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ガンズオブスプリンターズ  作者: サラマンドラ松本
第二章 機械仕掛けの夢
14/24

マリオネットの夜

教団検挙作戦から数日


レックスの尋問によって、件の教団『アイアンエデン』の拠点がガーデハイトはおろか世界中に点在していることが判明、現在WDOは拠点の捜索に全力を尽くしていた。そのかいもあって、ガーデハイトにある拠点の大半が発見、WDOならびにガーデハイト当局は、協力して大規模な家宅捜索決行した。しかし、内部はすべてもぬけの殻。重要な証拠はおろか、祭壇やろうそくのような小物すら見つからなかった。


時を同じくして、ガーデハイト各所でアンドロイドたちが一斉に行方不明となる事件が発生。周辺住民への聞き込みなどから、行方不明者のほぼ全員がアイアンエデン信徒であることが判明した。


WDOはアイアンエデン検挙のために世界政府に協力を要請するも、民衆への混乱を避けるため世界政府はアイアンエデンの存在を秘匿。その結果世界全体での協力体制が確立されず、各地の拠点すべてを特定するには至っていなかった。



世界が教団検挙に躍起になっているそんなころ。



19時 ガーデハイト合衆国 メキシコ領上空


「さ、もう少しで到着だ。全員準備しようか」


アナ、サム、ビル、オリバー、レオンハルト、アレキサンダーはこの日、メキシコ領で目撃情報が寄せられた”三名の行方不明者”の身柄を捜索するために現地へと向かっていた。

ガチャが知屋と装備を確認しながら、アレキサンダーはサムに今回の任務を問いかけた。


「文句を言うようで悪いんだが、行方不明者探しのために俺たちを動員するのはいささかやりすぎだと思うんだがね。何か理由でもあるのか?サム」


「気持ちはよくわかるよアレク。普通なら異例だが、身元が身元だからね」


「どういうことだ?」


「この見つかった行方不明者、”ハルキンソンのアンドロイド違法売買でアンドロイドを購入した奴ら”なんだ」


「ハルキンソン…先の作戦の舞台か。しかしメキシコ領となるとかなりの距離だぞ。そんなところで何をしていた?」


「何をしていようが関係ない!人命優先だ!違うか二人とも?」


二人が考察しあうのを、レオンハルトはアナを肩に乗せながら問いかける。その問いに二人は笑って賛同した。


「皆サン、ソロソロ準備ヲオ願イシマス」


船内にオリバーのアナウンスが響くと同時に、バトルホークの後部ハッチが開く。


「さて、用意はいいかい?アナ」


「うん、いつでも大丈夫」


そう言ってアナはレオンハルトの方から飛び降りると、二機のラプターを射出すると、ぴょんと飛び乗った。それを見てサムは迷うことなく後部ハッチから飛び降りる。他のメンバーも、それに続いて続々と飛び降りた。

そう、今回行方不明者が見つかったのは、巨大な渓谷に広がる広大な森。そのため航空機の離着陸がほとんど不可能に近い。なので今回の作戦地帯への侵入方法は、バトルホークから作戦ポイントへの降下となったのだ。


「オキヲツケテ!アトデ迎エニキマス!」


空中500メートルから降下した五人を見て、オリバーが運転するバトルホークは北の彼方へと飛びたって行く。

降下と同時に四人のジェット装備とラプターが作動、ジェット推進によって五人は着地場所へと向かった。


「フォー!いつやっても最高だぜ!!」


「やはり空を飛ぶのは素晴らしいな!我のようなおいぼれでも身軽になれるぞ!」


「二人とも騒ぎすぎだ。そのまま墜落しちまうぞ」


くるくると空中を回りながらはしゃぐレオンハルトとビルを、アレキサンダーは無線を使ってなだめる。それを横目に、サムはアナを心配そうに見ていた。


「どうだいアナ?ラプターの乗り心地は?」


「バトルホークよりはよくないけど、悪くないわ!」


「それならよかった!訓練の時よりも安定してるね」


レックス尋問後からアナの訓練への熱量はより一層熱を増した。日々の訓練時間とレベルは増し、その結果ラプターの練度がさらに上昇、今や自由自在に操ることができるうえ、二つ三つ用いれば、軽自動車すら持ち上げられるほどにまで至った。


「よしみんな!そろそろ着陸するぞ!」


サムの一声で、皆は着陸体制に移行、頭から地上に向かうと直前で180度回転、ジェットを勢いよく噴射して勢いを殺すと、少し開けた森の中腹に音もなく地に足をつけた。

着地して早々、オリバーから無線が入る。


「ミナサンガ降下シタ地点カラ北ニ百メートルノポイントデ、レーダーガ生体反応ヲ三ツキャッチシマシタ。恐ラク、件ノ三人ダト思ワレマス。確認ノタメニモ急ギ向カッテクダサイ」


