第三百十三章 博士ハッタリに引っかかる
ある日、淑子が渚に、「同級生が愛子から相談があると言われて呼び出されました。人質にされるかも知れないわ。助けて!」と相談しました。
渚は、「私達が全力で捜して淑子ちゃんの同級生を救い出すから、心配しないで!」と安心させて、意思波でフジコに相談しました。
フジコは、「人捜しは刑事の得意分野じゃないの。アネゴ、安藤刑事と行動を共にして一緒に捜して。」と警察の力を借りるように助言しました。
安藤刑事の必死の捜査にも関わらず、二人の行方は依然不明でした。何も知らない淑子の同級生達は、平野愛子が何らかの事件に巻き込まれて行方不明になり、何とか逃げ出して同級生に助けを求めようとしましたが、その同級生も事件に巻き込まれたと思い込んでいました。
淑子は、その話を聞いて、“助けを求めるのなら警察でしょう。今後似たような事があると困るわ。でも愛子がテロ集団のボスだなんて誰も信用しないだろうな。”と思いながら困っていました。
淑子は色々と考えて、「皆!愛子は確かに事件に巻き込まれたようだけれども、警察や世間には知られたくないようなので、今後も私達に助けを求めて来るかもしれませんが、今回のように事件に巻き込まれて皆も行方不明になるかも知れません。私には、このような時に頼りになる人を何人も知っています。愛子から連絡があれば、愛子には内緒で私に知らせて。知り合いに助けて貰うから。その人は私の昔の知り合いで、元スケバングループのリーダーで、今はアヤメ警備会社の社長です。警察ではないので安心して下さい。」と説明しました。
日本警察は優秀で、日本のテロリスト達は追い詰められていた為に、愛子は先日拉致した同級生をテロリストの所へ連れて行き、いざという時は、彼女を人質にして逃げるようにと指示しました。
その同級生は驚いて、「愛子!何故テロリストに協力するのよ!」と不思議そうでした。
テロリストは、「ボスに何て口の聞き方をするのだ!」と殴られた為に同級生は絶句しました。
愛子は、「海外にも追い詰められているテロリストはいるので、あなたと同じように呼び出して人質にするわ。後で骨を拾って同じ墓に入れてあげるから、仲良く眠りなさいね。」と薄笑いを浮かべて出掛けて行きました。
愛子に呼び出された同級生は淑子から話を聞いていた為に、淑子に連絡しました。
話を聞いたフジコがサクラに頼もうとしていると、喧嘩したくてうずうずしていたアヤメが、「私が行く!」とその同級生に化けて待ち合わせ場所に行きました。
フジコはサクラに、「女神ちゃんには無理だわ。逃げられるのが関の山だから、アネゴ、女神ちゃんをサポートしてやって。」とサポートを依頼しました。
アヤメは大人しく拉致されて海外の本拠地まで連れて行かれました。
愛子が彼女を人質にするようにテロリスト達に指示しました。
アヤメは、「嫌だ!」と拒否しました。
テロリスト達は、「それじゃ、ここで死んで貰おう。」と銃を発砲しました。
アヤメは、「そんな物、私には通用しないわよ。」と全員に電撃攻撃しました。
テロリストも平気で、「俺達にもそんな物は通用しないぜ。」と笑っていました。
愛子が、「あなたがテレジア星人だと私が気付いてないとでも思ったの?」とアヤメに迫りました。
アヤメは、「こいつらは別の宇宙から来た敵か!愛子、正気に戻れ!こいつらはテレジア星を滅ぼそうとした敵だぞ!」と説得しました。
愛子は、「父のいないテレジア星なんて、もうどうなっても良いのよ。」と逃げて行きました。
アヤメが追い駆けようとしましたが、敵に阻止されました。
アヤメは、「お前達の得意な病原菌は窒素の多い地球では役に立たないぞ!」と身構えました。
敵は、「お前の得意な電撃もな!」と取っ組み合いになりました。
フジコから頼まれていたサクラは、敵の事は喧嘩の得意なアヤメに任せて愛子に気付かれているとも知らずに尾行していました。
人気のない所でサクラは冷凍光線で愛子を凍らせてフジコに、「愛子を捕まえたわ。」と報告しました。
フジコは、「愛子は頭が良いと言ったでしょう!藁人形を捕まえて何喜んでいるのよ。愛子は今私が尾行しています。敵が現れると私には勝ち目がないので誰か応援に来て。」と助けを求めました。
アヤメは敵と争っていた為に、渚が応援に行こうとすれば、芹沢外科医院で看護師をしていたコスモスが、「院長が行けば急患の時、どうするのよ。」と自分が行きたかったので渚を止めてコスモスが向かいました。
フジコの予想通り敵が現れて、コスモスと応援に来たサクラが争い、フジコが愛子を捕まえようとしていました。
愛子は、「こんな事をしていても良いの?敵の本隊が地球に向かっているわよ。」と忠告しました。
