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4.入学テスト

投稿日 2025/9/16

「これより筆記テストを開始してください」

試験監督者の合図で皆筆を走らせた。


 教室内、カリカリと筆が走る音が鳴る中、私は同級生となる人達を見ていた。 私が、テストを受けている教室には、私含め50人が同時にテストを受けいた。 私が、案内された教室の名前が教室以外にも4〜5室程あったように見えたので、1室50人と仮定すると、私の同級生は250人〜300人いることになる。

 流石は王立魔法学院…セレスティア王国の中で最も規模が大きいとされている学院は規模が違う。 

 規模が大きい分、入学生の身分に差が出てしまうことは仕方がないことだと思うが教室を見ていて感じた。服装、仕草の違いで身分の差がわかる。テストを受ける前までの態度、テストに対しての取り組む姿勢。この学院には身分関係なくセレスティア王国にいる私と同じ12歳の子供が集められているということに。


 「規模感ヤバすぎる…緊張でおかしくなりそう…」

そんなことを考えていると…教室で共にテストを受けている人達の手が、少しずつ止まっていった。 私は、周りをチラチラと見ていたのでテストにまだ手を付けていなかった。 


 「あれ? 入学テスト…結果がクラス分けに影響を与えないと言っていたから簡単に作られていたのだろうか?」

疑われてしまうのも嫌なので、そろそろテストに集中しよう。



***1時間後***



 無事、テストを終えることはできたが、数分で手が止まるほど簡単なテストでは無かった気がする。 魔法学の歴史や魔法学の理論。とても12歳の私達向けのテストとは思えなかった。

 私は、魔法制御を失敗しないために、前世の知識が戻ったときから魔法学について勉強を始めたが…どうやら私だけではなかったらしい。この世界の子供達も、魔物の存在がある為、自衛のためにも小さい頃から魔法学を学んでいたのだろうと勝手に結論付けてしまった。 そうでなければ、テスト開始数分で手が止まるはずがないのだから。


 「私もまだまだ勉強不足ってことかな。 私が読んでいた本には書かれていなかった内容までテストに出てきたから時間ギリギリになってしまったよ。」

筆記テストの反省はここまでにして、実技テストに向け心を落ち着かせ実技テスト会場に向かう。


 筆記テストのおかげで、緊張はほぐれた。 後は数回魔法を見せるだけ。『弱い』と無能と数人に蔑まれても構わない… 目立ちすぎて人の輪から外されるよりかはよっぽどましだ… 今までずっと努力した成果を今日出すだけ。

 落ち着いた足取りで実技試験が行われる会場に足を運んだ。


 …あ…… 私が会場に着く頃にはもう既に実技試験を行っているところが何グループかあった。 どうやら先着順で実技テストのグループが分けられ、私は考え事をしながら歩いていた為、一番最後のグループである、Fグループに分けられた。 1グループ50人を目安に組まれているらしく、私達のグループが最後…ということは…私の同級生は約300人…やっぱり多いね。


 「お前ら!!モタモタ会場に来て、実技テスト舐めてんのか? 他のグループはもう始まっているんだぞ?! 俺達試験官が暇人だと思うなよ?!」

実技テストの試験官が怒り気味に私達に言い放った。


 時間が押しているのかな? 今日の予定は、入学式と筆記テスト、実技テストのみなので、まだ昼にもなっていない。 モタモタと会場入した私たちにも非はあったかもしれないが、そんなに怒ること? あの試験官の第一印象皆最悪でしょ…実際…私は、この試験官はもう嫌いになりました。私と同じFグループになった人達もコソコソとだけれど、試験官の愚痴を言っていたが、私達の試験官になった人は気にせずテストを開始した。

 一人1回、攻撃魔法をダミー人形に当てるという単純なテスト。 私は、1回だけで良いとわかり、安堵したが…周りの反応は違った。

 一度のミスも許されない振り分けテストと言われれば、確かに皆が顔を引きつらせているのにも納得が言った。 両親からは名門の良い教師と学校と聞いていたけれど、名門の学院がハッキリと実力を測れないテストでクラス分けを行ているとは…親の通っていた時とは変わってしまったということ?


「見て! 向こうのグループは何回もやり直しているぞ!」


「あっちのグループもじゃない?!」


「と言うか…ここ以外全部一人何回もテスト受けているみたいだぞ!!」

同じグループの小言を聞く限り…どうやら変わってしまっているのは学院ではなく、教師の質だったようだ。

 私としてはどちらでも構わないのだが…同じグループの人たちはこの不平等な扱いに対して意義を申し立てていた。


「ちょっと!! 試験官さん 私たちだけ実技テストの内容が違うのはどういうことですか?! 他グループと同じように実技テストのやり直しを認めてください!!」

一人の生徒の声にFグループの何人かが続いて抗議していた。

 

「いいか?! お前達Fグループに分けられた奴は、この会場に入るのが一番遅かった奴の集まりだということを理解しているのか? 他グループは早く始められて余裕があるから数回出来ているだけで、実技テストの内容自体は他グループと変わっている点は無い。 私から言わせてみれば、一回で上手く魔法を使えなかった負け犬の遠吠えにしか聞こえない。 他の者の邪魔までしだしたとなったら…君たちの成績を更に下げることになるぞ? 分かったら、とっとと黙って座って反省でもしておくんだな一回のチャンスもものにできない無能達ww。」

試験官の挑発的な煽り対して講義していた数人は、成績の話を出されたせいか食い下がるしかなかった。


今の試験官の発言で分かったことがある。 試験官に対して、私達Fグループの皆がしていた愚痴はしっかり試験官に効いていたということと、今講義をしていた数名は既に実技テストを終え結果に納得がいかなかった者たちなのだということだ。

 テストが終わった後にグチグチ言う人は正直かっこ悪いと思ったけれど、子供相手に権力振りかざして粋がる試験官はその何倍もかっこ悪かった。



お疲れ様です。 杯の魔女です。

更新が遅くなり心苦しく思いながら…別ゲーに時間を割いてしまっていました。 

そんなことは置いておいて…今回はリースの入学テストの話ですね。書いていると長くなり、今回のタイトルは短く高頻度の投稿をしたいと思っていたので、途中で切り話を分けることにしました。

次回までの投稿は早いです。 言い切ります! 楽しみにしていてくださいね! 

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