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第1問『そもそも』



――テストが好きか否か。



俺は皆にこう問おう。

皆まで言わなくてもいい。一部の人は除きほぼ全ての人がこう答えるであろう。


――テストは嫌いだ。勉強したくない。


と……

宣言しよう。テストは何があってもこの世には必要の無いものだ。と俺は思う。


――生徒の実力を測るため。将来のため。君のために。


と大人達は口を酸っぱくするほど、俺達は耳にタコができるほど聞いてきた。


そんな大人達の言い分は分かる。でも、たかが俺らの未来の為に、森林を伐採し、ろくにやりもしない俺達の為だけに地球の未来を捨て去るなんてそんなのは矛盾してる。


植樹活動? そんな偽善的なことは知ったことか。元は紙を……木をたくさん使うようになった、道路を開発し土地を広げようとした俺らの罪の償いでしかない。

無償でする。それが当たり前なんだよ。


でも俺が言いたいのはそうではない。

そんな俺らは求めてない。大人共が無理矢理やれやれとこじつけるようにやったそのテストの半分以上が、無駄になってゆく……


勘違いして欲しくないのは、俺がテストができないから……点数が悪いからそう僻んでいる訳では無いというその事実。


無駄というのは……


――天は人の上に人を造らず天は人の下に人を造らず。


この言葉を誰もが知っているだろう。

この有名な一文は、決して《平等を説いている》訳ではない。

この文には続きがあり、その今俺らに生まれている不平等は勉学に勤めたか勤めていないか。で生まれるという。


これが俺が言いたい無駄の事だ。

イヤイヤやったテストは本人の身につかない。

それは、自分が頭が悪いと信じ込んでいるせいだ。

生まれたその時には頭がいいA君だって頭の悪いB君だって平等だったんだ。


想像力っていうのは偉大だ。その物には人を動かす力がある。

かつて多くの偉人が多くのものを開発したように、君が勉強ができないとそう思い込んでいるように。


そんなことを考えているから、勉強が自然と頭に入ってこなくなる。

ありふれた自身こそが、自分を高める力となる。


――だが、それをしない奴が、自分に自信を持たないやつが多すぎる。



だから俺はこのテストが無駄たものだと判断する。

だって、身にならない勉強なんて無駄だろ?



大人共もだ。

今のコンピューター社会。どうしてそんな地球を壊すようなことをする?

まあ、日本に資源が圧倒的にないのは分かってる。


だがな……二酸化炭素を吸い酸素を吐き出す光合成という特性を持っている木々とただ加工されるだけの金属類どっちが必要かなんて目に見えてんだろ。

金属類もたしかに有限だ。しかし、金属類が無くても人類は生きていける。少なくとも何百年ほど前の俺らなら。

だが、酸素がなければ俺らは生きて行けない。これは無駄を無駄に使っているバカだって分かることだろう。


今俺らに必要なのは、木だ。酸素だ。


それを容易にできないのは俺もわかってる。

だから俺は言っているテストは要らないと……


そもそもテストもテストだ……

俺はひねくれ者だからテストがどれだけアホかが分かる。


それを俺はお前らに伝えたい。


決してバカから天才になる訳では無い。


決して為になる訳でも無い。


それでも聞いてほしいんだ。俺がそこまでしてそんなことを言う理由を……


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