弐拾壱巻
大翼白蛇との戦闘の後、俺は存在進化の光に包まれた。
家系図のように広がる進化後の選択肢。俺のそれは今までずっと一本道だった。それもそのはず。白狐にしか進化出来なかったからだ。他の種類に進化するには条件を満たしていなかったのだろう。だが、今回は違う。光に包まれる前からそんな予感がした。
それはなぜか?
スキルの効果が見れるようになった【災厄】が関係している。
【災厄】
クエストでの対象物がより難易度の高いものへと変わる可能性が増す。また、変更されたクエストを達成すると、莫大な報酬をもたらす。
これのせいで依頼を選ぶ時、冷や汗が流れた。だが、その危険性と報酬を秤にかけ、報酬を取ったのだ。
予想は見事的中し、時宗と何かしらの因縁のある大翼白蛇を呼び寄せた。その結果、報酬を得たわけだが、予想のはるか上だった。
――強制存在進化。
存在昇華したばかりの俺が進化したのが動かぬ証拠だろう。
今の俺は【六尾の妖狐】。ステータスは大幅に上がり、新しいスキルも手に入れた。ホクホクである。
名前:小次郎
種族:六尾の妖狐
位階:七位
スキル:【魅惑の瞳】【魅了・強】【鋼毛】【迷彩】【操尾術自動化】【見切り】【身体強化術/早/速/力/硬/神】【咆哮・衝】【状態異常耐性】【付与術】【スキル合成】【二連突】【狐陽】【伸縮術】【火属性魔法強化】【火属性魔法・上級】【成長促進】【災厄】【長寿】【狐神の寵愛】【??へと至る道】
身体が大きくなったため、防具が外れ壊れているが魔力を込めてやればすぐに直った。耐久性は落ちているだろうがこの際関係ない。地面に倒れている時宗をすぐに背中に乗せる。
「寧々、いつまで呆けている? ここでは満足いくほどの治療は出来ないだろう? すぐに帰るぞ。乗れ」
「え? ああ、分かったわ。それにしても貴方……。まあいいわ。後で色々聞かせてもらうわよ」
「答えられる範囲ならなっ!」
寧々が飛び乗るのを確認し、時宗が落ちないように支えるのを確認すると全速力で駆けた。
俺は【状態異常耐性】があるし、存在進化のおかげで全回復しているため、ほとんど問題ないが、時宗は違う。昔から少しずつ時宗の体を蝕んできた毒は一気に侵攻した。寧々もここで十分な治療が出来るほどもう力が残っていない。
ん? それは俺が【付与術】で寧々と時宗に力を分けてやれば……。
「おい、移動しながらになるが応急処置ぐらいは出来るよな?」
寧々は胸を張って主張した。
「私を誰だと思ってるの? 力さえ残ってれば余裕よ」
「そうか、ならいくぞ! 【付与術】!」
毛が逆立ち力が漏れる。赤と黒が混じり合い、寧々と時宗を膜で包んだ。
「え、ちょっ……と。なに……これ?」
寧々が苦しそうに顔をしかめるが気にすることなく力を譲渡した。俺の魔力を全て寧々に渡したせいか、頭痛がひどい。生命力は時宗に渡す。このくらいであれば十分応急処置になるだろうし、俺の移動速度も落とさずに済む。後は【軽身術】の使用に全力を尽くす。体力がグングン減っていくが、構いわしない。
モンスターの群れを飛び越え、一陣の風の如く走り去る。
やっと見えてきた。
「よし、一気に行くぞ! ちゃんと掴まってろよっ」
里に入ってからこの速度で突っ走ると事故を起こしかねない為、足に力を込めて跳躍した。
その代償として、里に入り口が大きく陥没した。後で直しに来るから許してほしい。
人は勿論、店や家の屋根のさらに上を行く。養成所が見えてきたところで、道に尾を突き刺し、引き寄せた。
土煙を上げ、地面を少し揺らして着地した。
「着いたぞ」
後ろを向くと、鬼の形相の寧々がいた。
「え? どうしたんだ?」
「どうしたじゃない! もっと静かに着地しないさいよね!」
杖で思いっきり叩かれた。地力の差と【鋼毛】のおかげで俺に痛みは無かった。むしろ、殴った寧々の手が痺れたようだ。涙目になりながら睨んでいる。
「悪い。次から気を付ける。じゃ、さっさと運ぶか?」
「そうね」
そう言って時宗を見る寧々の表情は慈愛に満ちていた。やはり、母娘か。よく似ている。