「お、到着早々幸先良いな」


「わかった。それじゃ、さっそく向かおうか」


「了解」


皆は小さな暗視ゴーグルを身に着けると、生体反応が検知された地点へと向かうため、暗い森へと向かって歩き出した。

その道中、ビルはサムにあることを尋ねた。


「なぁサム。当初はどういう手はずだったんだ?生体反応に引っかかったのなんて棚ボタだろ?」


「あぁ、着地地点から行方不明者の最終目撃地点は、生体反応が検知された地点と同じ場所、百メートルもない場所にある。ひとまず最終目撃地点に向かい、その後同地点で一人が待機、ほか四人で周囲を散策する算段だったのさ」


「そう考えると気持ち悪いね」


「なぜだ?アナ」


「だってさ。こんな広い森の中で同じ場所に居続けてたんでしょ?遭難とかなら、動き回りそうだけど」


「ふぅむ…けがをして動けないのではないか?」


「残念ながらその線は薄い。発見当初は普通に歩き回ってたらしいからな」


レオンハルトの考察をアレキサンダーは一蹴する。しかしそれがまた、その場にとどまり続けるという行動の不可解さを引き立たせていた。

皆が話していると、サムが停止のハンドサインを出し、小声で「みんなしゃがんで」と指示を出す。皆が指示通りしゃがみ、サムの見つめる方向に視線を合わせた。


視線の先にいたのは、月明かりに照らされふらふらとさ迷い歩く三人の男。いずれも目がうつろで口も半開き、まともそうには見えない。


「まさかあれか?例の”行方不明者”ってのは。ただのヤク中にしか見えんが」


「残念ながらそのまさかさアレク。身なりと顔からして間違いない」


「メキシコカルテルにさらわれたのか?」


「なんにせよ捜索の手間が省けた。まずは保護だ。僕が行くから、万が一の援護を頼む」


「了解」


サムは指示を出すと、木々の合間から体を出し行方不明者たちにゆっくりと近寄る。


「皆さん、私は…」


サムが行方不明者たちに声をかけた次の瞬間、三人がぴたりと止まると、まるで機械のように一斉にぐるりと首をサムのほうへ向ける。なおも目はうつろだった。


「あなたは だれですか」


不意に行方不明者の一人がサムに問いかける。その声は人というよりも、人の形をした”別の何か”が発声方法を模倣しているような…そんな質感の声だった。

少し驚きつつも、サムは続ける。


「私はWDOのサムといいます。皆さんに捜索願が出されていますので、保護に…」


「あなたは WDOなのですね」


「え、えぇ」


「では しんで ください」


「え?」


直後、三人の男たちは右手に隠し持っていた小銃を、サムへ向けて躊躇なく乱射する。

するとそこへ


「とう!!」


男たちとサムとの間にレオンハルトが割って入る。男たちが放った銃弾は、その多くがレオンハルトに着弾する…が、レオンハルトは意にも介さずサムに話しかける。


「大丈夫かサム!」


「あぁ、僕は問題ない!それよりもあの三人だ!殺さず捕えたい!」


「それは些か難しいぞ…」


会話をしている間にも、三人の銃撃は止まらない。流れ弾も後方の三人の元へ向かいつつあった。


ビュン!!


二機のラプターが男たちの銃に体当たりし破壊すると同時に、ビル、アナ、アレキサンダーが男たちにとびかかる。


「確保!」


「おとなしくしろこの!」


三人は難なく男たちの動きを封じ後ろ手にすると、腰から取り出した手錠を手足にかけた。銃撃がやんだことで、再び夜の森に静寂が戻る。捕えられた男たちは、表情一つ変えることなくじたばたともがいていた。

皆はもがく男たちを一か所にまとめると、少し離れたところで会議を始めた。


「どうする?こんだけ暴れんならランデブーポイントまで運ぶのは骨だぜ?」


「それに暴れ方も何か異常だ。なにがしかの薬物を摂取しているのは明白だろう」


「だが、置いてくわけにもいかんだろう?我がかつごうか」


「私もラプターで運べるよ」


「ん~…運ぶのは確かにできるかもしれないけど、あれだとねぇ…」


サムの一言で、皆は男たちに目をやる。男たちはなおも無表情でもがいている。しかしその暴れ方は尋常ではなく、近場の岩に全身を打ち付ける者、足を体と手錠の間に入れ引きちぎろうとする者など、痛みを感じていれば明らかにできないような動きまで行っていた。


確かにサムの言うように、運ぶだけならばやりようはいくらでもある。だが無表情で異常な暴れ方をしている男たちを見て、五人は言いようのない不気味さを感じ、運ぶという選択肢を即座に実行できずにいた。


