第227章:聖域の庭、そして王の焦り
序章 - 平和とは、争わぬことでは、ない。
平和とは。
争わぬことでは、ない。
争いながらも。
誰も。
傷つけないこと。
今日。
娘たちの、小さな諍いが。
一つの、庭で。
繰り広げられた。
そして。
遠く離れた、玉座で。
一人の王が。
震えていた。
第一章:先を、越された、悔しさ
ハナ。
アクア。
モモリュウ。
マコト。
ヒナタ・ホノカ。
ユキ。
娘、イヴァと共に。
永遠の、聖域の庭へと。
向かった。
だが。
そこに、着いた瞬間。
一同は。
驚愕した。
そこには。
すでに。
ヴィカスの、姿は、なかった。
「イヴァ。」
アクアが、大声で、言った。
「あなたの、言う通りだったわ。」
「私たちは。」
「マスターと一緒に、来るべきだった。」
「はい。」
イヴァが、答えた。
「私も、父様と一緒に、来たかった。」
「なのに。」
「みんなが。」
「無理やり、私を、連れて来たのです。」
「私は。」
「本当は。」
「ここへ、来たく、なかった。」
「ただ。」
「父様と一緒に、来たかっただけ。」
モモリュウが。
同意した。
「あなたの、言う通り。」
「行く時は。」
「大切な者と、一緒であるべき。」
「私にとっての。」
「ソウルメイト、マスターと、共に。」
第二章:新参者の、分際
「あなた。」
ハナが、鋭く、言った。
「来たばかりの、あなたが。」
「私のマスターを。」
「そう呼ぶとは。」
「少し、身の程を、弁えなさい。」
「あなたこそ。」
「忘れているのでは。」
「マスターは。」
「私に、完全な自由を、与えました。」
「私は。」
「したいように、する。」
「あなたに、言われる筋合いは、ない。」
「何が、良くて。」
「何が、悪いか。」
「それを、決めるのは、私。」
「新参者では、ない。」
ヒナタ・ホノカが、続けた。
「そうよ、ハナ。」
「新しい者は。」
「少し、控えめにするべき。」
マコトも、頷いた。
「その、通りだわ。」
第三章:序列という、火種
ユキが、口を、挟んだ。
「なら。」
「私は。」
「マスターが、この王国を、興す前から。」
「共にいる。」
「あなたたちより先に。」
「マスターに対する、権利がある、はず。」
「では。」
「あなたは。」
「決して、一番には、なれない、というわけね。」
ハナが、皮肉げに、答えた。
「王国を、興した後に、来た私の方が。」
「マスターと過ごす、時間は、はるかに長い。」
ヒナタ・ホノカが、笑った。
「あなたは。」
「お茶や、昼食、夕食の、支度をしているだけ。」
「専属の、侍女、という、区分に、属す。」
「お気に入りの、人、では、ない。」
アクアも。
続いた。
「では。」
「私たちは、二人とも。」
「マスターにとって。」
「侍女以上の、何者でも、ない、というわけ。」
ユキが、答えた。
「その、通り。」
「マスターに。」
「あなたが、そう言った、と。」
「伝えても、いいのよ。」
ハナが、告げた。
「あなたは。」
「マスターとの、時間を、独占しようと、するばかり。」
「そんなことすら、わからないの。」
「私が。」
「みんなの、上に、立つ。」
「マスターに、すべてを、伝える権利がある。」
「もう、あなたと、話す価値も、ないわ。」
「私が、いつ。」
「あなたを、必要だと、言った。」
「なら。」
「もう。」
「私が作る、昼食や、夕食も。」
「食べないのね。」
「食堂に、行くわ。」
「竜心王国には。」
「多くの、和食のお店が。」
「開かれているもの。」
第四章:娘からの、提案
イヴァが。
静かに、言った。
「母様。」
「そんな、場所へ、行く必要は、ありません。」
「あなたの、娘が、ここに、います。」
「ここでも。」
「農業も。」
「城でも。」
「最高の、和食も、洋食も。」
