第二十五話 屋根裏部屋
とどかないものは、しょうがないよね。
それにここ、あたしの部屋だし。
って、それどころじゃない!
この本を屋根裏部屋にポイしてこないと!!
いつまでも持ってたくないしね……。
と言うことで、お屋敷の中で一番高い所にあるお部屋。
屋根裏部屋に来ました!
うん。
ホコリっぽいですね~。
仕方ないんだよ。
人数足んないだもん。
え?
ちょっと前、『仕事が終わって暇だ』って言ってたって?
誰が?
……わかってる。
あたしだね。
実はあたし、お仕事以外でお掃除するの嫌い。
ううん、大っ嫌い!
だってめんどくさいじゃん!!
だからあたしは、できるだけ散らかさないようにしてるんだから!
そしたらお掃除しなくて済むでしょ?
……まぁ、ホコリは溜まるんだけどさ…………。
で、いつの間にかお部屋の床を転がってるんだよ。
丸くなったホコリが…………。
もしもそれが、お部屋の前の廊下に出てたら。
執事さんに『これは何?』って、笑顔で聞かれる。
だから笑顔で『ホコリです』って答えたら、『すぐに掃除なさい』って言われた。
とりあえず返事をしてたら、お掃除してないのがばれて、やんわりくどくど。
長時間叱られた。
その間、執事さんは笑顔。
あたしは床に正座。
それが終わって、執事さんの監視のもと。
お部屋をきれいに掃除したんだよ……。
まるで『小姑』ってやつみたいだった。
だって、終わったって喜んでたのに、執事さんときたらチェストの上を指でなぞって、『やり直し』って言ったんだよ……。
ひどいよね。
あたし頑張ったのに……。
あれが終わったの夜だったんだから!
っと、それどころじゃなかった……。
この不気味な本だよ!
どこに押し込もう。
色々物が置いてあって、これをしまう所はたくさんある。
でも近くにしまったら、何かの拍子で出てきちゃいそうだしなぁ……。
部屋の奥の方に置いて来よっかな。
あたしは入り口付近から、屋根裏部屋の奥に進む。
そしたら、木でできた大きな箱があった。
開けてみた。
ドレスがいっぱい。
よし、底の方に置いて、ドレスをのせてっと……。
うん。
完璧だね!
お部屋にかーえろ。
あたしは回れ右して、屋根裏部屋からでて、スキップしながらお部屋に帰った。
それで目についた大きなホコリ。
さっき本を隙間から出した時、出てきたとやつ。
そのまま放置してた。
でも執事さんに見つかったらまた、やんわりくどくど長時間叱られちゃう……。
んでもって、お掃除させられちゃう。
嫌だ!
絶対ヤダ!!
あたしは放置してたホコリを掴んで、お部屋に置いてたゴミ箱に放り込んだ。
これでよし。
さ、本でも読もっと!
あたしは部屋に置いてた本の中の一冊を手に持って、ソファーに座った。
何度も読んだことがある本。
だから初めから開かずに、適当な場所を開いて読み始めた。




