10-4.超白熱!!競馬バトルレース!!
みんなも結果を予想してみてね
賭博百貨店での対決が始まった!!全員が建物内に何があるのか駆け抜けて行く!!まず、ヨコミが見つけたのは『パチンガーZ』と大きく書かれた機械だった。遠目に見れば源流界のパチンコだが、その内容は大きく違った。
マルコイン一つで弾をひとつ発射することが出来、その弾を機械の中にいる敵キャラクターのロボットにぶつけ、破壊すれば1000マルコインが手に入るらしい。
ヨコミ「このゲームは簡単そうだ!!500コイン全部使ったとしても1000コイン返ってくるから二倍に増えるぞ!」
ヨコミはパチンガーZの台に座りコインを投入していく。
ごら子「それをやっていもいいとは思うけど、こう言うのは引き際が肝心よ。部が悪そうなら途中で辞める事ね、それじゃ」
ごら子はヨコミにそうつげて、建物の二階へと上がっていく。メメイも一緒だ。ごら子の瞳に「スロットエンディミオン114」という機械が映る。
ごら子「普通のスロットに見えるけど……なるほど、一回転させるのに114コインが必要になるのね。その分リターンも高いわ」
メメイ「私達の手持ちは500コインですから、一人4回だけ回せるワケですね!流石に4回まわすだけでは何も当たらないでしょうけど……ってエーッ!」
チャリンチャリンチャリンチャリンチャリン!!
怒涛のスピードで114枚のコインを投入!!
ごら子「まあ見てなさいな」
トゥルルルルルルルルル!!
3つあるリールの数字は
『6』『4』『8』
を指していた……
ハ ズ レ
ごら子「スロット1回やるつもりが114コインも使っちゃった……」
メメイ「もしかして、それを言う為にやりましたね?」
一方その頃、エコロとマフィンは賭博百貨店内の大きな中庭にいた!!
そして、そこは巨大な競馬場になっていた!!
マフィン「でっかい施設だと思ったけど、中に競馬場があったなんて……すごい構造だ」
エコロ「私、やってみたかったんだよね、競馬。一緒にやらない?」
マフィン「いいねー」
エコロ達が進んでいくと、建物内のスピーカーからアナウンスが聞こえて来る。
アナウンス「第一回、ナイトレース間もなく受付開始です」
エコロ「ナイトレース?まだ昼下がりだけど」
マフィン「おかしいねー。競馬ってのはそういう物なのかなー」
案内図を頼りに 馬券購入機へと進んでいくと、近くでパドックをやっているのが見える。パドックとは、出走する競走馬達の歩く姿を下見できる場所である。
エコロ「ちょっと、見てみようか」
マフィン「中々面白いのがいるねぇ」
背中から蒼い炎を吹き出している馬や、全身が黄金に輝いている馬、ローラースケートで移動している馬、ホバー移動している馬など多種多様だ。ペンギンもいた。
そして、騎手は槍や銃を携帯していた。
エコロ「もしかしてナイトレースって、夜、Nightじゃなくて、騎士、Knightのレースってことぉ!?」
マフィン「NIGHTMAREの可能性もあるねー」
エコロ「ハハ」
パドックも見終わり、馬券購入も完了。客席へと座る。
マルコ競馬場 第一レース
9000m アイスフィールド 出走表
1.モータービッグ
2.ゴゴガギガゴ
3.ゴールデンジップ
4.サイケデリックファザー ←マフィン200コインBET
5.アルティメットカムイ
6.インフェルノニイサン
7.タイヤマン
8.オトコミガキ
9.ヨンセンチウイテマス ←エコロ200コインBET
10.ペンギン
マフィン「どうだろう、当たるかなー」
エコロ「私は結構自信あるよ」
馬達がゲートに入る。馬場はアイスフィールド。地面はアイススケート場を思わせるツルツルの氷になっている。距離は9000メートル。源流界の競馬より距離は長いが、魔法による強化で馬のスピードや体力が上がっているので調度良いと言える。
辺りが少しだけ静まり返り、聞こえるのは数人かの会話のみ。参加者全員の視線がゲートへと集まる。ここからは、実況解説での臨場感溢れるレースを楽しんで頂こう。
実況「ゲートが開きました!先頭に立ったのはやはり10番ペンギン!!大外から高速で切り込んで行く!!続いて4番サイケデリックファザー、3番ゴールデンジップ!!」
マフィン「おおいいねーファザー。このまま前を走るんだよーん」
エコロ「ウイテマスもいい位置取りだね」
実況「おおーっとここで7番タイヤマンがスリップ!!その足についたタイヤは氷道用にチューンしたのでは無かったのか!?そして1番モータービッグも、馬力の出し過ぎか転んでしまうー!!」
足にローラータイヤを着けて走っていた馬、タイヤマンはカーブを曲がりきれずそのまま滑って場外へ。巨大な魔導モーターを動力源として爆速で走っていたモータービッグも、足を滑らせてしまい転倒!!その勢いで魔導モーターが外れて、客席へと飛んでいき爆発!!生憎ここにいる客は第一試験を突破した強い魔法使いたちだったので怪我人はいないが、客席の一部はモーターと共に木っ端微塵に弾け飛んだ!!