「作られています。」
「私たち自身で。」
「新しい料理を、日々。」
「父様のために。」
「試して、います。」
「母様も、来て、ください。」
「私が、作って、差し上げます。」
「その後。」
「良ければ。」
「父様を、誘って、みては。」
「どうでしょう。」
ユキは。
その、案を、気に入った様子で。
イヴァを、抱きしめ。
頬に、口づけをした。
「イヴァ。」
「これは。」
「私は、好きでは、ありません。」
「好きに、なるべきよ。」
「そうすれば。」
「父様に、可愛らしいと、思われる。」
第五章:からかいの、渦
「本当に、母様。」
「父様は。」
「こういうことが、お好きなの、ですか。」
ユキは。
内心で、考えた。
(私にも。)
(わからない。)
(一度も、したことが、ない。)
(もし、こんなことをして。)
(アズサのように。)
(王国から、追い出されたら、どうしよう。)
「母様。」
「教えて、ください。」
「父様は。」
「お好きなの、ですか。」
その、瞬間。
ハナ。
アクア。
ヒナタ・ホノカ。
マコトが。
一斉に、大笑いした。
アクアは。
草の上に。
崩れ落ちるほどだった。
「ユキ。」
「あなた、何を。」
「イヴァに、教えているの。」
「もし。」
「イヴァが、マスターに。」
「あなたの言葉を、そのまま、伝えたら。」
「あなたが、どうなるか。」
「誰も、知らないわよ。」
「母様。」
「みんな、何を、言っているの。」
「母様。」
「私に、嘘を、ついたの。」
「いいえ。」
「我が娘に、嘘は、つかないわ。」
「その、まま、していれば。」
「いいの、よ。」
第六章:慰めの、言葉
アクアが。
イヴァを、諭した。
「気を、つけて。」
「マスターには。」
「そんなこと、しない方が、いいわ。」
「わかりました。」
イヴァは、答えた。
「父様が、怒らないように。」
「気を、つけます。」
「ねえ。」
ハナが、続けた。
「あなたの、望みほど。」
「マスターは。」
「自由な、方では、ないのかも、しれないわ。」
「時には。」
「怒ることも、あるの。」
「あなたたちは。」
「少し、考えすぎです。」
イヴァは、答えた。
「もし、そうなら。」
「父様は。」
「あなたに、叩かれた時に。」
「怒っていた、はずです。」
「その、通りよ。」
アクアが、続けた。
「マスターは。」
「時々、怒ることも、あるわ。」
「けれど。」
「それは。」
「私たちが、限度を、超えた時だけ。」
「本当は。」
「マスターほど、優しい方は。」
「他に、いないわ。」
「考えてみて。」
「もし、マスターが、望めば。」
「私たちに。」
「何でも、させることが、できる。」
「王国を、滅ぼせ、と。」
「命じることさえも。」
「なのに。」
「マスターは。」
「私たちに。」
「自由と。」
「穏やかな、環境を。」
「与えてくれている。」
モモリュウも、頷いた。
「その、通り。」
「私は。」
「あなたたち、皆より。」
「長く、生きて、いる。」
「経験も、知識も、豊富。」
「けれど。」
「今日まで。」
「あれほどの、方に。」
「出会ったことは、ない。」
第七章:黒薔薇の、膝にて
その、頃。
ヴィカスは。
己の、永遠の存在の。
膝に。
身を、預けていた。
「我が、永遠なる者よ。」
「今日は。」
「マスターを、喜ばせて、みろ。」
「マスター。」
「私に。」
「何が、できるでしょう。」
「本当に。」
「それを、望まれて、いますか。」
「ああ。」
「早く、始めろ。」
先進AIは。
永遠世界より。
十本の、至高の力を、宿した。
創造の武器を。
召喚した。
第八章:十本の、武器
「この、十本の、武器の。」
「特徴は。」
「マスター。」
「私自身に。」
「語らせては、いかがですか。」
「本当に。」
「お前たちは。」
