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線香花火を
どっちが長く
保ち続けられるか
競争しよう
と
持ちかけられたので
まぁ、
断るわけもなく
それは始まった
風は少ない
よし、ジリジリと出てきたあの玉が
全く途絶えてしまうこともなく
緩やかに消えたら
そう思うと
私の体は少しく膨らむようであった
火をつけると
まず鉄を溶かしたように真っ赤になって
それからぱちりと爆ぜ始める
ついにはパパパパパと音が鳴り出して
するといきなり火が止んだ
あっ、私の勝ちだね
そう言われたが
どうも納得がいかない
確かに私は紙切れの端っこを持って
その花火に見とれていたのだ
それだのに
どうして消えてしまったのだろう
玉はきちんと残っている
花火職人の軽いミスではないのかと
思ってもみたり
こういう自然現象なのだ
と理解してみたり
だが
終わってみると、
自分が今立っている芝生が
やけに生々しく感ぜられて
図らずも口角が上がってしまった