実況「あっという間に2000mを通過!ここで2番ゴゴガギガゴが変身!!騎手のラムゥールと融合し、人型の巨神兵と化しました!!馬の状態を大きく上回る程の高速を二足で出しながら、両肩から生えたキャノン砲で前を走る馬たちを攻撃!!キャノン砲によりコースは抉られている!!ここで3番ゴールデンジップにキャノンが直撃!!なんと再起不能です!!巨神兵の横に張り付いた4番サイケデリックファザー!!騎手のモイスチャーがサイケデリックファザーの首筋を激しく擦ると、紫色に光る粒子が飛び散る!!」
紫色に光る粒子はふわっと巨神兵の顔に当たる部分に飛んでいく。すると巨神兵の動きは少しずつ鈍くなり、最終的には完全停止し、地面に大きな音を立てて倒れ込んだ。
実況「さぁ先頭10番ペンギン、お腹を使って上手に氷上を滑っています。その後ろには9番ヨンセンチウイテマス、ホバー移動している為地形効果を受けないのが吉と出たか。そこから少し離れて6番インフェルノニイサン、5番アルティメットカムイと続いてる。後方には、巨神兵との戦いで遅れをとった4番サイケデリックファザー、その後ろには根性で食らいつく8番オトコミガキの姿があります。他は皆既にリタイアしております」
エコロ「行け!刺せ!!刺せ!!」
この刺せというのは誤字では無い。ヨンセンチウイテマスの騎手は右手に槍を構えている。その槍を使って併走しているアルティメットカムイを突き刺せと言っているのだ。
実況「おっと、ここで5番アルティメットカムイがフォームチェンジ!アルティメットフォームになりました!!アルティメットフォームです!!」
全身に強い光を纏っており、その周囲には無数の魔法陣が浮かんでいる。そしてその魔法陣達から放たれた黄金色のビームが、ついさっきオトコミガキを紫の粉で眠らせたサイケデリックファザーに直撃する。そして、そのまま光に飲まれて気絶してしまう。
実況「4番サイケデリックファザー、8番オトコミガキが倒れ込んだー!!ここでまさかの後方の二頭がリタイア!残るは前から10番ペンギン、6番インフェルノニイサン、9番ヨンセンチウイテマス、5番アルティメットカムイだぁ!!」
マフィン「あーファザーリタイアしちゃったよ……がっかり」
エコロ「大丈夫!!私のウイテマスはまだ残ってる!!それに何か一つでもきっかけがあれば、ペンギンも追い抜かせるはず!!うおおおおおおおお!!」
実況「先頭10番ペンギン!6000mを通過!その後ろには6番インフェルノニイサン、おーっと!!火力が増したぞ!!」
インフェルノニイサンの足から迸る灼熱の炎で周囲の氷を溶かしながらペンギンに負けじと進んでいた。その炎が更に強く激しくなっていく。
実況「炎が広がっていくーっ!!そして更に!!口からバーニングショット!火炎弾を放ったーっ!!火炎弾はそのままペンギンの方へと向かっていき……当たったー!!ペンギンは火だるまの如く燃え盛っているーっ!!しかし、身体から強い冷気を放ち相殺ーっ!!ペンギンの身体を焼く炎は全て消え去りました!!それでも、ダメージはかなりあったようだぁ……スピードががくんと落ちているぅー!」
常に先頭を駆け抜けていたペンギンだったが、徐々に速度が落ちていき、インフェルノニイサンとその後ろのヨンセンチウイテマス、アルティメットカムイ(アルティメットフォーム)に距離を詰められていく。
エコロ「流れが変わった!行けー!!ウイテマス!!ウイテマス!!ウイテマス!!うおおおおおおおおおおお!!」
実況「8000mを通過!!直線に入ります!!6番インフェルノニイサン!!ついにペンギンを抜いた!!そしてその後ろに、5番アルティメットカムイだ!!そこからかなり離れた所に9番ヨンセンチウイテマス!!これはカムイとインフェルノの一騎打ちになったーっ!!」
エコロ「ウイテマスーッッッッ!!ナンデーーーーーーッ!!」
インフェルノニイサンが火炎弾を、アルティメットカムイが光のビームをお互い撃ち合いながら、競り合う。どちらかの攻撃が致命傷となり相手を倒すか、はたまた純粋なスピードの差で勝負が着くか、レース場は参加者達、そしてインフェルノニイサンによる熱気で前例を見ないほどにヒートアップ!!
