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第32回「絶対に婚期を逃したくない聖女vs絶対に元の世界に帰りたい勇者」

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第32回「絶対に婚期を逃したくない聖女vs絶対に元の世界に帰りたい勇者」結果発表


1位 髭虎さん 6票


 きっかけは、旅の途中の些細な会話だった。


「この旅が終わったら、勇者様はどうされるのですか?」

「ん? そりゃもちろん元いた世界に帰るけど」

「えっ?」

「えっ?」


2位 八百津 湊さん 3票


「ずっと好きだった幼馴染に告白する直前で異世界に飛ばされ、右も左も分からないのに勇者の役割を背負わされ、血の滲む努力で魔王を倒し、残党を掃討して世界を平和にし、元の世界の知識で王国の政治を立て直し、やっと、やっと、ついについに、幼馴染の待つ東京へ本当に帰れる日が来たんだ……!!」

「ええそうです勇者として召喚されたユウキとこの私大聖女フェリシアの目と目があったあの瞬間から、お互いがずっとずっとずっと待ち望んでいた婚姻の儀式がやっとやっとついについについに執り行われるのですね……」

「ーーなのにどうして、よりによって、帰還の門を開くための最後のピースが、召喚の日から今まで俺と結婚することしか頭にないこのクソ早口イカレポンチ金魚のフン大聖女の与える祝福なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」

「結婚するまでぜ・っ・た・い・に祝福は与えませんわなぜなら大聖女と結ばれるのは勇者であると国王様が法律で定め女神様がお決めになった運命でしてユウキをこのまま返してしまえば私は一生独身を貫くことになるのですがユウキよりもレベルが2000も高い私がそんなことを許すとまさかまさかお考えでしたら……」

 魔王よりはるかに強いイカレポンチがいつものように捲し立てる横で、俺はなんとしてでも元の世界に戻るために、こんなクソみたいな結末に俺を追い込んだ国王と女神をどうやって抹殺すればいいか本気で考えはじめていた。



3位 雨宮 春季さん 2票


 白く透き通るような肌と、常に何かを憂いる青色の澄んだ瞳。多くの者が「何かお悩みですか?」と聞いても、彼女は常に静かなほほえみともとに首を横に振って何も語ろうとはしなかった。

「もう私20代の大台に入るのに…いい男はいないかしら。」

 そう、この俺勇者の前以外では。彼女の青い瞳を人は「サファイアの瞳」と呼ぶらしいが、俺にとってそんなことを言いながらこちらをチラチラ見てくる彼女の瞳は「ライオン」のそれにしか見えなかった。


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