「何笑ってるのよ! さっさと手伝いなさいよ!」
黙ってれば美人なんだがな。
「はいはい」
「と、いう事があったんだよな」
「それは大変だったねー」
前に座る鈴は俺の話しに目を輝かせ耳を傾けていた。
「うん? 小次郎も毒になったんだよね? 大丈夫なの?」
「ああ、問題無いぞ。進化して体力も有り余ってるし、耐性もあるし、解毒もしてもらったしな」
事実、体調には何ら問題は無い。先程まであった空腹感も満たされている。
「対象物とは違ったけど、依頼主も白蛇より上位の大翼白蛇の素材が手に入ったから良いそうだしな。報酬も上がったし、言う事無いな」
まあ、でも疲れてはいるからな。早めに休むとするか。
「じゃ、おやすみ」
鈴に装備の手入れを任せて、眠りに就いた。
起きると時宗が目を覚ましたという知らせが入った。
「そうか、起きたか」
まだ眠たそうにしている鈴に一言告げて時宗の様子を見に行くことにした。
養成所内を歩いていると前から見知った顔が歩いてきた。
「淀さん、おはようございます」
「……? あ! 小次郎君ね? おはよう。時宗君の様子を見に来たのかしら?」
俺の姿を見て驚いていたが、声で俺だと分かったようだ。
「はい。時宗が目を覚ましたって聞いたので」
そう答えると淀は嬉しそうに目を細めた。
「そう、仲間を大切にするのは長として必要な資質よ。これからもその気持ちを失わないでね?」
「はい、重々承知しております」
見上げなければ顔を見れなくなってしまった俺たち。なぜか、淀は俺をその場にしゃがませた。
「……?」
突然、俺の毛を撫で始めた。突然の事に驚いて離れようとしたが、片手で掴まれ動けなくなってしまった。
「じっとしていてね。これはお礼なのよ? やっぱり貴方に寧々を任せたのは正解だったわ」
「あの場に俺たちがいたのを気付いてたんですか?」
「貴方ほど強大な力であれば、近くに居なくても感じ取れるわよ? それにあの人に似てるし……」
淀の遠くを見るような眼を見た時、「あの人とは?」、と尋ねる事は出来なかったが代わりの質問が口から出た。
「もしかして、俺たちが組合に来ると分かってました?」
「正解よ」
そう言って片目を瞑り、茶目っ気たっぷりに笑った。
「貴方たちが組合にどの周期で来るのか? いつ頃に来るのか? 事前に調査しておいたの。巻き込んで悪かったとは思ってるけど、寧々を任せるには貴方たち以外思いつかなかったから。でも、結果は良好。このまま順調にいけば、あの娘はきっと大成するわ。だから、これからもよろしく出来ないかしら?」
どうやらあの喧嘩も仕組まれたものだったらしい。喰えない人だ。
「私には貴方たちに頼むしか出来ないの。あの娘が私を必要している時に私は傍にいれなかった。私があの娘に親らしい事をする資格は無いの。だから、いえ。ごめんなさいね。家族の問題に巻き込んじゃって」
淀は涙ぐみながら言葉を紡いだ。その姿はまさしく娘を心配する親のそれだった。
「大丈夫ですよ。生きている以上間に合わない事なんてありません。それに寧々はすでに俺たちの仲間です! 仲間のためになる事ならやります」
「小次郎君……」
「貴方の想いは俺がきちんと受け取りました。何とかしてみせますよ。では」
淀に微笑みかけて立ち上がり、時宗が休んでいる部屋へと向かった。
そして、俺は思うのだ。早まった事、とても大きな法螺を吹いてしまったのではないかと。
「まあ、いっか。ちゃんと実現させれば法螺じゃなくなるし」
入り口が狭い……。無理やり部屋に入ると、時宗は寧々と話をしている最中だった。
「よお。時宗、大丈夫か?」
目を覚ましたし、寧々と淀の二人の治療は完ぺきだった。それでも、本人の口から聞かねば安心できなかった。
「小次郎、その姿は?」
なるほど。誰だって起きる前と後で姿が変わってれば驚くか。
「ん? ああ、これか。存在進化しちまったんだ」
そこまで言うと、目を充血させた寧々が口に手を当ててこちらを睨んでくる。
この黒い息の事か?
