表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/31

第三百二十一章 淑子、ストーカーに襲れる

コスモスがタイムマシンで調べて、証拠の会話を動画撮影し、依頼主であるフジコに報告して、「この証拠の動画を発表して、淑子ちゃんの勤務する会社の重役を告訴してやる。」と淑子を守ろうとしていました。

フジコが、「待って!そんな事をすれば、会社内部での淑子ちゃんの立場が悪くなり、OLは資格不要で業務内容は簡単な事務処理が殆どな為に、代わりは幾らでもいます。リストラの対象にされる可能性があります。」と忠告しました。

コスモスは、「淑子ちゃんは、今でも重役に煙たがられているから、同じじゃないの?」と問題ないと考えていました。

フジコは、「今、煙たがられているのは、職務に忠実だからでしょう?でも告訴すれば、会社の名誉を傷付けた事になり、全然違うわよ。コスモスちゃんは余計な事をせずに、ここは私に任せて。」と宥めました。

フジコは、淑子の勤務する会社を訪れて、重役に証拠の写真を見せながら二人きりで話しがしたいと依頼して、会議室でフジコは証拠の動画を再生して見せました。

重役は、「君は会社や私を脅迫するつもりかね?」と開き直りました。

フジコは、“自分のしている事を棚にあげてよく言うわね。”と呆れていました。

「私は会社もあなたも脅迫するつもりはありません。ただ、淑子ちゃんへのストーカー行為を止めさせて欲しいだけです。今後淑子ちゃんへのストーカー行為を見付ければ、ストーカーを捕まえて、この動画と共に警察へ引き渡します。」と返答しました。

重役は、「解った。止めるように伝える。」と納得していました。

フジコは、「伝えるだけでは駄目ですよ。あなたがこんな事をストーカーに依頼するから淑子ちゃんが目を付けられたのでしょう。あなたの責任で止めさせないと、あなたが幾ら警察で止めるように伝えたと説明しても、そのストーカーを捕まえて、警察にこの動画と共に引き渡すと、警察はどう判断するかを考えて下さいね。私の要求はそれだけですので、これで失礼します。」と帰って行きました。

重役は直ぐにストーカーに、止めるように伝えました。

ストーカーは、「あんな可愛い子、今更それはないぜ。」とストーカー行為を止めようとしませんでした。

重役は動画撮影されていた事を説明して、やばいから止めるように説得しました。

ストーカーは、「そんな事、俺の知った事か!」と相手にされませんでした。

困った重役は知り合いのやくざに依頼してフジコを襲い、動画データーを盗むように依頼しました。

依頼を受けたやくざは、動画データーが何処に保管されているのか解らなかった為に、聞き出そうとしてフジコを襲いましたが、フジコを護衛していたアヤメ警備会社の社員に取り押さえられました。

アヤメ警備会社から通報を受けた警察に逮捕されたやくざが、会社重役に頼まれたと証言した為に、その重役も逮捕され、刑事事件を起こした為に重役は会社を解雇されました。

この事件の裏に淑子が関係していた事は会社では誰も知りませんでした。

フジコは重役が警察に逮捕されても、ストーカーの件は表に出なかった為に心配して、淑子とペアーを組んでいるテレジア星人の会員に事情を説明して、注意するように伝えました。

ある日、淑子とペアーを組んでいる会員がフジコに、「会長、確かに淑子さんはストーカーされていますが、いつも私が一緒なので、ストーカーしているだけで襲って来ませんでした。最近仲間に連絡したらしくストーカーの人数が増えています。このまま増え続けると淑子さんが危険な為に、アヤメ警備会社に警備依頼される事を勧めます。」と提案しました。

フジコは、「そんな事を女神ちゃんに依頼したら、じっくりと物事を考えない人だからストーカー全員を、“女性の敵だ!”と全員電撃で倒して大騒ぎになるわよ。菊子ちゃんが、まだ子供の頃に虐めっ子数人を電撃で気絶させた事があったのよ。子供相手に、そんな事をする人だから、大人相手だと遠慮せずに電撃を使うわよ。別の方法を考えるから、それまで淑子ちゃんの事をお願いします。」と返答しました。

数日後淑子が人気のない場所で襲われて、テレジア星人一人では大勢を同時に相手できずに、ストーカーの一人が淑子に手を掛けたその手を後から掴まれて投げ飛ばされました。

ストーカーは驚いて、「お前は覆面女子レスラーじゃないか!何故ここにいる!」と現状を理解できない様子でした。

菊子は、「そんな質問は無意味よ。それじゃ何故あなた方はここにいるの?」と聞き返しました。

ストーカーは、「何でも良いから邪魔するな!」と切れました。

菊子は、「そうは行かないわ。この子は私の大事なファンなので、襲われるのを黙って見ている訳には行かないわ。今後、この子に手出しすれば、私が黙ってないわよ。」とストーカーに迫りました。

