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報酬は世界の半分  作者: 麦ちよこ
中山の本気編(改稿前)
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26.作戦概要説明会

「では、今回のシナリオを書きました中山譲から作戦内容、及びシナリオの説明をさせていただきます。

ファイル名、妖怪救済計画を御覧ください」



 どうしてこうなった。界外業務開発部所属促進部出向員という肩書きだったのですが、界外業務開発部所属冥界保安監査院特別捜査部作戦参謀出向員、とかいうなんのこっちゃわからない役職になっていた!!私にとっちゃ漢字だらけなのですが、英語とかが元言語の人はパニックでしょうね。冥界言語に訳すと私の肩書きだけでページ4分の1くらい埋まりかねないです。

 現実逃避はこのへんで切り上げまして、理解できないですが一連の流れのご説明をば。まず、私はシナリオを書き上げた。そして促進部と開発部長に投げつけた。部長ずに滅茶苦茶質問を受けた。促進部長は理解しなかった。開発部長はご満悦でGOサインを出した。職務的にシナリオの骨組みを作るのは開発部ですが、実演する促進部が詳細を詰めるのが慣例なので理解できない促進部長が切れた。そこに颯爽と監査院登場。また説明をする。監査院ご満悦。ついでにデータ管理部長の逮捕に比重を持たせての書き直しを要請される。私超がんばる。その辺で燃えつきかけた。ますます促進部長が機嫌悪くなるレベルでシナリオが複雑化と詳細化が出来た。外堀を固められて促進部も断れない仕事になった。部内説明会を開くことになった。そのとき、きづいたら私の在籍部署が何故か促進部から監査院に移動されていた。何を言ってるのか私もわからない。そんなこんなで部内説明会が終わった後は作戦の立案をしたとして参謀に名前を加えられていた。そのまま監査院主催他部署向けの説明会の壇上に立たされていた。

 私は悪くないはず。言われた仕事をしただけのはず。多分。



「この作戦はいくつかのブロックに分けて同時進行全て成功を前提に進められます。一連の流れが全てつながってやっと全ての辻褄が合う。そのように出来ています。ですからどのような小さなものであっても遂行必須と心得てください。ブロックはそれぞれパートと称し、一つ一つの達成条件をフラグと記しています。平均1パートあたり5フラグ、完璧に立ててきてください。フラグの達成率によってはID番号233143は閉鎖です。その前提でシナリオをお読みください。全体を読みながらの説明はいたしません。質問のみ受け付けます」


「世界大戦はこの世界の歴史に登場させないようだが、これでは科学の進歩がさまたげられるのでは?」


「質問前に所属をお願いします。部署に関わる部分にウェイトを置いて説明できますから」


「私は冥界業務の輪廻適用確認部のマフィーという者だ。主に魂ひとりずつの必要なカルマを確認している。界外に出て行く魂が、自らのカルマとその世界の方向性のバランスを取らせるために必要な部署であると思っている。例えるなら殺人という経験を受けさせないといけない魂を一つの世界に大量投入すれば戦争が起きる。だからこれを分散させたり、兵器の発明などの間接的な殺人に関わらせることで経験をつませている。これは世界管理の戦争が起きないという方針に合わせたりするために必要なことである。で、あるからして世界大戦を回避したこの世界が科学発展なければ間接殺人ができなくなり、同じ宿題を持った魂が増えてしまう。という問題が起こる。科学の進歩はどうなってしまう?」



 なんかいきなりでかい問題抱えたお偉いさんが出てきたみたいです。が、がんばります。



「科学の進歩についてお答えします。今回の作戦は日ノ本のみならず。世界を巻き込みます。そして魔法も今回投入する新人種、鬼人しか使用できません。よって人類は小競り合いのためにあちこちで戦わせますよ。いうなればこれが世界大戦の代替案でもあります」


「小競り合い程度で科学が発展すると?」


「言葉を間違えましたかね?我々にとっての小競り合いですが、私の出身世界以上の争いをおこして見せますよ」



 ああ、不適な笑いって超難しい。口角がひくひくしています。



「私の出身地がモデルであることはご存知かと思います。私が死亡した西暦2012年、文明レベルは低いものでしたが、それは牛歩であっても確実に前へ進んでおりました。現在その出身地の西暦5074年までのデータを採集にいかせましたが、文明レベルCまで進んでいましたよ。多少違う要素もありますが同じ設定。その世界の大戦以上のものを起こすのです。それが西暦5074年、同じだけ進ませたときそれよりも科学が発展しないわけがないと確信しておりますよ。今そのデータを転送しました。御覧ください」



 きまった?もう文句こないよね?かなり内心ビビッていますが監査院からのオーダーは大胆不敵な絶対王者として説明してくださいでしたので忠実に守っております。ものすごく厄介な人もいるから力技でねじ込めとまで。

 今の人冥界業務の人だよね?これ、界外業務辞めても再就職する場所が減る行為だと思います。



「承知した。世界データ紛失事件でかなり大量にカルマが足らない魂が増えている。大量消耗の作戦だと期待もしている」



 マフィーさんは納得してくれたようです。良かったぁ。ちなみに世界データ紛失事件とはデータ管理部が亡命するときにやらかした大量の世界の基礎データをデリートしちゃった事件です。おかげさまで終わる世界の数に生まれる世界の数がついていけないのです。難民魂がっぽりです。



「界外業務開発部生物デザインの責任者、アイントです。鬼人の設定がよくわかっておりません。中身は一般魂を入れるため、人が基礎だと思っておりますが。シナリオ設定から読み解くに妖怪側の要素が多く、またその印象を強くしようとしなければならないようです。今まで妖怪のコンセプトは化物であると発注が着ておりました。これは化物なのですか?それとも人なのですか?中山さんの出身地からデータを吸い込みたかったのですがデータも紛失していれば西暦5000年代には資料一つございません。何かモデルがあるのであれば提出を求めます」



 身内も全て意思統一が出来ていないようです。



「脳内イメージの転送が出来るテレパスの方はいらっしゃいますか?2012年にあったモデルになるデータをお送りします」


「はい。私が可能です」


「お願いします」



 一生懸命鬼の想像をする。



「あの、私冥界魂管理部のマテソリと申します。質問ではなく提案なのですが」


「スキャニングが出来るまで少々お待ちくださいね」


「いえ、あの。作戦の青写真全て動画想像してもらえれば全員文章でなく概要共有が出来ると思うのですが」



 なんてこった。会議全てが無駄骨だった!!



 提案どおり全て想像して会議室全体に転送してもらう。えらい量だったけど動画やプロット図が送信されたら皆さん納得してくれた。最初からこうしていれば…。

作戦は次回から始まります。

作戦が大規模になったということで冥界全体を巻き込んで超会議をはさみました。

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