悩み
「は〜。」
桜子がため息をついている。ため息は幸せが逃げるぞ。
「どうしたんだよ。」
「……別にてんちょうにゆうてもどうもならんから聞かんとって。」
なんだよ。それじゃあ俺の前でため息なんかつくなよ。
「余計きになるじゃねーか。」
こうなったら聞き出してやる。
「相談してみたら元気になるかもしれんぞ。」
ほれほれ言ってみろ。
「……今日な家でちょっと失敗してもうてん。それでオカンに怒られてん。」
普通に大したことないな。確かに俺に言ってもどうもならんだろう。しかし
「そんなお前にこの言葉を送ろう。『人間は60%が水で出来ている。』」
「…それが何?。」
ちょっと食いついたな。
「お前は確かに失敗をしたかもしれない。だがお前の60%は水なんだ。それなら失敗しても仕方ないだろ。むしろ60%なのに反省してるのはすごいことだ。」
どうだ。感動しただろう。気持ちが楽になっただろ。俺はこの方法でクレームの時も60%水のくせに偉そうなことを言うな、と考えて耐えてるぞ。
「その言葉を言うてるてんちょうも60%水やん。水に慰められるとは落ちぶれたもんやな。」
痛いところをついてくるじゃないか。
「そこは置いといていいんだよ。気持ちは楽になったか?。」
「んー。てんちょう見とったらこんなんでも元気に生きとんねんからウチも頑張る気になるわ。」
あれ?。今バカにされた?。おれが落ち込んじゃうぞー。




