表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめに  作者: 師走
3/601

3

数少ない

希望の中で

塩みたいに

サラサラした

奴がいた

俺は

そいつを

袋に詰め込んで

よいしょと弾みをつけて

持ち上げ

引きずるようにして

持ち去っていった

その希望は

何も口応えをしないので

それがかえって楽チンだ

ズルズル

遠くへ連れてった後で

その袋の中身を

一気にぶちまける

ああ、今日も素晴らしい収穫じゃないか

褒めてくれる内妻がいるわけでもなく

俺は

一人

息を繰り返しながら

それを見下ろしていた

希望は手に入ったのに

これじゃあまるで絶望のタネだな

そんなことを思うと

自然に笑けた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