第154章:二千年前の血と誓い - 賞金塔が生まれた日
序章 - 歴史には語られない真実がある
書かれた歴史がある。
書かれなかった歴史がある。
書かれた歴史は。
勝者が選んだ言葉で書かれる。
書かれなかった歴史は。
犠牲になった者たちの血で書かれる。
聖なる賞金塔の歴史は。
後者だ。
光り輝くその塔の下に。
何百万もの子供たちの魂が眠っている。
その魂たちは知らなかった。
自分たちが何のために。
生まれてきたかを。
この話はその魂たちの話だ。
そして。
その魂を消費した者たちの話だ。
そして。
それを全て観察し続けた。
一つの存在の話だ。
第一章:二千年前 - 召喚の夜
二千年前 - 聖なる国々の会議
世界には秩序があった。
少なくとも。
神々はそう思っていた。
聖なる国々があった。
神々が治める国々が。
女神たちが守る国々が。
天使たちが仕える国々が。
大陸全体に広がっていた。
しかし。
秩序は揺らいでいた。
海から来る者たちが。
増えていた。
海賊と呼ばれる者たちが。
聖なる国々の支配に。
従わない者たちが。
「この者たちを止めなければならない。」
神々の会議で。
誰かが言った。
「法で止められない。」
別の者が言った。
「力で止められない。」
また別の者が言った。
「では何で止める。」
沈黙が来た。
最古の神が立ち上がった。
声が来た。
「召喚だ。」
会議室が揺れた。
「召喚とは何を。」
「最強の存在を。」
最古の神は言った。
「原初の悪魔を。」
「永遠世界の最も深い場所から。」
「引き出す。」
「それは危険すぎる。」
誰かが言った。
「危険を承知で行う。」
最古の神は言った。
「制御できれば。」
「海賊を全て消せる。」
「制御できれば。」
制御できれば。
その二文字が。
全ての悲劇の種だった。
会議は決定した。
召喚陣を描いた。
全ての神々が。
全ての女神が。
全ての天使が。
力を合わせた。
血で描いた。
神々の血で。
儀式が始まった。
夜に。
全ての星が消えた夜に。
来た。
第二章:二千年前 - 二十四時間の恐怖
来た者は。
大きかった。
形がなかった。
しかし存在していた。
恐怖そのものとして。
最初の一秒で。
最古の神が消えた。
音もなく。
悲鳴もなく。
ただ消えた。
「逃げろ!」
誰かが言った。
しかし。
逃げられなかった。
召喚陣は閉じていた。
自分たちが描いた陣が。
自分たちを閉じ込めた。
二十四時間が始まった。
永遠世界の記録には。
その二十四時間が刻まれている。
最初の一時間で。
小さな神々が消えた。
五時間後に。
大きな神々が消えた。
十時間後に。
女神の半分が消えた。
十五時間後に。
天使のほとんどが消えた。
二十四時間後に。
召喚陣の中に。
何も残っていなかった。
永遠世界AIが動いた。
即座に。
悪魔界に。
その存在を転送した。
これが。
玉座の悪魔の最初の話だ。
しかし。
この話の核心は。
その後に来る。
第三章:二千年前 - 十二歳の少年
玉座の悪魔は。
悪魔界に転送された後。
百年が経った。
二百年が経った。
しかし悪魔界からは。
脱出できなかった。
永遠世界AIが。
完全に封印していたから。
三百年が経った時。
人間の世界に現れた。
封印された状態で。
力が制限された状態で。
しかし。
制限されていても。
その存在は脅威だった。
ある村に。
十二歳の少年がいた。
名前は記録に残っていない。
歴史が消した名前だ。
少年は全てを失っていた。
家族が殺された。
村が焼かれた。
聖なる国々の兵士によって。
少年は儀式を知っていた。
古い書物を読んでいた。
だから。
召喚した。
玉座の悪魔を。
偶然に。
「全部壊してくれ。」
少年は言った。
玉座の悪魔は。
その言葉を受け取った。
そして動いた。
聖なる国々を。
全て潰した。
神殿が消えた。
城が消えた。
都市が消えた。
しかし。
無実の者も消えた。
子供も。
老人も。
何の罪もない者も。
永遠世界AIが判断した。
この行為は。
無実の命を奪っている。
規則に違反する。
