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半年以上放置してしまい、申し訳ございません。
一応、気分がのれば、書いて行きます。
末長くお付き合い願います。
父と名乗りたがる、外見がやたら若い(年齢不詳)理事長様を回避し、理事長室奥に作られた俺専用の部屋へ引きこもった。
理事長と、要は無論無視。俺は、とりあえず、今、一番気になる事を調べにとりかかった。
数年前に消した筈の全ての”残骸”を。
「確かに、データと形跡、ウイルスも…ファイルも…掲示板とか、依頼主との…全部消したと思ったんだけどな」
確かに、あの時確かめた。それでも残っていて、今、こうやって変な親父に捕まっていると言う事は、確実に何かが残っていたと言う事で。
「何かが残っていた。こぼした物。……っあ」
ふと、何かが引っかかった。
消去法でいけば早い話だ。
「俺に対抗できる奴なんて、一人しかいないじゃないか」
自意識過剰と人はいうかもしれない。でも、俺はそれだけ自分を過信している。
事実、今の所、ハッキングに関しては無敗だ。現役までの話だが。
当時、”朧月”に唯一対抗し、ついてこれたやつ。
「狂犬、ケルベロス」
何故そのような名前なのかは分からないが。
まぁ、ある意味地獄の門番、冥界の番犬の名には相応しいくらい、気性は荒いし、守りは固いし。
結構てこずった覚えが有る。
「…うーん」
数年前に消した”朧月”を再度復活させるわけにもいかない。
つまるところ、今は何もできない。
とはいえ、相手は俺の正体を知っている訳で。
「さて、どうしたものか」
面倒なのは、それと理事長が知り合いで、いつ仕掛けて来るか。
そう、うんうん唸っているうちに、パソコンのデスクトップに、メールの着信を知らせる表示が現れた。
また、依頼の話だろうと思い、開いた。
すると、デスクトップがフリーズ。反応が遅くなり、勝手に鳴るクリック音。
勝手に動き出すパソコン。
「誰だよ。くそ」
完全なるウイルスによる攻撃。
トロイの木馬。
有名なもの。
単純なもの。
「やってくれんじゃねぇか」
三台あるうちの一つに侵入され、苛立つ。
ああ、血が騒ぐ。
「消し飛ばしてやるよ」
右のパソコンを中央のパソコンとつなぎ、侵入経路の一部を切断。
相手の侵入経路を絞り、突き進む。
ガタガタと。有り得ない速度でタイピングをし、プログラムを構築していく。
過去のデータはない。
今、自分自身の力で。
「ははっ。死ねよ。クズ」
こうなれば、もう、気分が上がるだけで、ハイになるだけで、結果など関係ない。
これは、もう、勝ちの高揚感しかない。
「終わりだ。カス」
口が悪くなるのは無意識だ。
「チェックメイト」
相手のパソコンの中央処理装置に侵入、すぐさま破壊した。
物理的な破壊。
中央処理装置は熱に弱い為、パソコン内部の冷却装置の制御を狂わせ、停止させ、それでもパソコン自体はビジー状態にさせ、高速で可動するようにしている。
つまるところ、パソコンの熱暴走。
修復不可能。
徹底的に焼き殺す。
「あっけないな」
こちらの被害はどうでもいいデータの破損。
こういった時の為に、偽のファイルを作ってあり、ウイルスはその”美味い餌”に食い付き、他のデータは無事に残るという仕掛けをしていた。
無事にかかってくれて良かったが、頭のいいウイルスはすぐに別に移るから面倒だ。
「しかし、どうしてくれようか」
攻撃をしかけてきたということは恨みでも売っていたか。
それとも、朧月が存在している(正確には身元が判明した)ことが分かり興味で仕掛けて来たのか。
どちらにしろ、どうしようもない犬に噛みつかれたものだ。
いや、追っかけまわされるはめになったのか。
「退屈しなさそうだ」
向こうがこちらの正体を知ったならば、こちらだって知る権利くらいあるだろう?
一応、言っておきますが、ハッキングクラッキングについては…というか、PC自体ずぶのド素人なので、あまり内容は深く考えたり、調べたり、バカにしたりしないでください。あくまで、素人の勝手な想像なので…。
久し振りすぎて、内容をすっかり忘れていました。
待っていて下さった方ありがとうございます。
今回の更新から新たに来て下さった方もありがとうございます。
これからも、まだ更新する気はありますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。




