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はじめに  作者: 師走
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うだっていく

それは皿の上の林檎

空気に晒し続けられて

切り口に

茶色の皺が集まっていく

変色する瞬間を見るのは容易ではないが

食べ残したそれが

しなしなになるのはあっという間である。


口に放ると

やはり水っ気が少なくなったような気がする

シャリシャリと音はしても

私の顔は苦ったい。


腹に収まればみんな同じであろう。

新鮮な林檎だって胃液でドロドロになって、おんなじように体に吸収される。


新鮮さはその過程において損なわれるはずだ。

しかし、舌の上に置いた時の心境を考えると

林檎はすぐにタッパーへ入れて冷蔵庫にぶち込んでおくべきだろうか

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