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はじめに  作者: 師走
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霧深い森の中に

息をひそめるように

一匹のリスがいます

また、木々がそびえ立つ中に

ひときわ幹の大きなものがあって

それはどっしり構えたまま

時の流れに身を任せています

風は穏やか

小さな池に走ってゆく波紋も、大きなものではありません

かすかな霧は集約されて塊となり、しかし突然弾けるように広がったりします

どこかからカラスの鳴き声がします

すると、それを待っていたかのように空は深い青になり始めました

そして、木の葉一枚一枚の輪郭がはっきりしていくと共に…

白々明るさが勢いづいてあたりに覆いかぶさります

すると、先ほどのリスはピクリと小さな耳を立てるのです

真っ赤な太陽の頭は、冷たい風を払拭するかのようで

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