フジコが、「えっ?」と気を取られた瞬間に、愛子はフジコを突き飛ばして逃げました。
コスモス達とアヤメは敵を捕獲した事をテレジア軍に報告して地球に来たテレジア軍に敵を引き渡し、その時にフジコが軍に敵の本隊の事を確認すると、地球に向かっているのは愛子のハッタリだと判明しました。
日本へ戻ったフジコはアヤメから、「博士でもハッタリに引っかかる事もあるのね。」と笑われました。
フジコは、「敵の事は今まで女神ちゃんに任せていたので安心していましたが、今回女神ちゃんが愛子の事に首を突っ込むから、その間に敵が攻めて来たのかと焦ったのよ。」と油断したと反省していました。
アヤメは、「警備会社の社員に見張らせているので大丈夫よ。頭脳戦は全て博士に任せるから、別の宇宙から攻めて来る敵の事は私に任せて!愛子の言葉に惑わされないで!」と心配しないように伝えました。
フジコは、「そうね。惑わされた私が悪かったわ。しかし今回助けた淑子ちゃんの同級生の口から、愛子の正体を同級生達が知ると思うので、愛子も同じ方法は使わない可能性があるわ。菊子ちゃん、アネゴ充分注意してね。」と警告しました。
その後、愛子も次の作戦を考えている間、暫く平和が続き、菊子も一旦日本に戻って来ました。
淑子が通っている学校では、愛子に拉致された同級生から話を聞きましたが、同級生達は信用しませんでした。
淑子が、「矢っ張り信じられないわよね。だから私は先日、“愛子から連絡があったら私に知らせて”と愛子の事は言わなかったのよ。」と、その同級生をフォローした為に、他の同級生は信じられずに絶句しました。
男子生徒が、「あの可愛い愛子ちゃんが、本当にテロ集団のボスなのか?信じられないな。」とまだ信じられない様子でした。
淑子は、「本当よ。鼻の下を伸ばして、そんな事を言っていると愛子に殺されるわよ。私も愛子に拳銃を向けられ殺される所だったのよ。私の知り合いは、その時も私を助けてくれたわ。」と説明して中性子爆弾の事や宇宙人の事は心配させると判断して説明しませんでした。
淑子の同級生が、「嫌な事は忘れて、今日はパーッと遊ばない?皆知ってる?あの人気アイドルスターが今、来ているのよ。見に行こうよ。」と提案しました。
別の同級生が、「凄い人気だから今更チケット入手できないわよ。」と諦めていました。
淑子が、「皆盛り上がっているのに、そんな白けるような事を言わないでよ。私の知り合いに頼んで見るわ。」と菊子の携帯に連絡して事情を説明し、チケット入手できないか聞きました。
菊子は、「淑子ちゃん、今回は色々と大変だったわね。同級生達の気持ちも良く解るわ。チケットは大丈夫よ。今何処?」とチケットを今から持って行く事にしました。
淑子は同級生に、「私の知り合いがチケッットを今から持って来てくれるから。」と説明しました。
同級生達は、「信じられない。徹夜して並ばないとチケットの入手ができない程、凄い人気だぞ。そんなに簡単に入手可能なのか?偽物を高く売りつける詐欺じゃないのか?」と心配していました。
淑子は、「大丈夫よ。菊子はお金を取らないわよ。愛子の事を黙っていた罪滅ぼしだから受け取って。」と説明していると菊子が来ました。
同級生達は淑子の知り合いが人気アイドルスターだと知り驚きました。
菊子は、「皆さんは今回大変な事件に巻き込まれたのでしょう?私も皆さんの為に精一杯歌うので、皆さんも事件の事は忘れて、楽しんでね。」と皆にチケットを渡して帰って行きました。
同級生達は、「さすが本人が持っているチケットは、徹夜しても入手不可能だと噂されている特別席の招待券だ!」と喜んでいました。
アイドルスターのショーが終わると同級生達は、「淑子、先日はあっけに取られて話もしませんでしたが、人気アイドルスターを紹介してよ。」と口々に淑子に頼みました。
淑子も困り、「連絡するから待って。」と菊子の携帯に連絡しました。
菊子は、「恐らくそうなるだろうと思い時間を空けています。楽屋に来て。」と返答しました。
淑子は、「会ってくれるそうよ。」と同級生達を楽屋に連れて行き菊子に紹介しました。
菊子は淑子の同級生達と雑談した後に、「皆さん、移動プラネタリウムがある事を知っていますか?今からプラネタリウムを見に行きませんか?」と淑子の同級生達を連れて行きました。
菊子はUFOを移動プラネタリウムだと説明して、小型UFOは重力の制御が不可能な為に、安全ベルトを締めさせて、太陽系の惑星を回って、壁を透明にして、天空の夜空を満喫して地球へ戻り、淑子達は満足して帰って行きました。
次回投稿予定日は、11月23日です。