ストーカーは腕を痛そうに押さえながら逃げて行きました。

菊子は淑子に携帯番号を教えて、「ストーカーされていると思ったら、襲われる前に私に電話して。直ぐに来るから。」と伝えて去って行きました。

菊子は、母ちゃんが、フジコさんの動きが遅いと心配していましたが、念の為に様子を見に来て正解だったわとホッとしていました。

数日後、淑子とペアーを組んでいる会員がフジコに、「会長、悪役レスラーに恐れをなしたのか、透視で確認してもストーカーは確認できません。」と報告しました。

フジコは、“ストーカーは諦めたようね。”と安心していました。

テレジア星から定期検診に来ていた陽子が、「渚から聞いた話によれば、そのストーカーは菊子ちゃん扮する悪役レスラーにやられて芹沢外科医院に来たらしいわよ。腕の骨に罅が入っていたらしいわよ。女性を襲っていた為に警察にも通報できなかったようですね。快復すればリベンジされて、今度は単なる悪戯目的ではなく、殺される可能性がある為に、アヤメ警備会社に警備依頼したほうが良いと思いますよ。」と助言しました。

フジコは淑子とペアーを組んでいる会員に事情を説明して、「本当に淑子ちゃんを襲おうとしていのるかコスモス調査会社に調査依頼して、襲われる可能性があればアヤメ警備会社に警備依頼しますが、調査結果が出る前に襲われる可能性もありますので注意して下さい。」と連絡して、コスモス調査会社に調査依頼しました。

調査依頼を受けたコスモスは調査して、その結果をフジコに、「ストーカーは、“痛い目に遭い、トイレや風呂や飯を食うのも不便だった。嬲り殺しにして思い知らせてやる。”と昨日刃物を購入していました。淑子ちゃんが危険だわ。今何処?」と焦っていました。

フジコは至急、会員に連絡して、注意するように伝えて現在位置を確認しました。

会員は、「淑子ちゃんは、先程トイレに行ったので、若い女性のトイレを透視で確認するのは失礼なので、透視せずに、私が一寸目を離したスキにいなくなり、今捜しています。」と焦っている様子でした。

フジコは慌ててアヤメ警備会社に警備依頼しました。

アヤメは、「何故もっと早く言わないのだ!博士は何事も、じっくりと考え過ぎだ!いなくなったのは襲われたのかもしれないじゃないか!以前も事故を起こしてからブレーキを踏んでも手遅れだと言っただろうが!だから博士は実戦ができないんだ!社員のスケジュールを調整している時間がない!私が行きます。」と焦っていました。

淑子とペアーを組んでいた会員から、「タイムマシンで調べると、淑子ちゃんはストーカーとその仲間数人に拉致されていました。」と意思波で連絡がありました。

車の走り去った方向と特徴を聞いたアヤメが淑子の元へ掛け付け、透視で確認して車を特定しました。

淑子が拉致されている為に手が出せないので、脅かそうとして戦闘艦数隻を呼び寄せて雷雲のように煙幕を張り、アヤメの得意な電撃で大木を倒して、道を塞ぐとストーカーが車から出て来た為に、そこをストーカーと車の中にいた仲間数人も電撃で倒してしまいました。

淑子を心配して、淑子とペアーの会員とフジコも駆け付け、「女神ちゃん、派手にやったわね。」と淑子を保護して警察に通報しました。

アヤメは警察が来る前に、倒した大木を退けて、駆け付けた警察官に淑子が、「人気のない場所で嬲り殺しにしてやるとストーカーに拉致されましたが、アヤメ警備会社に救い出されました。」と証言した為に、ストーカーは逮捕されました。

警察が去った後にアヤメは、「今回は何とか間に合ったが、博士は何故こんなに動作が鈍いんだ!実戦でも攻撃しようかと考えている間に敵に攻撃されるから実戦もできないんだ!もっと素早く行動できないのか!」と切れました。

フジコは、「淑子ちゃん、大丈夫だった?私がもっと早く女神ちゃんに相談していれば、こんな危険な目に遭わせる事もなかったのにね。御免ね。」と謝りました。

淑子は、「いえ、私がテレジア星人の会員が傍にいると思い油断していたのよ。まさかストーカーの女友達に公衆トイレで襲われるとは思わなかったわ。刃物を突き付けられた時は殺されるかと思い生きた心地がしなかったわ。アヤメさん、助けて頂き有難う御座いました。お陰で命拾いしました。」とホッとしていました。

アヤメが、「博士、先程聞いた話によれば、ストーカーは数人いたのだろう?今回仲間が全員逮捕された保証はないので、コスモス調査会社に調査依頼して!調査結果が出るまで社員に護衛させるわ。」と指示しました。

フジコは、「解りました。調査依頼してその結果を女神ちゃんに知らせるわね。」と返答しました。


次回投稿予定日は、12月30日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