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はじめに  作者: 師走
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枯れた大木

それは、もう空洞がその多くを占めて、崩れ落ちそうな幹

葉はとうに無くなって、だのに緑の苔が鮮やかな

風に吹かれても、やはり他の木と同様に、変に揺れたりはしないけれど

枝は短く折れていて、ひび割れたところだけが木材の色、他は、ネズミにブツブツをつけたよう

その木のおかげで、下に転がっている砂利に気がつく

威厳より、落ち着きが目立つ木

鳥も近寄ってはいないようで、それでも孤独感は醸し出さない

これからいつ、伐り倒されて、身長が縮むかわからない、ただ、その年輪の様はよく思い浮かべることができる幹

朽ちる時、その跡はなるたけ残さないであろう木に


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