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月を仰げば。  作者: 水城
第一章
10/18

8

半年以上放置してしまい、申し訳ございません。

一応、気分がのれば、書いて行きます。

末長くお付き合い願います。



 父と名乗りたがる、外見がやたら若い(年齢不詳)理事長様を回避し、理事長室奥に作られた俺専用の部屋へ引きこもった。

理事長と、要は無論無視。俺は、とりあえず、今、一番気になる事を調べにとりかかった。


 数年前に消した筈の全ての”残骸”を。


「確かに、データと形跡、ウイルスも…ファイルも…掲示板とか、依頼主との…全部消したと思ったんだけどな」


 確かに、あの時確かめた。それでも残っていて、今、こうやって変な親父に捕まっていると言う事は、確実に何かが残っていたと言う事で。


「何かが残っていた。こぼした物。……っあ」


ふと、何かが引っかかった。

消去法でいけば早い話だ。


「俺に対抗できる奴なんて、一人しかいないじゃないか」


自意識過剰と人はいうかもしれない。でも、俺はそれだけ自分を過信している。

事実、今の所、ハッキングに関しては無敗だ。現役までの話だが。

当時、”朧月”に唯一対抗し、ついてこれたやつ。


「狂犬、ケルベロス」


何故そのような名前なのかは分からないが。

まぁ、ある意味地獄の門番、冥界の番犬の名には相応しいくらい、気性は荒いし、守りは固いし。

結構てこずった覚えが有る。


「…うーん」


数年前に消した”朧月”を再度復活させるわけにもいかない。

つまるところ、今は何もできない。

とはいえ、相手は俺の正体を知っている訳で。


「さて、どうしたものか」


面倒なのは、それと理事長が知り合いで、いつ仕掛けて来るか。


そう、うんうん唸っているうちに、パソコンのデスクトップに、メールの着信を知らせる表示が現れた。

また、依頼の話だろうと思い、開いた。


すると、デスクトップがフリーズ。反応が遅くなり、勝手に鳴るクリック音。

勝手に動き出すパソコン。


「誰だよ。くそ」


完全なるウイルスによる攻撃。

トロイの木馬。


有名なもの。

単純なもの。


「やってくれんじゃねぇか」


三台あるうちの一つに侵入され、苛立つ。

ああ、血が騒ぐ。


「消し飛ばしてやるよ」


右のパソコンを中央のパソコンとつなぎ、侵入経路の一部を切断。

相手の侵入経路を絞り、突き進む。

ガタガタと。有り得ない速度でタイピングをし、プログラムを構築していく。

過去のデータはない。

今、自分自身の力で。


「ははっ。死ねよ。クズ」


こうなれば、もう、気分が上がるだけで、ハイになるだけで、結果など関係ない。

これは、もう、勝ちの高揚感しかない。


「終わりだ。カス」


口が悪くなるのは無意識だ。


「チェックメイト」


相手のパソコンの中央処理装置に侵入、すぐさま破壊した。

物理的な破壊。

中央処理装置は熱に弱い為、パソコン内部の冷却装置の制御を狂わせ、停止させ、それでもパソコン自体はビジー状態にさせ、高速で可動するようにしている。

つまるところ、パソコンの熱暴走。

修復不可能。

徹底的に焼き殺す。


「あっけないな」


こちらの被害はどうでもいいデータの破損。

こういった時の為に、偽のファイルを作ってあり、ウイルスはその”美味い餌”に食い付き、他のデータは無事に残るという仕掛けをしていた。

無事にかかってくれて良かったが、頭のいいウイルスはすぐに別に移るから面倒だ。


「しかし、どうしてくれようか」


攻撃をしかけてきたということは恨みでも売っていたか。

それとも、朧月が存在している(正確には身元が判明した)ことが分かり興味で仕掛けて来たのか。

どちらにしろ、どうしようもない犬に噛みつかれたものだ。

いや、追っかけまわされるはめになったのか。


「退屈しなさそうだ」


向こうがこちらの正体を知ったならば、こちらだって知る権利くらいあるだろう?




一応、言っておきますが、ハッキングクラッキングについては…というか、PC自体ずぶのド素人なので、あまり内容は深く考えたり、調べたり、バカにしたりしないでください。あくまで、素人の勝手な想像なので…。

久し振りすぎて、内容をすっかり忘れていました。

待っていて下さった方ありがとうございます。

今回の更新から新たに来て下さった方もありがとうございます。

これからも、まだ更新する気はありますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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