「…ひとまずオリバーを呼ぼうか。バトルホークさえくれば手段も増えるわけだし…」


「さんせ~い」


皆の意見が一致したことで、サムはオリバーに連絡する。


と、アナがぽつりとつぶやいた


「ねぇ。私たち、足にも拘束具つけたよね?」


その一言で皆は再び男たちに向き直る。


手足に錠をされ、一人で立ち上がることすらままならないはずの男たちが立ち上がっている。足の錠は破壊されていた。

皆が見つめる中、男たちの体が変化する。一人は手を幾重にも分かれた触手に、一人の体は筋肉質に肥大化し巨大化、もう一人は肉体全体が岩のようにゴツゴツとした見た目に変わっていった。

男たちは三者三様に拘束を解くやいなや、表情一つ変えず五人に襲い掛かった。


「なに!?」


「こいつら”超人”だったのか!」


「全員武器をとれ!我が時間を稼ぐ!」


レオンハルトは声を上げた直後、背中に担いでいた巨大なハンマーを手に取ると、強烈なスイングを男たちへおみまいする。


男たちは木々をなぎ倒し、とてつもない勢いで吹き飛ばされる。

が、20メートルほどの地点で体勢を立て直し、岩の男は手を地面に突き刺し、筋肥大の男は足を使って減速、こちらに走ってくる。触手の男も自身の触手を木の枝に巻き付け、その反動を使って再び向かってきた。


しかしすでに準備は終えている。皆は武器を構え、迎撃に入った。


ビルは持っていたハンドガンで筋肥大の男に麻酔弾を数発放つ。しかし男は瞬発力でこれを回避、即座にビルとの距離を詰め、こぶしを振り上げた。


「僕を忘れてもらっちゃ困るよ!」


すかさずサムはビルをカバー、男へ向かって銃を連射する。

その銃弾はテーザー弾。先の教団検挙作戦でビルが用いたものよりは威力を押さえてあるものの、生身に対しての威力は十分だった。

着弾直後、テーザー弾の電流によって男の体は硬直、その場で動きがぴたりと止まる。その隙を逃さずビルは再び麻酔弾を発射。見事に命中した麻酔弾の即効性はすさまじく、男はその場に倒れこむと即座に意識を失い、同時に肉体も元の大きさに戻っていった。

男をよけるために後ろに飛びのいたビルは、銃をリロードしながらサムに話しかけた。


「あんなに撃って大丈夫だったのかよ?テーザー弾。下手すりゃ感電死だぞ」


「僕の銃の弾は他より小さい。あれぐらい撃ってようやく適正さ」


自信満々に言うサムの足を、数本の触手ががっしりと掴む。触手の男だ。男はサムを掴むや、放物線を描いて地面へとたたきつけようとする。


「うわわわわ!」


叫ぶサムと地面が間近まで迫る。だが


「ハァ!!」


アレキサンダーが持ち武器であるランスを回して触手をからめとりながら、触手の方向を変える。サムの体が地面間近から再び宙に戻ると、アナはその瞬間を逃さずラプターで触手を切断、サムを救出した。


「サム大丈夫!?」


「あぁ!僕は大丈夫だ!」


「よしわかった!」


アナの代わりにサムに答えたアレキサンダーは、触手を巻き取ったランスを思い切り振り回し、木に激突させる。しかし触手の男はひるむことなく、足さえも触手に変えアレキサンダーの全身に絡みつく。その状態を見て、アレキサンダーはマスク越しににやりと笑った。


「知ってるか?ランスの本領はな…」


突如、アレキサンダーの背中についていた二つの小型ブースターが作動、青い炎とうなりを上げてる。


「突撃することだ!」


次の瞬間、アレキサンダーは目にもとまらぬ速さで男へ突撃、男の体を木諸共ランスで貫いた。


「おい!殺すなって言われたろ!」


「安心しろビル。こいつはこの程度じゃ死にはしない」


そういってアレキサンダーは腰から金属製のロープを取り出すと、男を木と共にきつく縛り上げた後、ランスを引き抜いた。

ランスをしまいパンパンと手をほろうアレキサンダーにサムは尋ねる。


「本当に大丈夫なのかい?結構深く刺さってたけど」


「以前同じ能力の超人と戦ったことがある。身体全体が触手状になる奴だ。何度突き刺しても効果がないから苦労したもんだが、こうすれば問題ない」


二人が目をやる先では、確かに男が全身を触手状にして拘束を逃れようとしている。しかし男が触手になったことで空いたスペースを、縄がさらに締まることでなくなり、結局無意味に終わっていた。

