39.岩戸は叩いてぶっ壊す
幾つもの人の動向を監視していたものだから、ほぼ全員移動になった強制移住シナリオ実行中の作戦本部は情報と魂がごったがえしています。もう何度も改稿をした私はいちいち反応せずに結果のみを待つだけでした。デゥーイさんと入れ違いに帰ってきたエバンスさんと新たに増えた鉢植えを眺めながらのんびりとです。
「中山君、さっき魂管理部の人が戦闘が削られるのかって文句言いにきてましたよ」
「ああ、いいのです。隠れていますから。あの人も仕事熱心ですよね。魂に殺人と殺害される経験をつませるのをかなり気にされている」
「仕方ないですよ。新しい世界が作られなくなったせいで戦争状態ががんがん減ってますからね。おかげでカルマ不足。あちこちに歪な魂が増えてまして解脱する魂が減ってきているのですよ。仕事も多ければ人員補充もみこめない。文明レベルの高い世界に天災を起こさせろとまで言ってましたよ。うちも人を狂わせる植物を作れとか言われました」
「なんていうか冥界が世も末って感じですよね……」
「神子を捕まえた後どうするのですかね。それすら促進部のシナリオライター部隊を酷使させそうな勢いですよ」
それって終了次第私もなげこまれそうで怖いです。
さて、情報もある程度集まってきました。ほとんどの村が焼き討ちにあったようで、鬼人たちは妖怪の隠れ家に集まりきり、妖怪指導の下、分業体制に入ったそうです。順調かな。ある程度瞬間火力を上げつつ、人間達に瘴気と加護情報を広げていけばなんとかストーリーはのりそうな空気です。
「さぁてと、進軍を止めてもらう為に神子様にはそろそろ天災を味わってもらいましょうか」
「了解しました。天災開始します」
前述した瘴気と加護の関係のお話ですが、神の加護がなければ瘴気痛くないよ情報と共に、神の報償である神子がいる国に次々と天災が重なればどうなるか。答えは簡単です。彼らが今まで信じていた神が邪神にジョブチェンジです。そうなると今は偉そうな神子がどうしてもアクションを起こさないといけなくなる。冥界の人間がでてきはじめてから彼はますます引きこもりになっていましたが、これで一度天災処理に動けば引きこもるわけには行きません。あとはこちらが誘導するだけですみます。と、いうことでして、日ノ本に地震が火山が台風が続々とはじまりますよ。神様になったつもりでしたが、悪魔になった気持ちです。
「のぞかないのですか?」
「見たくありませんよ、コピーと言えども私の故郷ですからね」




