精霊樹の守護者
たまに酔っ払い共が、神聖なる精霊樹を傷つける行為をするのじゃ。許さぬぞっ!!
女性らしいボディライン。スラリと伸びた美脚が下半身を守る鎧つなぎ目からチラリと顔を覗かせ、ノースリーブのハーフメイルからは、おへそと脇がチラリ。そんな黒に染まった鎧と剣を身に纏い、最近冒険者ギルドに出入りするようになった女騎士がいた。
その正体は、チラリズムの結晶であるウッドゴーレムだ。身長は180cmを軽く超え、緑色の長い髪を腰までなびかせ、顔の作りは戦いの乙女を彷彿させる。まさに美女だ。
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今夜も、酔っ払った冒険者が、精霊樹にナイフを刺そうとした瞬間、ウッドゴーレムの剣がナイフを切断する。
「精霊樹を敬うがよいのじゃ。毎日拝むのじゃ。毎朝水をやるのじゃ。毎日害虫を除去するのじゃ」
感情をまるで表に出さない女騎士の眼は、とても冷たく魂を凍らせるような鋭さを持っていた。
「わ、悪かった。じょ、冗談だ…。も、もうしねぇ…よ」
中級冒険者であっても、その恐怖には逆らえないようだ。そんな様子をチラ見していた、どらいアドちゃんは、ともて満足だった。
ただひたすら冒険者ギルドの席に座り、精霊樹に害をなす不敬な輩がいないか見張ってるだけの異常な女騎士を冒険者たちは遠巻きに見ていた。
そんな異常な女騎士がベスパが掃除する時間にふらりとやって来た。
「あの…もう閉店ですが?」
すると、ニュルリと精霊樹と女騎士から、アドちゃんが出てきた。
「えっ!? ぶ、分身?? てか、女騎士からも出てきた!? どういうこと?」
「ふふっ。驚けなのじゃ。こっちが、お前と一緒に旅するウッドゴーレムである。名前はウドちゃんなのじゃ。ちゃんと冒険者ギルドにも登録しておいたのじゃ」
「えっ!? アドちゃんは、一緒に行ってくれないの?」
「ふぇっ!? 一緒に行くぞ? だから…こっちのゴーレムからも、上半身が出ておるじゃろ? どうも人間化はLvやスキルじゃなく、精霊樹として数十年過ごす必要があるらしいのじゃ」
ベスパの本心は、”一緒に命を共にしたい”ということだった。だけど精霊樹であるアドちゃんも、動けない状態で必死に考えてくれたのだ。納得するしか無いなと言葉を飲み込むのだった。
そんなウッドゴーレムのステータスは上級冒険者に手が届く程の強さだった。
■名前:ウドちゃん ■種族:ウッドゴーレム ■クラス:騎士(Lv-)
■HP:160/160
■MP:166/166
■STR:67
■DEX:73
■VIT:80
■AGI:69
■INT:23
■MND:88
■LUK:12
■CHA:70
■保有スキル:剣技Lv2、盾技Lv3、体術Lv2、足技Lv2