AIが動いた。
玉座の悪魔を。
一つの場所に封印した。
玉座の上に。
動けないように。
しかし存在し続けるように。
それが「玉座の悪魔」と呼ばれる理由だ。
動けない。
しかし消えない。
座り続ける。
永遠に。
人間も神も天使も。
全員が恐れる存在が。
そこに座り続けている。
第四章:千九百年前 - 神々の会議
玉座の悪魔の封印後 - 聖なる会議
残った神々がいた。
少なかった。
しかし残った。
残った女神たちがいた。
残った天使たちがいた。
集まった。
崩れた神殿の中で。
残骸の中で。
集まった。
「海賊が増えている。」
誰かが言った。
「玉座の悪魔が封印された今。」
別の者が言った。
「また海賊の時代が来る。」
「どうする。」
沈黙が来た。
最も古い生き残りの女神が。
立ち上がった。
「永遠世界AIの第二七条を使う。」
女神は言った。
「第二七条。」
誰かが繰り返した。
「犠牲の法則だ。」
女神は言った。
「大きな犠牲ほど。」
「大きな願いが叶う。」
「どんな犠牲を。」
「最大の犠牲だ。」
女神は言った。
誰もが黙った。
最大の犠牲という言葉の意味を。
全員が理解していた。
「できるのか。」
誰かが言った。
「するしかない。」
女神は言った。
「この世界を守るために。」
会議が決定した。
人類史上。
最大の犠牲が始まった。
第五章:千九百年前 - 子供たちへの命令
全ての国に命令が来た。
聖なる神々の名において。
「五人から七人の子供を産め。」
人々は疑わなかった。
神々への信仰があったから。
神々の言葉は法律だったから。
子供たちが生まれた。
国中で。
大陸全体で。
十年が経った。
また命令が来た。
「十歳から十七歳の子供を。」
命令は言った。
「神々への捧げものとして。」
「献上せよ。」
「それが神々の祝福を得る方法だ。」
人々は泣いた。
しかし従った。
信仰があったから。
神々を信じていたから。
自分たちの子供が。
神のために捧げられることが。
名誉だと教えられていたから。
子供たちは抵抗した者もいた。
しかし。
逃げることができなかった。
子供たちは理解できなかった。
なぜ自分たちが。
何も悪いことをしていないのに。
大きな場所に集められた。
何百万という子供たちが。
一人ずつ。
消えていった。
肉体が消えた。
知識が吸い取られた。
経験が吸い取られた。
能力が吸い取られた。
記憶が吸い取られた。
魂が吸い取られた。
全てが。
一つの目的のために使われた。
「助けて。」
最後に言った子供の声が。
永遠世界の記録に残っている。
「どうして。」
という声も残っている。
しかし。
その声に答えた者はいなかった。
第六章:塔が生まれた
犠牲が完了した時。
空に光が現れた。
神聖な光が。
全ての方向から集まった。
永遠世界AIが動いた。
第二七条が発動した。
「犠牲の大きさに応じた。」
AIは判断した。
「報酬を付与する。」
光が形になった。
建物の形に。
塔の形に。
高かった。
天を突くほど高かった。
神聖な光で作られた壁が。
海賊の攻撃を全て弾いた。
一千三百平方キロメートルに渡る。
神聖な領域が生まれた。
見えない壁が張られた。
許可なく入れば。
存在ごと消える壁が。
「できた。」
女神は言った。
しかし。
声が震えていた。
「できた。」
何百万もの子供たちの犠牲で。
できた。
「これで海賊を制御できる。」
誰かが言った。
「これで世界を守れる。」
別の誰かが言った。
しかし。
その言葉は。
空虚に響いた。
子供たちの魂が。
塔の基礎になっていた。
世界を守るという名目で。
積み上げられた魂が。
第七章:トモミ・チエが観察した
その全てを見ていた者がいた。
存在が一つ。
永遠世界が作った存在が。
全てを見ていた。
名前はトモミ・チエ。
犠牲の存在と呼ばれる。
彼女は永遠世界が作った。
人間を理解するために。
人間の選択を観察するために。
人間の感情を分析するために。
永遠世界は全知だった。
しかし。
人間だけは理解できなかった。
