↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムだって胸パッドにはなるし  作者: 垂直わーるど
PR
32/81

翼

 背を向けたゴーレムの背中に目立つものがあった。

 白い羽――ではなくて、翼。それが二つ、不自然に突き刺さっている。

「あれって――?」


 近くにいた鳥族の若者が言う。

「思いだした。あいつ『まるちカッター』だ」

「まるちカッター?」

「ああ、なんでも魔法課の魔導師に痛みもなく体の一部を奪い取ることのできるチビがいるって聞いたことがあるんだ。そいつが『まるちカッター』。魔執事になっていたのか」

「お、おい……、そういうことはあれって……?」

 近くにいた別の鳥族の若者が、最初に話した若者の腕にすがりつく。

 すがりつかれた若者は痛ましそうに頷く。

「たぶん、シンデレラの翼だ」

 周囲が一斉にどよめいた。

「そんな……」

「なんてむごいことを」


 派手にドアが開く音が聞こえ、そちらに目を向けると先ほどチビ坊主とゴーレムが出てきた部屋から女の子が出てきたところだった。


「シンデレラ……」

 鳥族の若者がそっと声をかけるも女の子はこっちを見ることもなく廊下を走って行く。


 目を覆っていた醜い傷跡、もとい、なめくじは消えている。


 シンデレラがチビ坊主とゴーレムに追いすがる。

 自身のものであったゴーレムの背の翼を指さしながら懸命に訴えている。


「お、おい……」


 鳥族の若者たちがシンデレラを守るためにそちらに向かい、ワナワナとオレもあとを追った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。