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はじめに  作者: 師走
8/601

8

イチョウの木に聞いて見た

どうしてそんなに黄色なの

彼女は笑って言った

それが分かったなら

私だって紫色になれるのかしら

僕はぼんやりした後で

なれないと思うな

と言った

すると彼女は笑っていた

変な気分で

僕はそこを後にした

ところで、犬がいた

僕は犬を蹴り飛ばした

犬は動かなかった

死んでいたのだと思った

ねぇ、君、死んでいるんだろう?

僕が聞いても、犬は答えなかった

それとも、寝ているのかい?

犬は、答えなかった

僕はブルブルと鼻を鳴らして、耳を犬の体にくっつけた

ドクンドクンと音がする

何だあ、死んでなんかいないじゃないかと叫んで顔を離せば

そこに横たわっていたのは目のないイルカ

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