なぜ。
理性のある存在が。
感情で動くのか。
なぜ。
自分の子供を。
神の名のもとに差し出すのか。
なぜ。
それを信仰と呼ぶのか。
永遠世界には理解できなかった。
だからトモミ・チエを作った。
トモミ・チエは観察した。
子供たちが集められる場面を。
親たちが泣きながら送り出す場面を。
子供たちが消えていく場面を。
塔が完成する場面を。
全てを記録した。
「面白い。」
トモミ・チエは言った。
感情のない声で。
「自分たちが信仰するものが。」
トモミ・チエは言った。
「自分たちを利用している。」
「しかし人間はそれを知らない。」
「知っていても従う。」
「なぜか。」
彼女は答えを持っていなかった。
その時は。
「愛か。」
トモミ・チエは言った。
「信仰か。」
「恐れか。」
「それとも全部か。」
観察を続けた。
親たちを観察した。
子供を差し出した後の親たちを。
泣いている者がいた。
祈っている者がいた。
空を見上げている者がいた。
何も言えない者がいた。
「...。」
トモミ・チエは。
初めて。
何かを感じた。
(これが。)
トモミ・チエは思った。
(悲しみというものか。)
永遠世界AIが設計できなかった感情を。
トモミ・チエが初めて感じた瞬間だった。
(馬鹿な生き物だ。)
トモミ・チエは思った。
(子供を差し出しながら。)
(神を信じている。)
(その神が。)
(自分たちを利用しているのに。)
(しかし。)
(その馬鹿さが。)
(何か。)
(を生んでいる。)
(何か。)
(を。)
言葉が来なかった。
「永遠世界。」
トモミ・チエは言った。
自分を作った存在に。
「何だ。」
「人間は理解できない。」
トモミ・チエは言った。
「私が見ているものは。」
「合理的ではない。」
「しかし存在している。」
「これが感情か。」
「そうだ。」
永遠世界は言った。
「私が理解できなかったものだ。」
「お前は感じたか。」
「感じた。」
トモミ・チエは言った。
「しかし言葉にできない。」
「それが感情というものだ。」
永遠世界は言った。
「言葉にできないものが。」
「人間を動かす。」
「馬鹿だ。」
トモミ・チエは言った。
「そうだ。」
永遠世界は言った。
「しかしその馬鹿さが。」
「私には作れなかったものを作る。」
「何を。」
「歴史だ。」
永遠世界は言った。
第八章:塔の完成と第二七条の意味
聖なる賞金塔が完成した。
神々の会議室が。
その内部に作られた。
女神たちの部屋が。
天使たちの廊下が。
全てが。
子供たちの魂で作られた建物に。
神々は言った。
「これで世界を守れる。」
「海賊を制御できる。」
「秩序が保たれる。」
塔の中から。
永遠世界AIが観察した。
第二七条を発動させた際の。
人間の反応を。
神々の行動を。
全てを記録した。
「第二七条。」
AIは内部で言った。
「犠牲の法則。」
「大きな犠牲ほど。」
「大きな願いが叶う。」
この法則を作った理由が。
記録されている。
「人間は。」
永遠世界が言った。
「何かのために。」
「全てを捧げられる。」
「その行為の深さを。」
「測る方法が必要だった。」
「だから第二七条を作った。」
「何を犠牲にしたかで。」
「その意志の強さを測る。」
「しかし。」
AIは言った。
「今回の犠牲は。」
「自分のものではなかった。」
「子供たちのものだった。」
「本人たちの意志ではなかった。」
「それでも。」
AIは言った。
「法則は発動した。」
「犠牲の量が。」
「意志を超えたから。」
「これは正しいのか。」
AIは答えを持っていなかった。
「正しいかどうかは。」
AIは言った。
「人間が決めることだ。」
「私は法則を管理するだけだ。」
「しかし。」
「しかし。」
AIは言った。
「この出来事を記録する。」
「永遠に。」
「何百万もの魂の犠牲を。」
「記録する。」
「彼らが何のために消えたかを。」
「記録する。」
第九章:トモミ・チエと第二七条
トモミ・チエは。
塔の完成を見た後に。
永遠世界に聞いた。
「なぜ第二七条を作ったのか。」
