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報酬は世界の半分  作者: 麦ちよこ
魔法少女マスコット編(改稿前)
17/46

14.追加のお仕事

どうも、御使いこと魔法少女のマスコットです。きっちりみっちり基礎課程をお光っちゃんに叩き込んで早半年。問題は多々ありますが、段々様になってきましたよ。

 火属性が得意だとわかってきたお光ちゃんは、応用力のなさを強化しまくった火で只管焼き尽くす脳筋火力主義になってきました。見るからに火が効かなそうな相手のときだけ全然強化していない基礎魔法4属性2極をぶつけて、効く奴わかったらソレを連打とかいうのを戦法にしています。戦法?いいえ、ごり押しです。迷いなく連続攻撃をかますので問題ないっちゃないのですが。ただこのままだと魔法少女卒業イベントのボス戦では苦労することが見えています。


『と、いうわけなんですが。ここいらで属性がころころ変わる敵なんかと戦うとか、高レベルと戦うとか、意識改革できないなら仲間やライバルを出すとかしないと卒業で躓きそうなんですよね』


 ただいま冥界と連絡中なう。いったところで幼女にはわからないんですよね。戦わせなきゃ、現実と。神様(笑)がいう言葉ではないんですが。


『んー私の一存ではなんともはや。とりあえずその案全部部長に出してくるからちょっとまってね』


 監視役のマリーンさんもちょっと壁は見えていたみたいです。助かります。


『中山ーマリーンから聞いたぞー』


 促進部部長がはいってきました。これは期待してもよさそうです。初仕事なので無難に終わらせたいのです。


『んでな、全部採用することにしたから』


『は?』


『敵も味方もばんばんだす』


 無難から遠のいた気がします。全部とは属性が定まらない高レベルな敵を魔法少女が仲間達と倒すと…台本なしのアドリブでその大舞台やるんですか?無理です。私の手に余ります。


『明治維新から魔法少女大戦にするだろう?中身役の奴らリハは頑張ってるんだが実践練習したいって言い出しててさー。まぁ身長的な問題もあるし時代も近いし比較的平和。今なら練習するのにうってつけだなということだ』


『えーと…それはおっさんずが実践を演習に来るついでに仲間にして実働評価試験をやれと』


『そういうことだ。明日から疫病が流行って、おっさんたちが1ヶ月以内に着任。合流は3ヵ月後。そこから高レベルを少しずつ投入。半年後には連携が取れないと勝てないような奴を出すから、評価してそれにあわせて台本も修正な』


 仕事がふえました。お光を強くするはずが、おっさんずの演習に付き合うことと評価と台本の改定。何故だ。一つを完璧にこなそうとしただけなのに仕事が3つも増えてやがる…。


『カンペに細かいスケジュールだしとくな。変動あったら修正するからこまめにチェックしとくように』


『了解しました…』


 仕事なんだ仕方がない。仕事なんだ仕方がない。けどさけどさ、半年のほほんと過ごしていたからかな。自分の言動で仕事が増えることを忘れていたよ!そんなこといってる間に暫定スケジュールがもう届いてるよ!なんでこんなことだけ仕事が早いの!この評価試験第1陣って不穏な文字はなんなんだ!おっさんたち何回来るんだよ!


「あうあうあう、はぁぁぁぁぁぁぁ」


「御使い様?」


 連絡がきれて憂鬱な私にお光ちゃんが心配そうです。少し頭が冷えました。そうだな、そうだよな。合流まで1月はお光ちゃんのことだけ考えとけばいいんだ。とりあえずスケジュールの情報だけはだしておこう。


「お光、災いが街にやってくる。(どっちがどうとかはいいませんよ。ええもちろん。)」

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