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第59話

「ノーラとターナは向いていないかもしれません。」

「人型の魔物との戦いの時に、たまに動きが鈍りますね。」

「守りは良いけど攻めの時がね。」

十日間が過ぎた。

コマガへの複式簿記の教授も終えた。

大分端折った感じで教えたが、この世界では十分過ぎる位だろう。

算術スキルもレベル1が付いたし、簡易的なソロバンを作ってそれも教えていた。

客単価や利益率、回転率、顧客の管理法なんかもだ。

しかし、先輩からの新人三人娘への評価は厳し目だ。

向き不向きは有るだろうし、性格的なものもあるだろう。

レベルも安全重視の十日間位では上がらなかったようだ。

「うーん。俺も見てみて、どうしてもダメそうだったら、お店メインで、警備員を兼任するって感じでやってもらう手もあるし、もう少し鍛えてみようよ。」

最終的にはメイド兼警備員って手もある。

「コリナドーラはどうなんだ?」

評価に出てこなかった残り一人について聞いてみる。

「今のところ可も無く不可も無くといったところでしょうか。」

「ダンジョンではなく、街中や、屋内向きではないかと。」

「邪魔じゃないけど、居て欲しいって程でもないかな。」

スキルが短剣1、暗器1、回避1、隠密1、嗅覚拡大だから、サミー達の意見は最もかもしれない。

さすがに、皆のいる前では聞けない内容なので、夜、先輩組の部屋を訪ねて確認した。

あとは、新人組の意見も聞いて見なければ不公平だろう。

ハーレムを維持するのは大変だ。


「この十日間、どうだった?遠慮なしに意見してほしい。」

怖い先輩組がいては正直な感想は言えないだろう。

新人の部屋を訪ねて確認した。

「はい、ダンジョンがあんなに怖いところだとは思いませんでした。」

ノーラが、青い顔で言う。

「奴隷の身としては言い辛いのですが、向いていないかもしれません。」

ターナは、顔を伏せたまま言いづらそうに言う。

「私はどちらかというと、ダンジョンよりは森の方が向いていると思いました。」

コリナドーラの顔色は変わらない。

「「「それより、あのレベルを求められるのかと思うと。」」」

あいつら何しやがった?

あぁ、「死神」に「切り裂き」に「鉄拳」だったか。

「向き不向きもあるから、無理にとは言わないから安心していいよ。」

そう、ジェシカちゃんや奥さんの様に街で働いてても良いのだ。

戦闘に向いた奴隷を買う資金はまだある。

「メイドをしたり、居酒屋で店員をしたり、料理人をしたりってことでも役に立てるから大丈夫。

 田舎だけどもうすぐ屋敷も手に入る予定だから、そこで警備員兼任で留守番メイドしてもらうこと

 もできるからさ。」

ノーラとターナの二人は露骨に安心した顔になる。

コリナドーラはやや不満そうだが、何も言わなかった。

「じゃあ三人には、まずはこの店で料理と接客をメインでやってもらうことにしたから。」

嫌がるものを無理やり連れて行っても成果は上がらないだろう。

たまたま儲けもので入手した人員だ。

屋敷の管理をしてくれて、スキルを生かして維持管理警備をしてもらうことができると考えれば、何の問題も無い。

「ただ、俺が実際に見て向き不向きを確認したいから、俺と一緒にダンジョンと森に入ってもらうのは覚悟しておいてね。」

先輩組三人の目を疑うわけではない。行動は疑うが。

新人の言葉を疑うわけではない。能力は疑うが。

酷い話ではあるが、俺の使い勝手がいいかどうかの話しだ。

向いてなくても、逃げ回って敵の気を引くことが上手かもしれない。

気をつかって、休憩時に役に立つかもしれない。

そんな感じで、先輩が気づかない何かが有るかもしれないのをもったいないと思うのだ。

「お店には言っておくから、明日ダンジョン、明後日は森に行ってみよう。今日はゆっくり休んで明日に備えてね。」

先輩部屋に戻る。

「パーティメンバーとしてはダメかも知れないけど、留守番メイド警備員としてチョーシ村の屋敷で 働いて貰うって手もあるしさ。

 明日ダンジョン、明後日森に俺も行くからさ、それで判断ってことにするよ。」


イル、サミー、ヒルダに俺、新人のノーラ、ターナ、コリナドーラの七人でパーティを組む。

パーティは最高九人まで組めるのだが、前衛が多すぎる。

サミーとヒルダは前衛、イルは中衛か後衛、俺がどこでも可。

ノーラとターナが前衛、コリナドーラは、暗殺者って感じのスキルだ。

前が4~5人、中後が3~2人。

どう考えてもダンジョン向きではないな。

とりあえず俺がいないものとして、三階層で、戦ってもらった。

新人の仕事は無かった。

とりあえず俺がいないものとして、十階層で、戦ってもらった。

新人の仕事は無かった。

とりあえず・・・

新人の仕事は無かった。

教えるとか育てるとかって気が一切ないだろお前ら。

教育者としての資質に欠ける三人は別パーティにして「安全に」潜れる二十階層で修行してもらうことにした。

ちなみに今の最前線は二十二階層。すぐそこだ。

[ダンジョン移動]で連れて行った場所に夕方集合とした。

念のため回復薬や毒消し薬、抗麻痺薬などを持たせたが。多分減らないだろう。


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