表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめに  作者: 師走
23/629

26

水たまりの上に

黄色い長靴が落ちてきます

パシャンと音がして

水が跳ねます

丸いツブツブの玉だそうですが

やはり線を引いているようにしか見えません

透明の塊はそうして

路上の手鏡のそばに叩きつけられて広がります

音がしているはずなのですが

雨はそれさえもかき消して

さあさあ話をしています

泣いているのではもちろんなさそうですし

嬉しそうでもなく、つまり笑っている様子には見えず

世間話の風を装っているのでもない

喜怒哀楽をすっぽり抜いた音のようです

雨は埃を含んでいると毛嫌いされていながら、

あいつはあれでなかなか清楚なのかもしれません

地面と水が激しく当たれば白々としたように色がついて

その色は消えたり生み出されたりを同時に担当しているので

揺らめいてさえ見えるようです

先程水たまりをわざと蹴散らして通った少年は

傘をブンブン振り回しながら家へと急いでいます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