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佳蓮の事件簿3



 俺は菫に一度も勝ったことがない… 勝てそうになったことすらない。

ただ… 俺は菫以外に負けたことは無い。


こんな腐れヤンキーなんぞいつでもぶっ潰せる。

菫に比べたら幼稚園児並みに弱え~な… なんなんだ、この見かけ倒しのヤンキーは?


だいたい女の子の許可も得ないでおっぱい触ろーなんざおっぱい道に反する。

オッパイの神を冒涜する行為だ。そんなの俺が許すはずもない。


そもそも佳蓮のおっぱいを揉む権利は俺にあるんだ。

俺より先に揉もうなんて絶対に許せん!



 ヤンキーがやられる様子を見ていた先輩女子… ボーッと固まっていたが、次佳蓮に変なことしたら、さっき撮った写メを公開しちゃうぞ… って言ったら「分かりました、ごめんなさい」と言って帰っていった。


凄く素直な良い先輩方で良かった。


ただ、…残念だった。先輩女子の胸も当然観察したが… 残念だった。

あの胸で秀雄に迫ろうなんて厚かましいにも程がある。


それに… いいおっぱいだったら写メをちらつかせて、あくまで合意のもとにおっぱいを揉ませてもらおうかと思っていたが… 誠に残念だった。


腹が立つのでヤンキーの肩の関節でもはずしてやろうかと思ったが、騒がれるといやなので佳蓮を連れてさっさとその場を立ち去った。




 10分ほど歩いてもうそろそろいいかと思い佳蓮を見て見ると、まだ泣きそうな顔をしている。

なんだかんだ言ってもやはり怖かったのであろうと思う… あれだけ気の強い佳蓮がカタカタと震えている。


丁度人気のない場所に来ていたので、歩くのをやめた。少し佳蓮を落ち着かせようか… 危険が去り安全になった時ほど人には震えが襲ってくるものだ。


「佳蓮、しっかりしろ… もう大丈夫だぞ」


いつもの佳蓮と違い今はまだ怯えてばかりいる。俺が話しかけるとうるさいだの、黙れだの何かしら言い返して来るのだが、そんな気配がまるでない。


余りにもブルブルと震えているので、仕方なく佳蓮の頭を俺の胸に抱き寄せて強く抱き、震えを止めさせた。何かこれって… そうだ、奥義「頭なでなで」の体勢だ。 ヤバい… 佳蓮が激昂する…


………あれ? 何も反応がないぞ。



前はこれをやって佳蓮に10連コンボを決められたのだが、今は何も反抗しない。

それからも少し強く抱きしめていたらようやく震えも少し収まってきた。


佳蓮が怒らないならついでだ… そのまま頭を優しく撫でてみる… 

すると強張っていた佳蓮の体から力が抜けていき、今度は膝に力が入らないような感じとなり、支えてないとこけそうになってしまう。


普段はゴミだの死ねだの言いやがるくせに、今は俺が支えてないと立ってもいられない… どんだけこいつは俺に迷惑をかけるんだ? だんだん腹が立ってきた。


佳蓮をこけないように抱きかかえていると、なにやら小さな声が聞こえる。


「………がとう、ホントにありがとう… 泰助」


そう言って佳蓮は思いっきり俺に抱き付いた。まだ多少怖さは残っているようだ。

少し経つとようやく震えも止まり、俺の顔を見れるようになる。


俺を見たその顔は… 今まで見たことのないような幼くてあどけない表情をした佳蓮の顔である。

取り敢えずこれで大丈夫か… やれやれだ。


「泰助、本当にゴメン。 泰助がいなかったら私…」

「もういいから、早く元気出せ」


こんな佳蓮を見たことない、どう対処していいのか全くわかんねー。

いまだにもじもじとしている佳蓮を見て何か少しイラッときた。お前はもっといつもらしくしろ。



ま、とにかく何事もなくて無事でよかった。

ようやく落ち着いてきたな… そろそろいいか。


俺は佳蓮の顔に向かい人差し指と中指の二本をたてた。


「うん、私たちの勝利だよね」

佳蓮はそう言いながら手をチョキの形にしてVサインを示す。


「佳蓮、勘違いは困る」

「へ?… どういうこと?」


「これで貸し2つってことだ。俺がお前のおっぱいを揉む権利は2回となった…」



 前にも言ったが俺はタダ働きはしない。世の中の基本は「等価交換」、どこぞのアニメで言っていた。

俺は自分が佳蓮のために行った苦労の分だけ佳蓮から対価を貰わねばならない。

この掟を破ると俺の弟の体がやばくなるらしい…


俺が自信を持って佳蓮に宣言すると、さっきまで天使のような微笑みだった佳蓮の表情は毎度おなじみの鬼の形相へ変化していった。


佳蓮は再び震えていた… ワナワナと。

あ、これ知ってる。いつものやつだ、わ~い…


「こ、こんな時によく言ったね…泰助 もう死んで、ホントに死んで… この生ごみ!」


佳蓮…いいぞ、その調子だ。 それでこそ佳蓮だ…

最近お前に罵られないと元気でないんだよね…俺。何か見えてはいけない新しい境地が見えてきちゃった。


ようやく佳蓮も本来の元気を取り戻し一件落着…




 と思っていたら、佳蓮はいきなり俺の手を乱暴に掴んできた。

ひえぇ~~~、ご勘弁… ちょっと調子こきすぎた…


流石に俺は後悔した… 佳蓮の臨界点をとっくに越えちまったか?

ゆ、指の骨を折られるのか… お、お願いだ…1本だけにしてくれ~ 2本以上はやだ~


そう思っていると、佳蓮は俺の手を持ちながら何やら訳の分からないことを言い始める。


「きゃぁー 泰助… やめてー なにすんのよー(棒)」


何言ってやがる、佳蓮… お前のやってること意味わかんねーぞ。

さらに続けて、


「やめてよー たいすけー そんなとこさわったらダメ―(棒)」


泰助は何もしていない、佳蓮が泰助の手をつかみながら勝手に言っている。

佳蓮… お、お前まさか… 俺を犯罪者にするつもりか?

そんなことを考えて泰助が慌てふためいていると………


「…たいすけだめだってー… えいっ…」


泰助の大きく開いた手は… 佳蓮の大きなオッパイにぴたりとくっついていた。

佳蓮は泰助の手を自分のおっぱいに押し当てている。



何が起こっているのか全く分かっていない泰助…

少し恥ずかしい様子で頬を赤くしている佳蓮…


………なんなんだ… なんなんだ… なんなんだぁ~~~。


泰助はもうパニック… お、おれは無理やり触ったんじゃねーぞ…

しばらくそのままじっとしている佳蓮…

そして… 佳蓮は泰助の手を離す。


「やーん、泰助にオッパイ触られたー(棒)」


ようやく少しだけ泰助にも事の次第が理解できたような気がしてきた。

完全な棒読みのセリフを言い終えると、佳蓮は顔を赤らめて恥ずかしそうに俯いた。


佳蓮なりの精一杯の泰助へのお礼…


服の上からではあるが、秀雄に申し訳ない気持ちをどうにかするために、佳蓮は泰助がおっぱいを無理やり触りに来て触られちゃったという風に装った。


私は抵抗したけど泰助が強引におっぱいを触った…

泰助もようやくそんな佳蓮の気持ちが理解できてきた。


そんな佳蓮の気持ちに感動を覚えた泰助だが、それ以上に…



初めてオッパイ触っちゃったー!!!



こっちの興奮はとてつもなく大きかった。



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