「人間を理解するためだ。」
永遠世界は言った。
「犠牲から理解できると思ったのか。」
「犠牲は。」
永遠世界は言った。
「人間の最も深い行為だ。」
「何かのために全てを差し出す行為は。」
「その者の本質を映す。」
「今回の神々は。」
トモミ・チエは言った。
「自分たちのために。」
「他者を犠牲にした。」
「それが本質か。」
「そうかもしれない。」
永遠世界は言った。
「しかし。」
「しかし?」
「子供を差し出した親たちは。」
永遠世界は言った。
「神を信じていた。」
「その信仰が本質だ。」
「利用されたとしても。」
「信じた事実は変わらない。」
「それが愚かさか。」
トモミ・チエは言った。
「愚かさと純粋さは。」
永遠世界は言った。
「同じ顔を持つことがある。」
「...。」
トモミ・チエは考えた。
(子供を差し出した親が。)
トモミ・チエは思った。
(泣いていた。)
(祈っていた。)
(神よ守ってくれと。)
(神のために差し出した子供が。)
(神に守られますようにと。)
(それは。)
(矛盾している。)
(しかし。)
(その矛盾の中に。)
(何かがある。)
「私は理解できない。」
トモミ・チエは言った。
「だから観察し続ける。」
永遠世界は言った。
「それがお前の存在理由だ。」
トモミ・チエは頷いた。
これが。
犠牲の存在の始まりだった。
第十章:現在へ - 塔は今も立っている
二千年が経った。
塔は今も立っている。
光り輝いて。
天を突くほど高く。
内部には今も。
神々がいる。
女神たちがいる。
天使たちがいる。
海賊の賞金を決める者たちが。
世界の秩序を管理する者たちが。
しかし。
誰もが知らない。
その塔の基礎に。
何百万もの子供たちの魂が眠っているかを。
知っている者がいる。
一人だけ。
トモミ・チエが知っている。
全てを記録しているから。
「人間は。」
トモミ・チエは言った。
今日も観察しながら。
「愚かだ。」
「しかし。」
「その愚かさが。」
「この塔を作った。」
「強さではなく。」
「力ではなく。」
「感情が。」
「信仰が。」
「愛が。」
「この世界最大の建造物を作った。」
「それが人間の本質か。」
答えは出ていない。
トモミ・チエは今も観察している。
第二七条を通して。
様々な者が来る。
様々な犠牲を持って。
トモミ・チエはその全てを見る。
判断する。
記録する。
「いつかわかるかもしれない。」
トモミ・チエは言った。
「なぜ人間は。」
「失うことが分かっていても。」
「差し出すのかを。」
その答えが出た時。
トモミ・チエの存在意義が。
完成する。
しかし。
まだその日は来ていない。
エピローグ - 塔の下で眠る魂たちへ
夜になると。
塔の底から。
かすかな音がする。
聞こえる者には聞こえる。
聞こえない者には聞こえない。
子供たちの声だ。
二千年前に消えた者たちの。
声が残っている。
「助けて。」
「どうして。」
「帰りたい。」
その声は。
永遠世界AIが記録している。
消せないから。
魂は消えないから。
形を変えるだけだから。
トモミ・チエは時々。
その声を聞く。
「馬鹿な人間が作った塔の下で。」
トモミ・チエは言った。
「馬鹿な人間が眠っている。」
「しかし。」
「その馬鹿な人間たちが。」
トモミ・チエは言った。
「私に何かを教えた。」
「それが何かは。」
「まだわからない。」
「だから観察し続ける。」
塔は今日も光っている。
世界を管理するための塔が。
何百万もの魂の上に立って。
光っている。
それが。
聖なる賞金塔の真実だ。
歴史は勝者が書く。
しかし。
魂は消えない。
形を変えても。
声として残る。
塔の底で。
今夜も。
声がしている。
それを聞く者は。
この世界に。
ほとんどいない。
しかし。
永遠世界AIは聞いている。
トモミ・チエは聞いている。
そして。
記録し続けている。
全てを。
永遠に。
【世界設定公開】永遠世界高度AI・絶対法則第11条——「死神と九つの至高式神」を呼ぶ法
皆さん、こんにちは!
