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 冬のはじまりは寒いもの。寒さから始まると言っても過言では無い。

 外出時にはコートを羽織る。黒いコートを羽織って。

 枯れ木の道を歩いて行く。落ち葉の道を。白い吐息を吐きながら。

 風が吹く。冷たい風が肌にあたる。身震いがする。部屋が、家が恋しく感じられる。

 暖かい部屋の温もり。暖房が効いてくる時間をどう過ごすか。

 毛布に包まるのもいい。暖かい温もりに包まれて。

 今年の冬も寒くなるだろう。日が当たるとしても、風が吹いているから。

 日向が恋しくなる季節。過ぎ去った夏の暑さを恋しく思うとしても。

 冬が始まる。数ヶ月のも及ぶ寒い時が。生命が眠りに着く時が。

 冬の終わりは暖かい春。その時はまだ訪れない。冬はまだ始まったに過ぎないのだから。

 時は行き、時は逃げ、時は去る。その時にならなければ春は訪れない。

 来年の春は暖かいのだろうか。その時になるまで誰も分からない。

 今年の冬も寒いのだろう。冷たい風が吹くのだろう。温もりが恋しくなるのだろう。

 人肌の温もりが。暖房の温もりが。それぞれ異なるとしても。寒さがあるがゆえに、温もりがより恋しくなるのだーー。


 ーー世界は巡る。季節も巡る。時も巡る。その循環は誰であっても逆らうことはできない。境界は定められている。その境界を逆転させることは人にはできないのだーー。

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