表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめに  作者: 師走
77/629

77

線香花火を

どっちが長く

保ち続けられるか

競争しよう

持ちかけられたので

まぁ、

断るわけもなく

それは始まった

風は少ない

よし、ジリジリと出てきたあの玉が

全く途絶えてしまうこともなく

緩やかに消えたら

そう思うと

私の体は少しく膨らむようであった

火をつけると

まず鉄を溶かしたように真っ赤になって

それからぱちりと爆ぜ始める

ついにはパパパパパと音が鳴り出して

するといきなり火が止んだ

あっ、私の勝ちだね

そう言われたが

どうも納得がいかない

確かに私は紙切れの端っこを持って

その花火に見とれていたのだ

それだのに

どうして消えてしまったのだろう

玉はきちんと残っている

花火職人の軽いミスではないのかと

思ってもみたり

こういう自然現象なのだ

と理解してみたり

だが

終わってみると、

自分が今立っている芝生が

やけに生々しく感ぜられて

図らずも口角が上がってしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