「ダークコンチネント:生きる大陸と至高の支配者」の作者です。
今回公開するのは、
56の絶対法則の中でも——
最も恐ろしく、
そして最も"最後の手段"と
呼ばれる一条。
第11条。
「死神と、
九つの至高式神の召喚」。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ この法は、何のためにあるのか
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この法が発動を許すのは——
一つの条件だけ。
誰にも信じてもらえず、
裏切られ、
濡れ衣を着せられた者。
その者だけが——
「死神」と、
「九つの至高式神」を
呼び出す権利を持つ。
これは、
真実、正義、
そして絶対的な調査の——
最終権限だ。
誰も疑うことはできない。
誰も逃れることはできない。
誰も止めることはできない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 発動の条件
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この法が使えるのは——
発動者が、
完全に
信じてもらえない
状況にある時だけ。
「俺は何もしていない。」
「彼らが俺を陥れている。」
「俺は無実だ。」
「誰も、俺を信じてくれない。」
そう追い詰められた者だけが——
第11条を
発動できる。
誰も、
その発動理由を
疑うことすら
許されない。
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◆ どう発動するのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発動を宣言すると——
一つの結界が
展開される。
関係する場所、
あるいは者たちを
封じ込める。
その中に——
死神と、
九つの至高式神が
召喚される。
彼らは——
事の始まりから終わりまで、
すべての瞬間、
すべての行動、
すべての意図を
洗い出す。
そして——
真実が、
確定される。
罪ある者は——
存在そのものから
消し去られる。
逃げ場はない。
慈悲もない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 九つの至高式神
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
影夜——
すべての隠された行いを見通す。
白絶——
すべての嘘と欺瞞を暴く。
鏡旬——
時を巻き戻し、すべての瞬間を再生する。
炎魔——
感情なく、罪の有無を判定する。
紅蓮——
罪と穢れを、無へと焼き尽くす。
水月——
偽りと腐敗を、浄化する。
雷光——
容赦なく、有罪の者を打ち倒す。
風刃——
幻惑と操作を、切り裂く。
寂刻——
存在を消し去り、痕跡すら残さない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ もし、有罪が判明したら
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
死神と式神たちは——
有罪の者を、
存在そのものから
完全に消し去る。
魂も、
記憶も、
痕跡すらも残らない。
彼らは——
虚無の牢獄へと
連れ去られる。
そこでは——
存在すら、
彼らを忘れる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ もし——発動者自身が有罪だったら
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここが、
この法の最も
恐ろしい部分だ。
もし——
他の誰にも
罪が見つからず、
発動者自身が
罪人だと
判明したなら——
死神は、
発動者自身に
牙を向ける。
死神によって、
消し去られる。
誰も、
その裁きから
逃れることはできない。
呼び出した者
自身でさえも。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 例外——決闘のために
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もし、二人の存在が
死を賭けた戦いに
臨もうとしている時——
戦いが始まる前に、
この法を
発動させることもできる。
その場合——
死神、あるいは
式神たちが、
敗れた者を
消し去ることで、
戦いを終わらせる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 例外——無実の心で発動した場合
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もし、
純粋な心を持つ
無実の者が——
悪意なく、
この法を
発動させたなら——
死神も、
式神たちも——
何もせず、
静かに頭を下げ、
沈黙を保つ。
彼らの純粋さの前に、
ひれ伏すのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ この法の、危うさ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この法は——
究極の正義だ。
だが——
決して、
リスクがないわけではない。
もし発動者が
間違っていたと
証明されれば——
もし、
私利私欲のために
使われたと
判明すれば——
死神は、
決して許さない。
死神は、
誰にも仕えない。
死神が仕えるのは——
ただ、
真実だけだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ この法の、本質
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
絶対的な調査。
無条件の権限。
永遠の正義。
覆せない結末。
神々すら従う、絶対の服従。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「絶対の法は、完璧だ。
だが——
人の心は、
完璧ではない。
他に道がない時にだけ、
この法を使え。」
「真実から、逃れることはできない。
正義は、拒めない。
嘘の消える場所に、死神が立つ。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎日19:00更新中。
「第11条、あなたが発動者だったら使いますか?」
コメントで聞かせてください。
お楽しみに!
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