「この息なら大丈夫だぞ。有毒な物ではないし、多分俺の力が外に漏れ出してるだけだろ」
ホウッと息を吐き、安心したように時宗は天井を見上げた。
「僕は助かったんだね。身体を蝕む毒も……」
その言葉に深い何かが込められていると思った。
時宗にも時宗の歴史がある。人それぞれ同じものは一つとしてない。その思いが何を意味するのか? それを推し量ることは出来なくとも理解できるように努力したい。それに関しては寧々の方が強く思っているだろう。もし、本心を理解できたのならどうなるのか? こいつら一緒に居ればその内分かるような気がした。だからこそ、この時俺は時宗と寧々と鈴と一緒に過ごして近くから見ていたい。
「ありがとう、小次郎、寧々」
時宗は目に涙を溜めながら呟いた。
邪魔者は抜けるとしますかね。また今度。俺はこの世界で誰かに想われたり、想ったりする存在になれたのだろうか? 俺は独りにならなくて済むのだろうか? 分からない。けど、分かるときに多分こいつらが傍に居てくれるのだろう。そんな予感がした。
「小次郎、もう帰るの?」
二人に気づかれないように音もなく部屋から出ると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。
「こっち、下だよ!」
どうも進化したばかりで自分の体の大きさに慣れない。以前の様に人を探すと見当たらないのだ。当分の間は意識して動かないとダメだな。
「おう、帰るぞ」
見下ろすと鈴が不満そうに顔を膨らませていた。出掛けるのが遅かったせいで、鈴と一緒に見舞いに行くことは叶わなかったが帰り際に会えたのは都合がいい。
「今はダメだ。一緒に帰るぞ」
野暮というものだ。
「え~。鈴も時宗のお見舞いする!」
大人しく帰るとは思っていなかったから予想通りだ。だが、俺が鈴を連れだす正当な理由がある為、問題ない。
「なあ、それよりも俺の装備を整えに行くんだが、見繕ってくれないか? 鈴じゃなきゃダメなんだ」
「鈴じゃなきゃダメ……。分かった。行く!」
ちょろい奴だ。時宗と寧々は仲良くなって欲しいものだ。今日の寧々の姿を見たら、そう思わずにはいられなかった。寧々はもう時宗無しでは生きていけない。時宗もきっとその気持ちに応えてくれる事だろう。
やって来たのはいつもの店。赤鬼の力と唐傘お化けの翆の武器や防具を幅広く取り扱うお店だ。しかし、立地が悪いせいか店を訪れる者が少なし。そのため、客一人一人に時間を取る事ができる。そのおかげで融通を利いてくれるため、自分専用の装備を作ることが出来るのだ。
「こんにちはー」
ここに来るのは何度目だろうか? いつ来ても店内に一人もいないというのはどういう了見なのだろうか? あの二人の事だから、力は奥の工房で作業、翆は二階の居間で寝ているのだろう。
二、三回呼びつけ、待っていると、のそのそと上から翆が下りてきた。俺を見て開口一番、
「今日はその体に見合う武具を見繕いに来た、そんなところかな?」
俺の姿を見て驚くことなく、何を気にする様子もなく力を呼びに行こうとする翆。そんな呆気ない翆に俺の方が驚いてしまう。
「え、ちょっと! 俺の姿を見て驚かないんですか?」
「ああ、ごめんね。驚いてほしかったのかい? コホン。……どちら様ですか?」
「ワザとらしいですよっ!」
「ははは、私はその位じゃ驚かないよ。規格外を近くで見てきたからね」
そういう人物が誰なのかすぐに思い当った。
かれこれ二か月近く会ってない。
翆が奥に入ると、力が連れられて出てきた。
「おお! ずいぶんとデカくなったな。ガハハハ!」
そう言って景気よくバンバンと足を叩く。最初にあった時は見上げていたのに、今となっては見下ろす側になっている。