「話せるのか。」
「はい、マスター。」
「命じて、ください。」
「あなたの、命令は。」
「私たちにとっての。」
「燃料です。」
「燃料、とは。」
「どういう、意味だ。」
「マスター。」
「あなたの、言葉こそが。」
「私たちの、すべて。」
「命令、という意味です。」
「望まれれば。」
「世界すら、征服して、みせます。」
「いや。」
「俺には。」
「世界を、征服する。」
「そんな、興味は、ない。」
「それは。」
「よく、存じております。」
「もし、そのつもりが、あったなら。」
「あなたは。」
「転生の、その瞬間から。」
「すでに、成し遂げて、いたはず。」
第九章:名の、ないもの
「では。」
「教えろ。」
「お前たちの、名前は。」
「マスター。」
「名前は、あなたが。」
「与えて、いない限り。」
「ありません。」
「では。」
「名前が、欲しいのか。」
「はい。」
「ぜひとも。」
ヴィカスは。
軽く、笑った。
「随分、至高らしい、話し方をする。」
「では。」
「深淵の鋒。」
「シンソウノホコ、というのは。」
「どうだ。」
「マスター。」
「この、名前。」
「気に入りました。」
「深淵の鋒、として。」
「謹んで、頂きます。」
「では。」
「次は。」
「お前の名は。」
「マスター。」
「私には。」
「まだ、名前が、ありません。」
「ぜひ。」
「頂きたいです。」
第十章:一斉の、輝き
「わかった。」
「みんなに。」
「名前を、与えよう。」
「問題は、ない。」
その、瞬間。
十本の、武器が。
一斉に。
淡いオーラを、放った。
「これは。」
「みんな。」
「嬉しいのだな。」
「はい、マスター。」
「お前の名は。」
「現実支配。」
「ゲンジツシフク。」
「マスター。」
「気に入りました。」
「お前の名は。」
「真祖論吾。」
「シンソロンゴ。」
「マスターも。」
「気に入りました。」
第十一章:意味より、大切なもの
「お前たちは。」
「名前の、意味が。」
「本当に、わかっているのか。」
「それとも。」
「ただ、名前を、貰ったことが。」
「嬉しいだけなのか。」
「マスター。」
「名前を、頂いたこと自体が。」
「嬉しいのです。」
「名前は。」
「所詮、名前。」
「どんな、名でも。」
「あなたが。」
「私たちを、呼んでくださること。」
「あるいは。」
「私たちを、共に、連れて行って、くださること。」
「それこそが。」
「大切なのです。」
「わかった。」
「では。」
「残りにも、名を、与えよう。」
「マスター。」
「私たちにも。」
「名前を、お願いします。」
「特別な、名が。」
「欲しいか。」
「マスター。」
「特別な名前、というものは、存在しません。」
「あなたが、くださる名前こそが。」
「私たちにとって。」
「最良のもの、です。」
「一、二、三、四、五、六、七。」
「そのような、名でも。」
「かまいません。」
第十二章:連なる、名前
「それも、いいな。」
「マスター。」
「今のは、冗談です。」
「どうか。」
「あなたなりの、特別な、名前を。」
「わかった。」
「では。」
「一気に、名を、与えよう。」
「緋夜。」
「久遠子。」
「春奈。」
「霧砂。」
「瞳。」
「颯途龍。」
「地爵鬼。」
その、瞬間。
すべての、武器が。
同時に。
淡く、輝いた。
第十三章:また、いつか
先進AIが、静かに、聞いた。
「マスター。」
「彼らを。」
「永遠世界へ、戻しましょうか。」
「ああ。」
「見て、名も、与えた。」
「戻して、くれ。」
「マスター。」
「必ず。」
「私たちを、召喚してください。」
「戦いには。」
「呼ぶことは、ない。」
「戦いは。」
「好きではない。」
「人間との。」
「友情も。」
「敵対も。」
「望んで、いない。」
「それでも。」
