第94話
お久しぶりです。
しばらくスランプと機器トラブルとリアル多忙に襲われ、更新できませんですいません。
待ちわびていた方には本当に申し訳ありません。
デルソル公国に着くまでの構想はあるのですが、どれを伏線にするべきかとか、名前とか悩みが多く、筆がなかなか進みません。
更新間隔があいてしまうかもしれませんが、気を長くしてお待ちいただければ幸いです。
そういえばいい加減忘れていたけど、サミー達三人には、
「俺が王様になったら、みんなお后様になるけども、心の準備は良い?」
なんて言ったこともあったな。
唐突に思い出す。
まさか本気にしてたり覚えてたりはしない、と思うけど。思いたいけど。
「下級貴族にならないかって話だったけど、どう思う?」
一緒に話を聞いていた四人に聞いてみる。
「下級だなんて舐めてますね。」
「平民とどう違うのでしょうか?」
「王様とどの位違うの?」
「しがらみばかりで、あまりお得感はなさそうですね。」
さぁ、どれが誰でしょう?
やばい、少なくともヒルダは覚えているようだ。
「ルド、しがらみばかりってなんか知ってるのか?」
「はい、下級貴族は平民には偉そうにできますが、貴族の規則やら、寄り親やら所属やらといろいろな制限があって、それよりならばある程度以上の規模の商人の方が生活を満喫できると聞いたことがあります。」
おぉ、ルドよ。そういうのが欲しかったのよ。
わかってるな、お前。
「そうか、具体的にはなんか知ってるの?」
「詳しくは知りませんが、貴族だけに適用される法律があるそうです。
あと、下級貴族は、上級貴族に保護されないと他の貴族に寄ってたかって食い物にされるために、寄り親というボスの派閥に参加することがほとんどだそうですが、上納金やら雑用やらの搾取があるそうです。」
なるほど、自由の制限と派閥ね。
新参者へのアタリがキツイのはどこでも同じか。
下級の十級程度では、損得で言えば損が大きいか。
「まぁ、決まりじゃなくて、あくまで推薦したいって男爵の希望だ。」
「足がかりになさるのでしょうか?」
「貴族が嫌いなのに・・・。貴族社会では非常に苦労しそうですが。」
「のし上がればオケ?」
「心配です。」
ルド・・・・
お前だけだよ優しいのは。
俺は亜神になってしまうかもしれない。お前のせい(おかげ)で。
やつら(死神・切り裂き・鉄拳)にいじめられたらちゃんと言えよ?
あとでイスタール王国貴族の派閥とか相関図とかをコリンに調べてもらうか。
「まぁ裏事情とかはコリンに調べてもらうとしてだ。」
襲撃が終わってから結構時間が経っている。
「今日はもう遅いし、見張りを残して休もう。」
考える時間も必要だし、俺も見張りをするか。
「とりあえず見張りは俺だけで良い。みんな休んで。」
周囲の魔物は狩りつくしたはずだ。
気配察知スキルのある俺なら、寝落ちでもしない限り皆を起こす時間位は稼げる。
考え事をするには少し一人になったほうが良いだろうしな。
「みてみん」にサミー、イル、ヒルダ、ルドのイメージを載せてみました。
もしよければ見てみん?
すいません調子に乗りました。