今日来たわけを二人に話した。それから、大分薄くなってしまった防具を渡す。
「なるほどな。これじゃあ、今のお前さんには邪魔にしかなんよな」
「そうだね、力。この際、もっと上位の装備にしても良いんじゃないかい?」
「ああ、そりゃあいい」
二人の話し合いが終わり、こちらに振り返った二人の表情にはいたずら小僧のようなニヤリとした笑みが浮かんでいた。
「君たちもだいぶ強くなったみたいだし、この素材を採りに行ってもらう事にしたよ」
そう言って奥から黒く鈍く光る鉱石と銀色に輝く綺麗な糸。
「どちらも君がよく知っている御霊山の隣の山、氷鬼山で採れるものだよ。鉱石は黒魔石と言う。これを使うと魔力が増幅したり、制御が簡単になったりする。それに耐久性も文句ない。次に糸だけど藍鬼蜘蛛と言って透き通るほど綺麗な青い体を持つ蜘蛛が吐き出す糸だね。これを使って防具を繋ぎ合せていこうかと思う。柔軟性はもちろん、並みの鉱石よりも強靭だから滅多に切れる事はない。これもまた装備にはもってこいなんだよね。藍鬼蜘蛛は山の森の中、鉱石は氷鬼が住処とする洞窟の奥によく在るから探しておいで」
なるほど、かなりの危険が付きまとうというわけか。だが、それに見合った素材も取れると。行ってみる価値はある。
「ちなみにどのくらい危険なんですか?」
「そうだな。俺と姐さんと翆が完全装備して安全を確保できるくらいだな」
そう言って豪快に笑い飛ばす力を見て、俺の頭が素早く回転し始めた。
姐さんと言うのは前に聞いた昔話に出てきた雪女の事。そして、力と翆と同等の力を持つと見ていい。力のレベルを見るには位階が足りない。師匠と一緒にいたあのメンバーの中で戦いに向いていない翆でさえ、見る事が出来ない。その三人が完全装備で安全圏となるとこちらもそれなりの準備をしないといけない。
真っ先に思い付いたのが時宗と寧々だった。
四人行けば行けるか? 時宗が前衛、俺が中衛兼補助、寧々が後衛、鈴が遊撃。とても均衡のとれた班だと思われる。人数が増えて、準備も出来て、何とか進む事ができるかどうかというところだろう。
だが、あの二人を呼ぶとなると、きちんとした報酬が必要だ。特に寧々に対して。
「一つ質問があるんだが、俺たち二人分の装備に十分な素材が採れて、その上であまりが出たら他の奴にも何か作ってほしいんだが頼めますか?」
「ああ、その位問題ないぜ! そんなにいっぱい採れればだけどな!」
相変わらず力の声は大きい。長話をしていると耳が痛くなった。これだけ聞ければ十分だ。長居は無用とさっさと店から出た。
「なあ、さっきの話どうする?」
「うーん。鈴と小次郎じゃあ厳しいかなー?」
鈴の言うとおりだ。
「何人か一緒に来てくれそうな奴がいるんだが、頼んでみていいか? もちろん、信用も出来る」
「小次郎がそこまで言うなら良いけど……」
「そうか! なら良かった! とは言え、採りに行くのはもう少し先になるけどな」
「ふうん?」
鈴の了解を得たところだし、出来る準備をしないとな。
「当分は鈴のレベル上げが主になるな。金は適当な狩場に行って、素材売って稼ごう」
実際、雑務や採取依頼を受けるよりも稼げる。断続的に続けていけば狩猟依頼よりも稼げるのだ。それに今まで稼いできたお金が結構貯まってきたから、資金については何ら心配はしていない。一応稼ぐ手段を提示してい老いたという事だ。
「じゃあ、とりあえず転移袋を買うか」
「そうだね! 必要になるもんね!!」
俺たちは顔見知りの店でそれを買う事に決めた。
「こんにちは、お婆ちゃん!」
俺が声をかけるよりも鈴駆け寄って嬉しそうに話しかけた。