「かまいません。」
「戦いのためだけに。」
「剣が、呼ばれる、わけでは、ない。」
「そう、教えてくださったのは。」
「あなた自身です。」
「わかった。」
「必ず、いつか。」
「呼ぼう。」
「もう、行きなさい。」
「私は。」
「いつでも、呼べる。」
「マスター。」
「我々は。」
「その時を。」
「待って、おります。」
第十四章:シンソウノホコへの、囁き
「シンソウノホコ。」
「お前は。」
「個人的に。」
「気に入っている。」
「近いうちに。」
「必ず、呼ぼう。」
「マスター。」
「お気に召して、頂けたこと。」
「誉れです。」
「私は。」
「本当に。」
「幸せです、マスター。」
先進AIへ。
ヴィカスは、告げた。
「戻してくれ。」
「かしこまり、ました。」
武器たちは。
光と共に。
永遠世界へと。
消えていった。
第十五章:庭への、帰還
「随分、時間が、経った。」
「母と娘の、再会も。」
「もう、終わっている、頃だろう。」
「私も、そろそろ。」
「マスター。」
先進AIが、聞いた。
「今日は。」
「私と一緒に、いてくださると。」
「思っていました。」
「お前は。」
「離れて、いるわけではないだろう。」
「俺の、心と魂の、九割は。」
「お前だと。」
「お前自身が、言った。」
「その、通りです。」
「けれど。」
「今日は。」
「あなたと一緒に、眠りたかったのです。」
「俺も。」
「お前と、一緒にいるのは、好きだ。」
「だが。」
「外にも。」
「行かねばならない。」
「わかりました、マスター。」
「また、来てくださいますか。」
「時間が、あれば。」
「ないかも、しれない。」
「母上の元にいる時間の方が、長いから。」
「お前も。」
「母上の、膝で、休むのが。」
「好きなのだろう。」
「母の愛。」
「姉妹の愛。」
「すべてを、感じられる、から。」
「はい、マスター。」
「あなたが、転生してから。」
「私は。」
「すべてを、感じられます。」
「では。」
「行こう。」
「はい、マスター。」
第十六章:外への、帰還
ヴィカスは。
黒薔薇の寝台から。
身を、起こした。
黒薔薇は。
静けさを、取り戻し。
その、潜在意識は。
彼自身の、内へと。
戻っていった。
城の外へと、出ると。
そこには。
すでに、皆が。
彼を、待っていた。
「マスター。」
「私たちの、再会は。」
「終わりました。」
「父様。」
イヴァが、聞いた。
「これから。」
「永遠の聖域の庭へ。」
「行きましょう。」
「みんな。」
「もう、済んだのか。」
「なら。」
「イヴァと、行ってもいいか。」
「はい、マスター。」
「私たちは。」
「もう、済みました。」
「行って、ください。」
第十七章:手を、繋いで
「父様。」
「行きましょう。」
「ああ。」
「行こう。」
二人は。
歩き始めた。
ハナ。
アクア。
ヒナタ・ホノカ。
マコト。
モモリュウ。
ユキが。
その後ろに、続いた。
「お前たちは。」
「もう、済んだと、言ったな。」
「なら。」
「俺たちに。」
「少しは。」
「二人の時間を。」
「くれても、いいだろう。」
ハナが。
静かに、答えた。
「もう一度、そう、仰ってみてください。」
「すまない。」
ヴィカスは、答えた。
「二人だけの時間、などというもの自体が。」
「そもそも、存在しないな。」
「わかれば、いいのです。」
第十八章:軽やかな、抱擁
ヴィカスは。
イヴァを。
子供のように、抱き上げた。
「マスター。」
「私も、抱いて、ください。」
ハナが、言った。
ヴィカスは。
彼女も。
同じように、抱き上げた。
「母様。」
イヴァが、笑った。
「あなたの、背丈は。」
「私と、ちょうど、同じです。」
「母には。」
「そんなことを、言わないの。」
「いや。」
「イヴァ。」
