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神々の愛し子  作者: chima
神様のてびき
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ニコ先生とローシャポーション


先日、アレクに贈ったコルンコルサの栄養薬は上出来だったようで翌日の朝食時にはアレクから御返しの兎さんをもらいました。この兎、お花のブーケで造ってあり、とても愛らしいもので何とご自身の力作とか。


メイドさんと庭師さんとアレクで早朝から花摘から始めたらしく、護衛で付き添っていたヴァルトさんが「皇太子のイメージがボロボロですよ」とか窓から遠くを見つめる姿が印象的でした。


とってもとっても嬉しかったですよ!!



「おはようございますルナさま」


「おはようございますニコさん!」



本日は第二回本格薬剤調合をするということで、前回に引き続き気合い十分

です。もちろんフィーさんは今回も危険物除去パトロールをしてくださっています。


「では早速作業を始めていきましょう。今回は、クロミカグラとシャルの実を使用します! さあ、お復習(おさらい)を兼ねて私を素材の元まで案内をお願い致します」


「はい!」


このバカ広い薬草園は季節問わず植物を栽培する必要があり、現代のハウス栽培に変わり魔石による温度管理で季節外の作物も育てられています。植物に携わる人には魅力的な空間なのですが、この植物庭園を作り上げるのは宮廷付き植物学者の中でも特別秀でた能力の熟練者や庭師、薬剤師でなければ作り上げることも管理する事も不可能なのだそう。


そう考えると、ニコさんはとんでもない人物なんだとしみじみ思います。



はい、今日の素材に使われるクロミカグラとシャルの木の前へ辿り着きました!こちら、日本でいうベリー系の実とレモンの役割を担っている果実で肌寒い今の時期が丁度収穫期なんです。



「よし、こんなものですね。沢山の実が収穫できましたので、保管用を除く余ったものは調合終了後にルナ様へ差し上げますね」


「ひゃー!! 嬉しいですありがとうございます!」


「ふふっ、毒の心配が無いものなのでルナ様がどのように活用するのか私も楽しみです。出来たら拝見させていただけますか?」


「もちろんです! 色々と試して上手く出来たらお裾分けしますね!」



思い浮かぶ植物レシピはレモンシロップと塩レモン、はちみつレモンが王道だったかな。とにかく思いつく限り挑戦してみよう。クロミカグラは見た目はブルーベリーを楕円形にしたような感じで、甘味と酸味が絶妙なバランスをもち更に栄養素も高い疲労回復薬にもってこいの逸品なのです。ジャムとシロップは外せないよね。



「心待ちしております。さて、調剤室へ移動して実技講義を再開いたしましょう!」


「はい!」



手を清めアルコール代わりの魔法をかけてもらい準備万端です!


「改めて、本日つくるものはクロミカグラとシャルを使用した疲労回復、精神鼓舞(元気にさせる)、免疫強化を助ける“ローシャ”と呼ばれるエンポーションです」


エンポーションとは謂わばエナジードリンク、栄養ドリンクのような医薬品ではないけれど医薬補助扱いのアイテムです。


「ご指導よろしくお願い致します!」



にっこり微笑み首肯くニコさんに習い作業開始です!



「始めに水で綺麗に洗い水分を拭き取りましょう」


バシャバシャ


お部屋の温度は他の部屋に比べると薬品や薬剤の為に低め設定にされているので、冷たいお水はひんやりと手が凍りそう。だけど、この作業は日本での土いじりに欠かせない水仕事を思い起こすもので嫌いではない。



「出来ましたら、クロミカグラの実をこちらのすり鉢の中へ入れ叩くように潰していきましょう。稀に液が飛び出してきますので御注意くださいね」



トントンタンタン


だいたい1㎏くらいかな? 今回は私の力でも簡単に潰せるし応用してレシピを増やしていけそう!



「続いてシャルをふたつに分けます。うーん…… 3分の1程度は凍らせて皮のまま粉末にしていきますので私の凍結魔法と量が多いので粉砕させるのは魔道具を使用しましょうね」


「この世界には冷凍庫……えっと、凍らせるための機械……魔道具とかはあるんでしょうか?」


冷凍庫があれば料理の幅も拡がるし、何よりアイスが食べられるもの。魔力の代わりに神力を使いこなせれば何とかなるかな……。魔道具も使えるかわからないけど、それこそ神力でどうにかできれば……。


「料理場などに使われるものは存在しますよ。ですが、一般には高価な物ですし大きいものはそれこそ皇宮やある程度財をもつ貴族邸と国運営の施設位にしかないかと。別室の調合室にはございますので薬剤の冷凍保存を非魔法管理する場合にはお使い頂けますよ」


「よかったです、私の神力では不安も多いので安心しました」


「ふふふ、普段魔冷機がお使いになりたければ殿下にお願いされてはいかがでしょうか? お可愛らしいルナ様の希望でしたら考えてくださいましょう」


…………そうしようかな……。申し訳ないけれど、代わりじゃないけどアレクへ美味しいものを作って贈ろう!!




「さあ、潰したクロミカグラの実を布へ移してギュッと搾っていきましょう」


ギュー


もうひと息、あと少しとニコさんに応援されながらも搾りました。最後の仕上げのひと搾りはニコさんにお願いしました!


それはもう……ブシャーっと出ました。笑!


「搾った所に半分に切ったシャルの果汁を搾って混ぜ合わせます」


ぐぬぬぬぬ。


ニコさんは笑顔でぶしゅっとやっていますが、私は叩いて柔らかくして搾りました。



そうして、余分な渋みが出ないように濾します。



「最後に先程凍らせて削ったシャルと甘味を出すリンシロップをワンカップゆっくり加えましょう」


ゆっくりゆっくり


「はい上手ですよ。そしてクルクル混ぜ合わせて私が転送魔法で各小瓶へ移して~、ローシャポーションの完成です!」



テッテレ~!


魔力で育った作物で出来たポーションは綺麗な透明度を含む紫色でキラキラとスノードームのような光を持っています。瓶を工夫すれば観賞用にしたいほど綺麗です。



「ニコさん今日もご指導ありがとうございました!このポーションも、アレクに飲んで貰いたいのですが……」


「うふふ、もちろん構いませんよ。予め担当の者に話も通してありますので今回は毒物もありませんし材料の監査も通してありますので安心してお渡しくださいませ」


「はい!!」



フィーさんのお迎えが来たのでニコさんに挨拶をしてお部屋に帰りましょう!お持たせしてもらったクロミカグラとシャルは保存魔法の掛かった保存箱に詰めていただいて、フィーさんの後にお迎えに来てくれたエリーさんが持ってくれました。



何つくろうかな~。むふふふ


「ルナ様? しっかり前をみて歩きませんとエリーが抱き上げてしまいますよ?」



エリーさんの幼い子をみるような視線にピッと前を向いて、ついでに足元にいたフィーさんを抱っこして歩きました!


子ども違うですもん~!



ブニャッ




―――

久々の執筆で書きかた迷子です!そのうちお直ししますのでご了解下さいませ~!

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