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押し入れ

 押し入れの小部屋の片隅では、フローラの匂いが満ちている。

 それは隠れ家。狭く暗い所が落ち着く。入った者の心情である。

 そこには時計はあるが針は止まっている。電池切れであるゆえに。交換する予定は無い。ただのインテリアとなっている。

 人が独り入るだけで精一杯の小部屋。そこで紡がれるのは、部屋の片隅でをテーマにした物、

 息を吸い、息を吐く。ただの呼吸。けれども、思考を切り替えるにはちょうど良い。

 ランタンの明かり。それが小部屋を照らし出す。片隅に置かれたランタンは影を作り出す。

 飾られた造花の蔦はラティスに絡みついて、緑の色彩を与えている。

 ペンを走らせ、物語を紡ぎ出す。それはどんな物語なのか。

 それは誰にも分からない。筆者でさえ考えていない。

 ただ思うがままにペンを走らせゆく。物語の息吹に導かれるようにして。

 秒針を刻まない時計は何を思っているのだろうか。

 造花の蔦や花たちは何を思っているのだろうか。

 ただ、小部屋の片隅では、ペンを走らせる音だけが鳴り響くのみーー。


 ーー隠れ家小部屋にはどんな物語が眠っているのか。

それは誰にも分からない。ただ、紡がれる時を待つしか無いのだからーー

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