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はじめに  作者: 師走
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かぼちゃがスルスル伸びていくのを、ただ見つめていた僕。

早いもんで、もう空の雲まで届いちゃったみたいだ。

すると、隣の家のおじさんが血相を変えて飛んできて、「坊や、早く離れなさい。重さに耐えきれなくなって茎が落ちてくるかもしれん」と言ったけど、僕は反応しなかった。

そのおじさんが僕の手を掴んで引っ張ったけど、あっさり振りほどいた。

だって、危険じゃないこと知ってたんだもんね。

それより、おじさんが逃げようとしていたところの方が危ないやあ。

すると、僕が思った通り、かぼちゃの根が地面を突き破っておじさんの家をメタメタに破壊した。

おじさんは呆然と口を開けてたけど、やがて「美佳……、美佳!」と叫んで家に戻っていったよ。土煙ですぐに見えなくなったけど、二人とも助かることはまずないだろうなあ。

かぼちゃに犠牲はつきものだけど、僕は気にしないから安心して伸びていっていいよ。

どれだけこの星がメタメタになっても、僕だけは気にしないだろうからいいんだよ。

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