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スライムだって胸パッドにはなるし  作者: 垂直わーるど
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日本刀

 チビ坊主がオレに手を伸ばす。その間、日本刀はワナワナの背に置かれたままだ。

 背中に刃物の冷たさを感じているワナワナは声を出さずに「ひ~~~~~~~~」と震えている。


 オレはチビ坊主の手に載せられた。

「お、これがスライムの感触か。初めてさわったな――、このやわらかさはまるで女性の――」

 ゴーレムがゴモゴモ騒ぐ。


「おなんだよ、ゴッサン。はやく俺に宿敵を渡せってか? そのムダにでかい体で踏みつぶしてやるってか?」

 ゴーレムが不満そうにゴモゴモ騒ぐ。

「え? なに、人ちがい? ってか、スライムちがい? なんだよ、ゴッサン。スライム見分けられんのかよ。すげーなー。――え、ちがう。色がちがう? なんだ、そういうことか」

 チビ坊主が興味を失くしたようにひょいとオレをワナワナの背に置いた。代わりに自分の日本刀を手にする。


 いったいその刀はどこから出てきたものなのかと見ていると、チビ坊主はそれをゴーレムの背に差し込んだ。日本刀はゴーレムの体と一体化し、見えなくなる。


「んじゃ、じゃましたな」

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