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はじめに  作者: 師走
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今日からここで働くシェフのアルフレッド君だ

そんな大声で言われなくても分かってるわい!

俺はずんずんとアルフレッド君に近寄って

足から頭の先から

舐めつけるように見回した

こら、チミ、アルフレッド君を恫喝するようなことは全くいけない

そう厳重注意されるのも耳が受け付けない

大体なんだ

このアルフレッド言う奴はぁ

髪がクルクルしてるんじゃないか

これはダメなんじゃないか

こらこら、これは地毛なのだ

そう説明されたってすぐにストンと理解できるはずがないだろう

やめなさい、やめなさい、アルフレッド君は三つ星レストランのシェフだったんだぞ

それを聞いて

俺はハッとした

敵に回しちゃいけねぇ

なぜ早くに言ってくれなかったんだ

恐る恐るアルフレッド君の顔を見上げると

緊張して口を一文字に結んで

じっと前を見て立っているので

俺の話は覚えていないはずなのだ

じりじり後ろに下がってうなだれると

仲間内から

おう、お疲れさん

と声がかけられた

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