが、ちょっとした風情を持っている。昔はこの辺りで生活していた人が居るということが解るが、どうやって生活していたのか。話では、ユグドラシルが生える前の遺跡だそうだ。
遺跡は石柱や石壁が主体になっていて、何かを据えていたような台座があり、台座を囲むようにして建物が建ち並んでいたようだ。
井戸のようなものもあるが、砂で塞がっている。砂漠で水球を作ろうとすると、予定の5分の1の大きさになるから、必要だったのは確実だ。
台座の辺りに石板があり、そこに古代文字や、ルーン文字のようなものが書かれている。
ユグドラシルに対しても、研究の対象らしい。最も、この世界でまともに研究しているのは、主にエルフで、種族的に研究熱心だかららしいが。それを手伝うように、並人やドワーフが動いているそうだ。
今回の旅行も、そう言った研究の一環である、というのが名目。途中で何度も観光していたり、美味しいもの食べるのは、役得だ……はて?どこぞの県会議員とか、税金でこういう事をやるなんて話聞いたことあった気が……俺達は税金ではないけど。
……そんな些末も、この樹には関係なさそうだ。悠然と立っている。書き写す分を終えた俺は、ちょっと眺めてみる。
……大樹って呼んじゃダメだよ、やっぱこれは。1つの山だろ。
「あ、何か落ちてきた?」
「「え?」」
俺が見上げていると、小さく光を反射しながら、何かが落ちてきた。2人も俺の声につられて樹を見上げる。
そしてそれは、俺の足元に2つ転がり、足に当たった。
「世界樹の種じゃ。見るのは久しぶりだのぉ。それを与えられた者は、願いが叶うとも、願いを叶えると世界樹を育むとも云われている。
種に最初に触れた者が所持者となるのが習わしで、誰かが奪えばその者に不幸が訪れるそうだ。
君が持っていきなさい。奪われないよう、大事にな」
ドライアドの言葉通りなら、あの願いが叶うのだろう……叶わなかったら、世界樹が芽を出さないって事なのか?そもそもこんなの、そんなに沢山は要らないだろうけど。
「俺の願いは、世界最高の肉を食うことだあ!叶えろよ世界樹!」
木の実を掴んで叫んでやる……叶う願いだとは思わないけどね。
「遺跡の見学に来て、叫ぶことがそれぇ?ヴァンくんホントブレないねぇ」
「そうだねー。食いしん坊だねー」
でもつまり、最高の肉がある代わりに、自分も魔物化する魔物の巣窟、暗黒大陸に渡らないといけないんだよな?船出すと、大破するんだったよな。
……叶いそうにないな。世の中そんなもんか。
精霊のボヤキ
――結局砂漠の方が濃い時間だったんじゃない?――
思ったより、話す内容が無い街だった。景色は悪くないんだけど……
――因みに、あの泉の1つは温泉だから――
それを早く言って?!




