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第三百十二章 フジコ、警察の力を借りる

フジコがタイムマシンで淑子の居場所を特定して、そこへ行くと愛子もいました。

淑子もいる為に、暫く様子を伺っていました。

愛子は、「淑子、あなた本当に、でしゃばりね。私が拉致された時も淑子が付いて来なければ何の問題もなかったのにね。」と淑子に迫りました。

淑子は、「何を言っているのよ。私は愛子を助けようとしたんじゃないの。」と愛子の真意が掴めませんでした。

愛子は、「あいつは自衛隊の特殊部隊隊員で、私がテロ集団のボスだと知り捕まえに来たのよ。だから心身喪失状態の振りをして殺したのよ。今後も私に付き纏われると都合が悪いので消えて貰うわ。」と銃を淑子に向けました。

フジコは止むを得ず光線銃で愛子を撃ちました。

愛子は負傷した為に逃げましたが、フジコは淑子を放って置けず、愛子を追わずに淑子を保護しました。

淑子はフジコが光線銃を使った為に、「あなたは何者なの?」と正体不明のフジコを警戒していた為に、淑子と面識のある渚を呼びました。

渚は、「淑子ちゃん、驚かせて御免ね。」と淑子を連れて帰り落ち着かせて口止めをした上で家まで送って行きました。

連絡を受けたサクラが社員と付近を捜しましたが、愛子を発見できませんでした。

愛子は正体がばれて姿を消した為に、事情を知らない同級生達は心配していました。

同級生達が愛子を心配している中でも世界各国でテロが発生していました。

そんな中、フジコがアヤメに、「女神ちゃん、何しているのよ。別の宇宙から来た敵はどうしたのよ。」と確認しました。

アヤメは、「何も私がサボっているような言い方をしなくても良いだろう。ちゃんと警戒しているわよ。今の所、敵は現れていないわよ。」とサボってないと強調しました。

フジコは、「菊子達が地球で襲われた事は知っているわよね。敵は既に地球に潜り込んでいるのよ。テレジア星を襲った時も、事前に病原菌を撒き散らした後で攻撃して来たのよ。どうやら敵は、テロ集団と連絡を取っているようよ。テロで地球を混乱させた後に攻撃して来る可能性が高いわ。テレジア星を攻撃した敵と連絡を取っているのは、彼女はやけくそになっているようね。私も昔はそうだったから、他人事とは思えないわ。何とか助けてあげたいのよ。」と愛子を救おうとしていました。

アヤメは、「解ったわ。アネゴとも相談して、地球に潜り込んでいる敵を調べるわ。」とフジコに協力しようとしていました。

淑子は少し落ち着いた為に、渚を訪ねて、先日の出来事はどういう事なのか知りたそうでした。

渚は意思波でフジコ達と相談すると、フジコが光線銃を使用したのを見られていて、いい加減な話を漏らされても困り、さらにテロ集団のボスであるテレジア星人は日本に住んでいた為に、核兵器を捜す為には刑事の力を借りた方が早いという事になりました。

テロ集団のボスの正体を知らない安藤刑事にも来て頂いて、別の宇宙から来た敵とテロ集団のボスについてフジコが説明しました。

安藤刑事は話の内容に驚いて、「日本や海外で逮捕したテロリスト達は、“我々のボスは超能力者で、お前達には敵わないから諦めろ。”と私達を見下していたが、そういう事ですか。しかし日本に中性子爆弾が隠されている可能性が高いのか?そんなものが都心部で爆発すれば、大変な事になるぞ。上司に、“先日暴漢に襲われた女子高生が行方不明になっている為に、何らかの事件に巻き込まれた可能性が高い。”と説明して、私以外の刑事にも協力依頼して全力で捜します。」と提案しました。

数日後、安藤刑事の上司が刑事達を集めて、「平野愛子の行方を捜査していた刑事二名が何者かに殺害されました。二人とも発砲した痕跡のある拳銃を握った状態で死亡していて、鉄骨のような太いものが貫通した跡がありました。付近にそんな物はなく、どうやって殺されたのか不明です。警視庁に報告して、刑事殺しとして捜査を開始します。今の所、手掛かりは平野愛子さんだけですので、全員平野愛子さんの足取りと、刑事殺しの目撃者捜しをして下さい。」と指示しました。

安藤刑事は直ぐに渚を訪ねて、上司から聞いた話をして、どうやって殺害したのか心当たりがないか確認しました。

渚は、「テレジア星人は素手で、そのような殺し方が可能です。その他に人間を一瞬にしてミイラ化させる事も可能です。テレジア星人は拳銃どころか核兵器でも倒せません。私は中性子爆弾を捜す事を、お願いしたのです。平野愛子さんの居場所が判明しても手出しせずに、私達に連絡して下さい。」と説明しました。