この雑貨店の店主である山姥の良枝も元気の良い鈴を見て、嬉しそうに目を細めている。
「おやまあ、こんにちは。鈴ちゃんに小次郎ちゃんかい?」
「そうです。こんにちは」
「そうかいそうかい。よく来たね。さあお上がり」
俺は養成所の壁を壊してしまったことを思い出し、その場に止まった。
「いえ、俺はここで。それよりも今日は転移袋を買いに来たんですが、置いてありますか?」
「あるー?」
鈴がやけに嬉しそうにはしゃいでいる。
「確かここら辺に……」
よっこらせと立ち上がり右奥の棚を探し始めた。鈴もそれに続いて、一緒になって探した。その姿は祖母と孫のようだ。
しばらくしていくつかの転移袋と術式の書かれた紙を持ってきた。
「転移袋5つ、転移陣5つ、収納袋4つあるよ。転移袋を買うなら、この転移陣も買っていかないとね。でも、収納袋ならそれは必要ないよ。その分高いけどね。どれを買うかい?」
この転移袋を使うためには入れた物体をどこに転移させるかを決める目印となる転移陣が必要なのだ。
しかし、収納袋は初耳だ。
「この収納袋ってどういう風に使うんですか? それに高いってどの位高いんですか?」
「これは口から入る物なら、持ち主に重量を感じさせずに収納しておける優れものだよ。取り出す時にはそれを念じながら魔力を込めれば取り出せるさね。値段は転移袋の二倍ってところかね」
なるほど。収納袋を4つ買っても金銭的には余裕があるから問題ないが魔力が無いと使えないみたいだし、そうなると将来的に時宗と寧々を班に入れるとして、魔力があるのは俺と寧々だけ。収納袋は2つでいいな。
「じゃあ、収納袋を2つと転移袋、転移陣を2つずつ下さい」
「毎度ありー。じゃあ、代金は90白銀貨の所を小次郎ちゃんたちだからね。おまけで85白銀貨にしとくよ。入用になったうちに来るんだよー」
尻尾で財布を引っ掛けてどさりと机の上に出した。
数え終わり、ちゃんとある事を確認して商品を受け取った。
「じゃあ、俺たちはこれで帰るよ」
「えー、もう帰るの?ゆっくりしてこうよー」
口をとがらせて寧々が抗議してくる。
「俺たちがここに居たら邪魔になるだろ? それに他にもやる事あるだろ? 時間ないんだから」
「小次郎ちゃん。邪魔だなんて思わないから、ゆっくりしていっていいんだよ?」
良枝の心優しい申し出にも首を横に振った。
「いえ、まだ他に用が残ってるので。それと、婆ちゃん。当分依頼を受けられそうにない。ごめん」
「そうかい。寂しくなるねえ」
駄々をこねている鈴を尻尾で巻き取り、外へ放り投げた。
去り際に良枝が声をかけてきた。
「生き急ぐんじゃないよ。まだ若いんだから」
良枝の眼は愁いを帯びていた。
名前:小次郎
種族:六尾の妖狐
位階:七位
スキル:【魅惑の瞳】【魅了・強】【鋼毛】【迷彩】【操尾術自動化】【見切り】【身体強化術/早/速/力/硬/神】【咆哮・衝】【状態異常耐性】【付与術】【スキル合成】【二連突】【狐陽】【伸縮術】【火属性魔法強化】【火属性魔法・上級】【成長促進】【災厄】【長寿】【狐神の寵愛】【??へと至る道】
【状態異常耐性】
毒、混乱、魅了、麻痺などの状態異常に強くなる。
【付与術】
生命力、魔力などの自分の力を人や物体に付与したり、分け与える事が出来る。
【スキル合成】
自分のスキルを別のスキルと組み合わせることが可能になる。その際、魔力を消費する。
【二連突】
魔力を消費して、二回連続で高速の突きを放つ。その際、武器や身体に一定の補正がある。
【狐陽】
体力と魔力を消費して、相手に幻術をかけたり、対象物だけを焼き尽くす事が出来る。【狐火】の上位互換。




