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第28話

風呂上りの三人はやっぱり良い。


毎日見たい。


朝晩見たい。


やっぱり、どっかに風呂付の拠点を買おうか。


屋敷なんて贅沢は言わないから、風呂付一戸建てを買う。


買って、奴隷にでも管理させておこうかな。


幾らぐらいで家って買えるんだろう?


五十万ゴルで一式変えないかな?


日本で土地付き一戸建て買うとすれば、土地抜きの新築なら数千万円ってとこか?


でも、田舎で暮らそうって雑誌によれば、中古物件なら伊豆辺りの温泉権つきで数百万円で買えたはず。


俺の二年のこの世界の価値観でいえば、一ゴル十円位だ。


五百万円相当を持っていることになる。


買えるんじゃね?


安い奴隷を買って二人位専属で管理させてさ。


毎日そこに帰ってきて風呂に入るの。


管理人だから、別に美人じゃなくて良いし、女性であれば別におばちゃんでも良い。


料理スキルとかメイドスキルとかあれば尚可って感じで。


警備もあるから何か戦闘系のレベル1でもあれももっと良いけどさ。


バラエティ居酒屋で修行させておくってのも手だな。


オーナー受けてくれないかな。


みんなに話したら引くかなぁ。


風呂は喜んでるから良いとしても別の奴隷を買うのは反対するんじゃないかな。


つか奴隷制に慣れすぎな俺にびっくり。


自分がなったこと無いもんだから辛さも苦しさも分かっていない。


でも、他の誰かよりは俺の奴隷の方が多分ましだろう。


明日ちょうど奴隷市が立つ日だから、今日の夜に話してみよう。


妄想しながら、冷えた果実酒をみんなで飲む。


みんな笑顔だ。


うんうん、なんか幸せだ。


お代わりの果実酒を飲みながら、


「・・・って感じでさ。どう思う?」


聞いてみた。


「よろしいのではないでしょうか?若い娘は絶対にダメですが。」


「財政に余裕があるのでしたら歓迎したいくらいです。

田舎の家なら買えるのではないでしょうか。」


「料理の旨い人がいいです。」


うん、奴隷による奴隷増員の許可がおりました。


なんか変だが現実だ。


「じゃあさ、明日出発前にみんなで市を見てから行かない?

 みんなが気に入らないのなら諦めるからさ。」


それも許可されました。


じゃあ帰りに、居酒屋で住み込み修行をお願いしてみるかな。


しかし、今日はなんでも通る日か?


じゃ、じゃあ今日ならいけるか?


いよいよ闇魔法レベル3の[色魔]の出番が来たのか?


スキル「性技]は有りなのか?


公衆風呂を出て、いつもの居酒屋で料理が来るまでの間にオーナーと話しをしてみた。


「無給、無休でいいんで、しばらく奴隷を何人か修行させてくれません?」


「ぜんぜん良いですよ。今、他の町にも支店出そうと思ってましてね。

ちょうど他にも人を入れようと思ってたところなんで。」


渡りに船とばかりにオーナーも上機嫌だ。


「なんなら共同経営しませんか?

あなたとならうまくいきそうだ。」


俺もそう思う。


知識はあるが、広げる手立てをほとんど持たない俺。


経営はできて資金はあるが、アイデアがないオーナー。


「経営は私がします。アイデアは今までいただいたものもありますし、言って頂ければいつでもメニ

 ューは増やせるようにします。

儲けは山分け五分五分で半年に一度の配当でいかがでしょう?」


そんなに条件が良くて良いんだろうか。


特許権と思えばそんなものなんだろうか。


たしかにみんな俺のレシピを食いに来ているようだが、冒険者ってこんな仕事だっただろうか?


「帳簿を見れる地位にウチの奴隷を一人入れてもらえるなら。」


日本で培った危機管理能力は、全幅の信頼を他人に置くことを許さなかった。


俺の奴隷であれば絶対に裏切ることなく、帳簿などを管理してくれるだろう。


買わなきゃいけない奴隷が増えた。


「もちろんです。もしその奴隷が死んだらウチの責任ってことでもいいです。

 なにしろバラエティ料理やあなたのアイデアは金の卵ですから。

 他の店にアイデアを渡すくらいなら、多少高く付いてもウチに居て欲しい。」


新作を定期的に発表するやり方は、この世界でも有功だったらしい。


日本の居酒屋でのバイト経験が変なところで生きた。


「期間限定」、「限定○食」、「いまだけ」。日本にいたら普通なことがこちらでは、最新鋭の先の先だ。


そのうちコンサルタントスキルでもつくんじゃないだろうか。





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