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第17回「紅葉温泉旅情」

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第17回「紅葉温泉旅情」結果発表


1位 あまちゃんさん 3票


「ここ、いるね。」

 僕の父は旅館の部屋を見渡すなりそう言った。僕も渋々部屋を見渡すと窓のそばに布団を敷き外をじっと見ている男性がはっきりと見えた。かなり瘦せ細っていた彼は何かを探るように窓のほうをじっと見渡している。

「…ねえ、あの人悪い人には見えないけど、父さんにはどう見える?」

 僕が父にそう尋ねると、父は笑顔で僕の頭をなでながら答えた。

「うん、洸太くんもしっかり目利きできるようになったね。あの人は未練こそあるけど、誰かを恨んでいるようには見えない。僕も同意見だ。さて、どうやって彼を成仏させてあげようか。」


2位 くまくま17分さん 2票


 燃え上がる紅葉に彩られた秋。

 湯船の側で片膝を着き、桶で掬った温泉の薬湯を白い柔肌に掛け流すと、肉感に富んだ豊穣の谷間から肢体へトロリと伝う。

 温泉に身体を馴染ませたら、足先からゆっくりと艶めく四肢をしとやかに沈ませていく。

 しばらく温泉に浸かり、身体全体で堪しているとしっとりと濡れた肌が火照って汗が滲み、喉元から首筋を伝って鎖骨をなぞり、浮かぶ谷間に吸い込まれる。

 頬を上気させ、艶麗な美貌に恍惚を浮かべてほぅ、とため息を吐いた。


3位 ZUMAさん 2票


 「本日は遠路はるばるお越しくだすって――」

 老成した大女将の挨拶が、私の左耳に流れ込んで来る。もう片方の耳は中庭のせせらぎに奪われていた。

 大女将は自らを山川と名乗っていて、私と同じ苗字であった。それこそが、わざわざ修善寺まで来た目的なのだが。


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