8 デートの後に忘れた頃にやってくるアレコレ
「君!俺たちがどれだけ待ったというんだい!?本当に探すのに苦労したよ!王宮に行くんだったら伝えてもらわないと困るよ!」
「あ、いや、その、俺は成り行きでってゆうか……」
「そこっ!言い訳しない!いいね?」
「はい……」
何故こんなことが起こっているのかは数刻前に遡る。
◇◆◇◆◇◆
剣を振る生活に少し飽きて、市井に出る事にした。
「気が変わったのね。珍しいわ」
本当に心からそう言っている様子だ。
甘々だったあの頃に戻りたい。
戻りたくても戻れない。
あの、サンクトシリアさんとかクローネさんとかと会わないの?
「あの二人って今どうしてるの?」
「あの二人?」
「そう、俺が助けた時に支援魔法かけたサンクトシリアさんっていう人と聖剣魔法っていうのを持ってるクローネさん」
「ああね……」
そう言い無言になるフローレンス。
そんなことすると不安になっちゃうじゃん。
あの二人は相当可愛かったなー。
「イタタタ」
頰を無言で抓るなよ。
「嫉妬しちゃってんの?」
ニヤニヤしながら煽ると……
「ん……そう……」
あ、いや、そんなふうに言われるとこっちも……
「「……」」
き、気まずい……
何でこんな空気になってしまったんだろう。
あ、俺の選択でこうなったのか。
まるでギャルゲーだな。(現実逃避のまなこ)
「んっ……取り敢えず息抜きねー。ここら辺で一休みしましょうか。馬車を停めて」
そう、フローレンスは御者にお願いする。
そして今、馬車から降りる。
明らかに緊張している初々しいカップルに御者のメイドも少し呆れている。
「はあ、今日も例の服飾店ですね?恐らく出迎えがもうきてると思うのですが……」
どんどん人が遠ざかって行く。
馬車がいかにも豪華絢爛と言った様子だからだろう。
畏れ多い雰囲気をどこからか醸し出しているこの馬車の作成者には尊敬を禁じ得ない。
脱帽だ。
「あの、第二王女とその婚約者……失礼、それはまだでしたね。第二王女殿下。我がクローフルセット服飾店王都本店へようこそ!歓迎いたします!」
さあさあと言った様子だ。
まあ、王家は上客であり、箔付けの要因でもある為、皆忖度するだろう。
「それじゃあ着替えてくるわね!」
天真爛漫な様子の彼女は試着室へ入って行くのだった。
さて……俺の好みの話をしよう。
俺の性癖は血統フェチという奴だ。
ただ簡単に手を出したりをしない。
そんなことすれば婚約者にでもない男にレイプされた王女っていうことになる。
そういう系統で一番好きなのはガーターベルトだ。
あの腰を締め付ける(ry
大変お見苦しいものをお見せいました。
ここまできた方の多くはブラウザバックしているでしょうがぜひ最後まで見ていってください。
俺はフローレンスを見て唖然とする。
一から十まで文字通り何から何までも変わってしまったのだ。
「あの……どう?//」
金髪青眼と一体化にもな雰囲気の王女でありながらも、常に明るい雰囲気をお保っている。
そんな彼女が急にピンク色の背中と胸元が露出して誘っているようにしか見えない格好を眼の前で披露してくれてるのだ。
「ね、ねえ、流石に恥ずかしいよ?でも喜んでくれるなら……」
次は薄いピンク色のネグリジェのようなものを何枚も重ねて、見えなくしている。
だが、ピンクになったせいでなんか余計に意識をしてしまいそうになる。
こいつ媚薬でも使ったのかっていうくらいには可愛かったな。
その後は、メイドの真似事をしてみて、御者さんが慌てたり、キワキワの水着のようなネグリジェを着て腕にしがみつきながら、うるうるした目で見つめられたりと心苦しいこころばっかりで……可愛すぎる……
そんな買い物デートをしていたところ、楽しんでくれたのか、何かしてあげると言ってきた。
すいません、楽しんだのは主に俺なのですが!?
「俺の方こそありがとう、ものすごく楽しかったよ」
満面の笑みでそう言う。
そして、少し時間が経ち、お互いの自由時間となった。
俺は串焼きを買い食いして食べている。
味濃ゆ。
あれか、屋台だから匂いで誘き寄せる為の濃ゆさか?
成程な。
納得だわ。
自分で言って自分で納得するのも違和感あるけどな!
地球のジャンクフードを買いたい……
「結局この世界じゃ、全能神ゼノスのゼノス教だろ?いやまあ、信心深いのはいいことかもしれねえがよ?それでも岩をお遊びで蹴っ飛ばすのはどうかと思うようん!」
俺の心情を吐露する。
マジであの神許さん!
後、考えるべきこととして、見落としていたのは他に転生者がいる可能性……か。
あるが、あるとしてもレッター位か?
あいつの性格的に現地人でも異世界人でもありうるだろう。
後は……
その後街を歩き回った。
鍛冶屋では良質の鉄の錬成を学び、武器屋では鞘のデザインを参考にさせて貰った。
武具屋では女性の採寸の仕方を教えて貰った。
市井での勉強に意味があると感じる今日この頃であったのだった。
◇◆◇◆◇◆
「あ……」
冒険者の集い?だっけ?
あそこにもう一回来てって言われてたの忘れてた。
1ヶ月くらい行ってない……
どうしよ?(゜o゜;;(汗)
「……っ!君はっ!」
おっと、クランの職員に見つかったようだ。
マージでどうしよ?
「何でどこにもいない!?って言うかどこに行ってたんだい!?」
「あー、忘れてて、王城に居ました」
「王城っ!あーもう疲れた……取り敢えずきなさい」
…
……
………
そんなこんなあって、現場にたどり着いたわけだ!
「まあ兎も角、王城で騎士訓練をさせて貰っているんだろう?それが終わるまではこちらとしても待つのが正解だろう。まあ、初期メンバー以上の力を発揮してくれると助かるよ」
そう締められて終わった。
もう直ぐで集合時間だ。
全力ダッシュで行こう。
「速剣 軽量化 羽のように軽く」
そう言っただけで馬を超える速さで走り抜ける。
いつから俺はこんな超人ボディーになってしまったんだろうか?
あ、転生してからだな。そっか。
「結論!ゼノスが悪い」
声を大にして叫べないところもだ。
ぜーんぶあいつが悪い。
もはや邪神まである。
「ふー、ギリギリセーフ」
「アウトね」
「へ?」
「あんた一刻ズレてたわよ集合時間」
「う、嘘……」
「悪い子には帰ったらお仕置きが必要なようね。たっぷりとたっぷりとお仕置きが必要なようね?」
怖い怖い怖い怖い怖い。
本能が逃げろとっ!
言っているっ!
“ガシッ”
その音で彼は死んだのだった。
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フレスト家とフロスト家ってめっちゃ似てるので、フロスト家をブライアント家に変更します!




