第29話
できた料理と一緒にみんなの所に戻る。
「話しは着いたよ。良い商売になりそうだけど、何人か奴隷を買わなきゃいけなくなった。」
どさくさにまぎれて増員宣言をしておく。
料理スキルは修業すれば比較的簡単に付くだろうが、経営や簿記といったスキルは持ってる人は少ないだろう。
そうか、帳簿のつけ方も日本の複式簿記を教えれば大分違ってくるぞ。
バイトで料理を修業させるのとは別に、しばらく一人連れまわして簿記を教える必要がありそうだ。
「明日は多分何人か買わなきゃいけないんだけど。大丈夫だよね?」
「今夜次第ですけれども。」
「必要なのであれば。」
「ハーレム拡大?」
夜は修羅場でした。
レベルが上がったせいです。
スキルを付与したせいです。
いやらしいこと?
できるわけありませんでした。
獣人も意外と魔法特性は不利じゃなさそうなことと、ヒルダの能力値が極端なことは確認できました。
[名前]イリエラ・ツェラー
獣人族(黒豹)・♀・十六歳・終身奴隷・レベル7
[筋力]三五
[精神力]二〇
[器用度]二五
[敏捷度]三五
[耐久力]二五
[抵抗値]二〇
[幸運度]一〇
[魅力値]四〇
[LP(生命力)]三五/三五
[MP(魔力)]二〇/二〇
[HP(信仰力)]一〇/一〇
[スキル] ポイント 0P
[魔法]水2
[戦闘]長柄3、弓3、短剣1
[非戦闘]嗅覚拡大、夜目1、回避1、回復促進(MP1)、性技1、隠密1、詠唱短縮
[名前]サミュエル・ウォルブズ
獣人族(狼)・♀・十六歳・終身奴隷・レベル7
[筋力]三五
[精神力]二〇
[器用度]二五
[敏捷度]三五
[耐久力]二五
[抵抗値]二〇
[幸運度]一〇
[魅力値]四〇
[LP(生命力)]三五/三五
[MP(魔力)]二〇/二〇
[HP(信仰力)]一〇/一〇
[スキル] ポイント 0P
[魔法]-
[戦闘]剣3、格闘2、盾2
[非戦闘]嗅覚拡大、夜目、回避2、身体強化2、隠密2、回復促進(LP2)
[名前]ヒルデガルド・フォン・シルフィ
ハーフ灰色エルフ・♀・十四歳・終身奴隷・レベル8
[筋力]二〇
[精神力]四〇
[器用度]四〇
[敏捷度]三五
[耐久力]二〇
[抵抗値]三五
[幸運度]九
[魅力値]四〇
[LP(生命力)]一八/一八
[MP(魔力)]五〇/五〇
[HP(信仰力)]三/三
[スキル] 0P
[魔法]補助魔法
[戦闘]斧3、格闘2
[非戦闘]回避4、回復促進(LP2、MP1)、身体能力強化3、夜目1、魅了1、隠密1
朝である。まごうことなき朝である。
しかし清々しい朝ではない。
[初級回復]を自分にかける。
かけなければ動けなかった。
歯型が体中にある。
それはいい。
食いちぎられていなければ。
獣人のあごの力を侮っていた。
かけなければ動けなかった。
青痣が体中にある。
それもいい。
睡眠でなく、昏睡になるほどのダメージが無ければ。
エルフ種の攻撃力を舐めていた。
そして、悪乗りして闇魔法[色魔]を使った俺が愚かでした。
スル気もない(したい気はあるが環境が・・・)のにそんなのを使った俺が愚かでした。
深くは聞かないでください。
反省してますってば。
開きたての奴隷市を見て回る俺達。
つやつやの三人にボコボコの一人。
初級で完治は無理でしたね。
だって命の危機を感じた位ですから。
アレですね。
奴隷が何人かいれば主人は殺せます。
直線状に主人、奴隷A、奴隷Bと並ぶ。
んで、奴隷Bが奴隷Aを殺そうと思えば可能です。
Aが避ければ。
はい、それま~で~よ。