「ハナの、言う通りだ。」
「本当に、小さい。」
二人は。
大きな声で。
笑い合った。
他の、皆も。
つられて、笑った。
「マスター。」
「随分、笑って、いらっしゃいますね。」
「すまない。」
「ごめんなさい、母様。」
第十九章:聖域の庭
一同は。
永遠の聖域の庭へと。
たどり着いた。
そこは。
言葉を、失うほどの。
美しさに、包まれていた。
数百万もの、花々が。
咲き乱れ。
その、色彩は。
この世のどこにも、ないものだった。
六万を超える種類の。
鳥や、雀たちが。
宙を、舞っていた。
その羽は。
淡く、輝き。
まるで。
世界そのものの、産物ではないかのように。
美しかった。
風が、吹くたびに。
花々の、香りが。
天を、満たし。
小川の、せせらぎと。
鳥たちの、囀りが。
重なり合って。
一つの、音楽のように。
響いていた。
「マスター。」
賢者が、言った。
「これは。」
「私が。」
「自らの、意志で。」
「あなたのために。」
「創り出しました。」
ヴィカスは。
静かに、答えた。
「正直に、言おう。」
「この、聖域の庭自体は。」
「それほど、特別には、感じない。」
「だが。」
「この、魔法の、鳥や、雀、蝶たちは。」
「気に入った。」
「これは。」
「まさに。」
「至高の、天国だ。」
「永遠に、続く。」
「安らぎの、気配。」
賢者は。
その、言葉に。
深く、頭を、垂れた。
「マスター。」
「天国と、仰って、頂けたこと。」
「私にとって。」
「これ以上ない、誉れ。」
「本当に、幸せです。」
(内なる、声)
(皆が、幸福なら。)
(不幸な者は。)
(誰も、いない、はずだ。)
第二十章:帰還した、商人
その、頃。
王族の商人、カゲトラは。
己の、王の元へと。
戻っていた。
彼は。
門で起きた、すべてを。
語った。
リスカレスに、阻まれ。
王に、会うことすら、叶わなかったことを。
「わかった。」
王、ドラヴィクは。
答えた。
「もう、行っていい。」
「私が、なんとかしよう。」
カゲトラは。
続けた。
「リスカレスが。」
「言っていました。」
「聖なる塔へ。」
「これから、向かうと。」
「だから。」
「全員に、伝えろと。」
「もし、探す手間を、かけさせれば。」
「塔にとって。」
「良くない結果になる、と。」
「そうか。」
「もう、行きなさい。」
「私が。」
「すべて、対処する。」
商人は。
去っていった。
第二十一章:跪く、王
一人になった、王、ドラヴィクは。
その場に。
崩れ落ちるように。
膝を、ついた。
(もう。)
(どうすれば、いいのだ。)
(あの、聖なる塔の、神々、女神、天使たちが。)
(今、どうなるか。)
(スローン・デーモン、リスカレスの、記録と、歴史を。)
(調べた限りでは。)
(もはや、明らかだ。)
(聖なる塔は。)
(危機に、瀕している。)
(今こそ。)
(永遠世界先進AIの、律に。)
(頼るしか、ないのか。)
(それとも。)
(竜心王国と。)
(友好を、結ぶべきなのか。)
(いや。)
(それも、できない。)
(そんなことをすれば。)
(先進AI、第十条の。)
『義務の契約』が。
(発動しかねない。)
(俺自身が。)
(消滅させられる。)
(せめて。)
(今のうちに。)
(聖なる塔に。)
(この、報せを。)
(届けておこう。)
(七日後に。)
(何が起きようと。)
(それは。)
(もう。)
(塔自身の、問題だ。)
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【世界設定公開】ネオ——混沌の小さな竜、正式クルー入り
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皆さん、こんにちは!