安藤刑事は、「解りました。しかし捜査情報は部外者に漏らせない為に、現状では困難です。可能であれば警察に来て説明して頂けませんか?」と依頼しました。

渚は皆と意思波で相談して、サクラが説明する事になりました。

安藤刑事が捜査会議で、「刑事がどうやって殺されたのか判明しました。サクラさんが説明してくれます。」とサクラに任せました。

サクラは、「説明するより“百聞は一見にしかず。“です。」と警察が用意した人体模型を、腕を槍のようにして突き刺しました。

サクラは、「これで、御解り頂けたとは思いますが、私達は地球人ではありません。平野愛子はテレジア星から来た犯罪者です。核兵器でも倒せない為に、皆さんが逮捕しようとする事は、皆さんの命取りになります。アメリカは極秘にしていますが、中性子爆弾を彼女が盗難しました。私達は捜査のプロではありません。プロの皆さんに中性子爆弾を捜して頂きたいのです。何処に隠しているのか解りませんが、彼女が日本人に化けて日本に住んでいた為に、日本に隠されている可能性が高いのです。平野愛子の居場所が解っても、死にたくなければ決して手を出さずに私達に連絡して下さい。」と説明しました。

ある刑事が、「警戒厳重な中性子爆弾を盗難したって本当ですか?」と疑っていました。

サクラは、「UFOで上空まで移動して、中性子爆弾を転送すれば、簡単に盗難可能です。」と説明しました。

その刑事は、「テレジア星の警察や軍隊は動かないのですか?」と焦っていました。

サクラは、「彼女はテレジア星では喧嘩の苦手な、お淑やかな女性です。こんな事では動かないわ。でも喧嘩の得意なスケバングループも地球に来ていますから、何の問題もありません。私一人でも充分対応可能です。しかし別件でテレジア星の軍隊は動いています。」と説明して、別の宇宙から来た敵の事も説明して、既に地球に潜伏している事も説明しました。

重大事件の為に、署長も出席していて、署長が、「解りました。その内容では自衛隊や軍隊でも対応不可能でしょう。この事は他言無用で、政府にも連絡しません。皆さんは捜査の苦手なテレジア星人の手足となり協力して下さい。中性子爆弾の捜査を最優先にして下さい。日本以外に隠されている可能性があれば私に報告して下さい。何か方法を考えますので。それと別の宇宙から来て地球に潜伏している宇宙人についても捜査を行い、その疑いがあれば、テレジア星人に伝えて下さい。」と刑事達に指示しました。

署長がサクラに、「先程スケバングループも地球に来ていると言っていましたが、テレジア星人は大勢地球に来ているのですか?緊急時にサクラさんと連絡が取れなかった時の為に、教えて頂けませんか?」と緊急時の対応を考えていました。

サクラは、「アヤメ警備会社と私の経営するサクラ販売会社は、社長以下社員も全てテレジア星人です。その他にもいますが、数人です。その二社でしたら必ず誰かいますし、全員この事は知っていますので、誰に伝えても解ります。」と返答しました。

数日後、安藤刑事の同僚が、「昨日海外旅行から帰ったOLが二日前、フランスのパリで平野愛子に似た人を見かけたらしいです。」とサクラに伝えました。

サクラは、「菊子ちゃん、今パリにいるのよね?テレジア星人だと思われる平野愛子が、二日前パリで目撃されています。至急捜して!中性子爆弾の事もあるので、社員を五名パリに向かわせます。別の宇宙から来た敵と接触する可能性もある為に、女神ちゃんにも連絡しました。警備会社の社員を数名向かわせるらしいです。」と菊子に連絡しました。

菊子は、「解りました。それとなくスタッフやファンに聞きます。」と平野愛子の情報を入手しようとしていました。

菊子は、パリに到着した販売会社の社員と警備会社の社員に、「平野愛子は確かにパリで数名に目撃されていました。しかし、パリだけではないのよ。イギリスやドイツでも目撃されていて、日本でも目撃されているのよ。恐らくテロリストとの連絡の為に、世界中飛び回っているのだと思いますが、移動時間から考えて航空機では無理ですから、UFOを使用していると思われます。宇宙から探査すれば確認できませんか?」と警備会社の社員に依頼しました。

その報告を聞いたアヤメは、宇宙から見張り平野愛子のUFOを発見しました。

攻撃するとモロッコに墜落した為に、墜落現場に向かいましたが、平野愛子はいませんでした。

その事を聞いたフジコは、「何故事後報告なのよ。もし平野愛子が中性子爆弾を持っていればどうするのよ。それと平野愛子は最初からUFOに乗ってなかったかもしれないわよ。タイムマシンで調べると、平野愛子が目撃された時間にUFOが飛行している事もあったわよ。私達の目を欺く為に無人で飛行させていた事もあったようよ。彼女は頭が良いから、女神ちゃんも手出ししないで!頭脳戦では女神ちゃんに勝ち目はないわ。アネゴが付いていながら二人とも何をしているのよ。」とイライラしていました。

サクラが、「そうね。早く捕まえたかったので、私も少し焦り攻撃が得意な女神ちゃんに私が頼んだのよ。次からは博士に相談するわ。」と反省していました。


次回投稿予定日は、11月20日です。

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