表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/100

キャンドル

 キャンドルは灯される。暗い部屋の中を、弱い灯りが照らす。

 薄暗いなか、何も無い部屋を照らしている。

 その部屋には何も無い。ただキャンドルの灯りのみ。

 その部屋の中央に彼は座り、静かに目を閉じる。

 瞑想するために、そのためだけに何も無い部屋を借りた。

 余計な物に気を紛らわされたくなかったから。

 目を閉じて集中する。自分の呼吸に。4秒かけて息を吸い、2秒止めてから、4秒以上かけて息を吐く。ただそれを繰り返す。

 彼は集中する。呼吸をすることに。全神経を向けている。現在いまを感じることに。現在いまに集中する。

 意識を彷徨わせてはならない。すでに起きた過去に思いを向けない。

 意識を彷徨わせてはならない。これから起きるであろう無限の未来に思いを向けない。

 ただ、意識をここに、ここにある現在いまへと向ける。それが瞑想。

 やがて、一迅の風が入り込み、キャンドルの灯りが消される。それでもなお、彼は瞑想を続けている。

 いつまで続くのか。それは誰にも分からないーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