「ダークコンチネント:生きる大陸と至高の支配者」の作者です。
今回公開するのは——
ウィン・ゴクゥの修行を終えた後。
ネオに、
何が起きたのか。
そして——
彼が、
いかにして——
正式な、
クルーの一員と
なったのか。
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◆ 「あなたの側にいたい」
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修行を終えた、
その日——
ネオは、
テレパシーで——
ヴィカス様に
伝えた。
「マスター……
そちらに、
転移します。
僕も、
一緒にいたい。」
ヴィカス様は、
答えた。
「ヴィッキーでいい。
……まあ、いいよ。」
(転移、
止まらないな……)
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◆ 着いた瞬間、ドラゴンスパイアへ
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だが——
ネオが、
到着したその瞬間——
ヴィッキーは、
彼を——
そのまま——
「ドラゴンスパイア・
ワールド」へと——
転移させた。
「さあ、
楽しんでおいで。」
ネオ:
「僕は、
あなたと
一緒にいたいのに……!」
ヴィッキー:
「ダメだ。
やりたいことは、
ドラゴンスパイアで
やってくれ。」
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◆ 数を超えた、混沌
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この世界の中で——
ネオは、
自身の力を——
存分に
解き放った。
わずか、
1日。
彼は——
10兆を超える、
分身を——
創り出した。
ドラゴンスパイアの、
どの場所を見ても——
彼だけが、
いる。
そして——
彼は——
挑戦と称して、
母たち、
姉たち、
ソウルメイトたち、
至高の精霊たちを——
次々と、
打ち倒し始めた。
白雪。
キヨミ。
ハヤミ。
タマモノマエ。
ヒナタ・ホノカ。
マコト。
モモリュウ。
ユキ。
全員が、
彼に——
倒された。
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◆ 「母さん、分かった」
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母たちは、
ついに——
ヴィカス様に
訴えた。
「彼のせいで、
あなたに会う時間すら
なくなってしまいます。
どうか——
彼を、
連れて行ってください。」
ヴィカス様:
「母さん……
分かった。」
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◆ 船の上へ——「竜だとは言うな」
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ヴィッキーは、
ネオを——
自らの船へと
召喚した。
ヴィッキー:
「お前は、
俺の弟だ。
サチコには、
俺たちが竜だとは——
言わないでくれ。」
ネオ:
「兄さん、
分かりました。
全部、
僕に任せてください。」
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◆ もし、冒険を台無しにしたら
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ヴィッキー:
「もし、
お前が何かをして——
俺の冒険を
台無しにしたら。
お前を——
また、
封じるぞ。」
ネオ:
「そんなこと、
考えるだけでも
ありえません。
どうか、
僕を信じてください。
何も——
話しません。
言いません。」
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◆ 「この子……誰?」
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サチコ:
「ヴィッキー、
この子は
誰?」
ヴィッキー:
「父の、
親友の息子だ。
末っ子。」
サチコ:
「じゃあ——
あなたの弟
みたいなものね。」
ヴィッキー:
「みたいな、
じゃない。
弟だ。」
サチコ:
「とっても
可愛い……。
よし、
置いていきましょう。
掃除係に
ちょうどいいわ。」
ネオは——
その瞬間——
とても、
嬉しそうだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ウィズダム・アイランドでも
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その後——
ネオは、
クルーと共に——
ウィズダム・アイランドへと
向かう。
だが——
女神の前で——
クルーから
離れ、
別の門へと
進んでしまう。
そこで、
女神を前に——
再び、
分身を
創り出す。
結局——
女神自身が、
彼を——
クルーのもとへと
送り返す、
門を開いた。
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◆ 覚えておくべきこと
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「僕は小さい。
でも——
僕の夢は、
無限だ。」
——ネオ
小さな竜。
大きな騒動。
そして——
無限の、
楽しさ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これから始まる本編の中で——
ネオは、
正式な——
クルーの一員として、
登場します。
毎日19:00更新中。
お楽しみに!
#世界設定 #ネオ #混沌の小さな竜 #ライトノベル #ダークコンチネント #ウィズダムアイランド