実況「カムイか!インフェルノか!カムイか!インフェルノか!カムイか!インフェルノかーーーーっ!!」
そして……
ぶぅぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっっっっっっっ!!
実況「!?」
マフィン「!?」
エコロ「!?」
観客たち「「「!?!?!?!?!?」」」
重低音が響いた瞬間、時が止まったようにも感じた……この音は一体?
エコロが電光掲示板に目を向ける。
Ⅰ 9
>6
Ⅱ 5
>ヤリ
Ⅲ 6
>大差
Ⅳ 10
>大差
Ⅴ 全員リタイア
エコロ「あれ……9番って……ウイテマス……?」
何が起こったか説明しよう。先頭で競り合っていた、インフェルノニイサン、アルティメットカムイから8馬身ほど離れた所で、ヨンセンチウイテイマスはその名の通りホバー移動をしていた。このホバー移動は、今回の馬場であったツルツル滑るアイスフィールドの地形や、その後のインフェルノニイサンによって燃え盛った地面を踏まない為の対策かと思われていたが、それは違った。終盤にて地面に足をつき、全力で走るための体力温存をしていたのだ。魔力にて全身を強化した上で、その身を動かして走るよりも、魔法のみによる身体をほぼ静止したホバー移動の方が体力が温存できた。
そして、直線に入り先頭二頭のゴールが残り数十メートルになったタイミングで、ウイテマスはついに地面に足をつけたのだ!ここで、全く消耗していなかった体力と、残った魔力をフルスロットルし、音をも置き去りにするスピードで直線を駆け抜けたのだ!!
エコロ「やった……やったんだ……!!私、勝ったんだ!!それに……うおわあわああわあわあわああわあわあわあわあわあうわあわあわあわあをあ!!」
マフィン「ちょっとー荒ぶりすぎだよー」
エコロは突然、あのロッカにも負けず劣らずの狂喜乱舞をした。それは何故か!?なんと単勝だけでなく、ついでに夢だと思いながらも買っていた三連単も当たっていたのだ!!そして、ヨンセンチウイテイマスはこれが初レースのダークホースであり、倍率も低く無い!!
9単勝 ベット200 倍率14▶2800
9_5_6 ベット50 倍率1267▶63350
合計66150マルコインゲット!!!!!!!!
エコロ「いやっふううううううううううううううううううううう!!私はやったんだぁぁぁぁぁぁっぁぁああああああああああああああああああああああ!!!これはもしかしたら、二次試験を一位で突破出来るかもしれないよ!!」
ゲスな笑顔で受付にて馬券とコインを交換するエコロ。そこにヨコミ、ごら子、メメイが負のオーラを纏いながら、やってくる。
ヨコミ「すまないエコロぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!コインを貸してくれないか!?3倍にして返すから!!」
ごら子「この、私が一文無し。ありえないわ」
メメイ「びぇぇぇぇぇえええええええええええええん!!」
全員、コインを全て使い果たしてしまっていた。
エコロ「えぇ......まあいいけど。みんなで分け合っても多分大丈夫でしょ」
特にコインの譲渡は禁止されていなかったのでエコロは、マルコインを皆に分け与えた。こうして、5人は合格ラインのマルコイン獲得枚数1000位以内にギリギリ入り、二次試験を突破したのだった。
キミは当てられた!?




