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二人は風呂場で沈黙していた
何も喋らずに、淡々と座っていた
そのうち、一人が手を少し動かす
タパン、と水面から音がした
だが、まだ二人とも口を開かない
じっと目をつぶってみたりする
何か話さなければならないという
ふつふつとした使命感よりも
この空気に身を任せていた方が
安心できたのである
笑い話を語り合うのが理想であれば
俯いて黙るということは廃絶すべきものなのであろうか
そうとも思えない
なぜなら、これは、気まずさでもないからだ
どこか温かみのある一時なのだろうと思える