その光景を見て、アレキサンダーは自慢げに胸を張る。


「どうだ?アマンダ特性『バインドロープ』で縛られた気分は?俺が緩めない限り触手になっても逃げられないぞ」


その言葉に起こっているように、男はうねうねと蠢いていた。


「さ、あとはあの岩石男だが…レオンとあいつはどこ行った?」


「それならあっちのほうに行ったよ」


サムが指さした先は、木々がなぎ倒されて出来た一本の道が続いていた。



「そぉりゃあ!」


レオンハルトが岩男にハンマーを振り下ろす。岩男は両腕を十字に構え防御。しかしその威力はすさまじく、男の体は周囲の地面ごとその場に沈み込み、大きなくぼみを作った。


(本気ではないにしても、これしきの硬度を一撃で砕けんとは…我も年だな)


頭の中でぼやきながらも、レオンハルトは続けざまに二撃三撃と男にみまう。男も腕を用いてガードするも、横からの一撃には踏ん張りがきかず再び吹き飛ばされ、大岩に激突した。


「まぁ殺さず無力化だ。これぐらいならちょうどいいだろう!」


レオンハルトの背中についている巨大なジェットが起動、同時に足底に格納されていたキャタピラが顔を出した。そのままレオンハルトは急発進、岩男に向かって全力で突撃する。


「さあ!”スモウ”と行くかあ!!」


勢いそのままレオンハルトは岩男もろとも大岩を破壊。そのまま木々をなぎ倒して森を突き進んだ。


「はーっはっはっはっはっは!やはり戦いは肉弾戦でなくてはな!!」


レオンハルトは止まらない。すでに戦線から百メートル近く離れてしまっていた。と、ここで通信が入る。


「レオン!今どこにいる!?」


「おおビルか!今はだな…」


「…言葉に詰まるってことは、また”引きずり回し”てんのか…今すぐやめろ。回収がめんどくせぇ」


「む?そうか…」


ビルにお灸をすえられたレオンハルトは即座に停止、そのまま岩男に目をやった。すでに全身の岩のような組織は砕け、人の素肌が見えるほどにまで崩れ落ちており、すでに意識も失っていた。


「いかんな…またやりすぎた…」


どうしたものかと考えていると、サムとアレキサンダーが斜め後ろからやってきた。


「また派手にやったね、レオン…」


「いつも自重しろって言ってるだろ…」


「いや、すまなんだ。我のハンマーを耐えたのでつい、な…?」


「とりあえず…戻ろうか」


一同は、岩男と共に皆の元へ戻っていった。


数分後


「これで三人とも確保したね」


各々をそれぞれ捕縛し、さらに三人をまとめて縄で縛る作業がようやく終了したことで、サムは一息つきながら地面に座り込む。その目前では、全身を触手に変化しなおも抜け出そうともがく触手の男、意識を失い完全に鎮静化した筋肥大の男と岩の男が同じ縄に縛られていた。


「あとはオリバーの到着を待つだけだ」


「バトルホーク下りられるか?あのデカさじゃ、ここら辺の木々は邪魔だろ」


「釣り上げて回収するのはどうだ?我はよくそうしてもらってるぞ」


「私がラプターで運ぶ?」


「暴れてる奴もいるから、万が一落ちたら危ないのではないか?」


「そっかぁ…」


各々が今後の輸送法を模索していると、オリバーから全体通信が入った。


「どうかしたかい?オリバー」


「皆サンヲ包囲スル形デ、十ヲ超エル生体反応ガ確認サレマシタ!ソチラニ向カッテキテイマス!」


「野生動物に囲まれたかな。みんな、彼らを連れて…」


「イエ、移動速度カラミテ野生動物デハアリマセン!人間、超人モシクハアンドロイドデス!」


「…なに?」


オリバーの報告の直後、周囲の木々が揺れる。

突如、何人もの男たちが周囲から現れた。全員武装はしていないものの、無表情のままこちらににじり寄ってくる。


「なんだこいつら!?」


「まさか敵の罠だったか…?」


「とにかく囲まれたことに変わりはない!全員背中合わせで戦闘態勢!」


サムの一声で、皆は背中合わせに集まる。なおも近づいてくる男たちの何人かは、腕部が武器のように変化していた。


「最近囲まれることばっかだな、俺たち…」


「言ってる場合か!来るぞ!」


アレキサンダーの言葉を合図に、男たちは一斉に向かってくる。


皆が身構えたその時


シュタタタタン


男たちから皆を守るように、空中から何かが降ってくる。

それは小型の刃物、クナイだった。


「こういう任務は僕の分野だよ?みんな」


一同が声がした方向を見ると、近場の木の枝に少々小柄な人が立っている。その人物は天高く跳躍すると、サムとアナの前に着地し、その身体が月明かりに照らされる。その人物の姿を見て、サムの隣にいたビルは驚愕の声を上げた。


「な、なんでここにいるんだ!?颯!」


彼の名は「月影 颯(つきかげ はやて)」。SIU専属の暗部諜報工作員。


現代に生きる”忍び”である。


to be continued

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