13.初動評価試験
こんにちは、楽しい出張中のマスコットです。一夜明けてゴハンは質素なんですがまともにゴハン、しかも和食があるので幸せです。冥界に行ってから幸せが質素になっている気がしますが、これが正しい解脱なのでしょうか。心なしか煩悩が108から105になった気がします。
さて、現在魔法少女日本版、陰陽巫女初回バトル中です。敵役の妖怪は中の人が促進部の方なのでお互いカンペを見ながらプロレスごっこですよ。冥界チャットモードでタイミングを合わせながらお光ちゃんに指示を飛ばします。
「お光!属性を考えるんだ!弱点を考えるんだ!」
「そんな!弱点なんて!」
『すみません。ちょっと修行不足っぽいです。軽くまきまきでもしてやってください』
『お代官様ごっこやってもいい?やってみたかったんだけど』
『だめです。未成年です。変な趣味に目覚めさせないでください』
一旦木綿役のガスパールさんは「あーれー」って奴がしたいそうです。帯でなければ意味がないだろ!!というか7歳児にやって楽しまないでいただきたい。無難に締め付け攻撃でお願いしたい。
「お光!暖簾に打撃は効かないだろう!布はどうされるとだめになる?考えろ!!」
「切り裂きます!」
ようやくお光ちゃんは一旦木綿を懐刀で切り裂いて脱出。根本解決ではないですが距離は取れるようになりましたね。
『ガスパールさん連続攻撃お願いします』
『まぁ叩きつけると巻きつくしかないんだけどねー』
「だめです!切っても切ってもきりがないです!」
「他にも布がだめになる方法があるだろう!初歩術で対処できるはずだ!」
魔法のない生活からいきなりだからでしょうか、応用力をつけるのはなかなかに難しそうです。こりゃ評価が厳しいなぁ。
「布がだめになる方法なんて!」
時間切れかな。
「燃やせ!」
「!!」
自力で燃やすまで発想が追いつきませんでしたね。応用力はE評価確定だな。体術は短剣の評価がある程度高そうですが魔法少女としてかなり低いスタートです。
「いでよ焔!」
魔方陣構築速度はCですね。ただ陣形はBあげてもよさそうです。うん、文字が綺麗なのはいいことだ。
『中山ー評価は今晩のうちに送っとけよー。あと次回は河童で6日後ね。復讐だけじゃなくて予習もしとくようにー』
『了解です。ちょっと対戦応用しときます』
『陣形成はまぁまぁだから応用さえ出来ればレベル上げるってマリーンが言ってるわー』
『前日にメールしとくのでちょっとそれはぎりまで待ってもらえたら嬉しいです』
『あいよー伝えとくー』
断末魔をあげながらガスパールさんは暢気に文字を送ってきます。これはちょっと詰め込みしないとレベル上げられたらまずそうです。
「勝ちました!御使い様!私勝てました!」
まあ初戦だしねぎらわねば。
「お疲れ様、お光」
明日からの指導計画をつけて報告しよう。うん、すごい嬉しそうだけどだめだめだったからね。
「これからもっと頑張って魔のものからこの街を守るんだよ!」
「はい!」
中身おっさんじゃないとこんなにやりにくいのかと思いつつなんとか歴代レベルまであげなければと少し先行きが不安になるのでした。




