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生徒会長がモテる理由  作者: プリン
第2章 ブラック校則をぶっ壊せ!
23/47

23 校則をぶっ壊せ

「罷免って……どういうことだよ……」

 自分を辞めさせてほしいというマサキに、高峰は悲しそうにした。


「もうこれ以上、エイジには迷惑かけられないから……」

「はあ? 迷惑だぁ? マサキお前、そんなこと思ってたのかよ……!」

 高峰は拳をギュッと握りしめて俯いた。


「……衛藤マサキ。今日をもって、副会長を罷免する。ほら、お前はもう生徒会じゃねえんだから、さっさと出てけよ……」

 高峰が投げやりに言うと、マサキは「ごめん」と残して生徒会室を去った。

 高峰は窓の外を見つめ、黙り込んだ。


「あ、あの……高峰サン、たぶん、勘違いがあると思います……」

「……どこに勘違いがあるっていうんだよ」

 窓の外を見つめたままの高峰に、ゆいは生徒議長の二階が訪ねてきたことについて話した。

 そして、ゆいがマサキの言動の経緯を説明するや否や、高峰は勢いよく立ち上がった。


「バカっ! なんでそんなクソ大事なこと先に言わねぇんだよ!!」

「わ、私に言われても、困ります……!」

 両手で頭を抱えた高峰は絶望的な表情をしていた。

「この生徒会はな、自慢じゃないが、あいつのおかげでまわってんだよ!」

「やはり、そうでしたか」

 高峰は動揺しているが、藤堂は冷静だった。


「衛藤先輩を呼び戻せばいいだけではないでしょうか?」

「いいや……マサキはこうと決めたら譲らねぇからな。はあ、罷免なんて慣れなぇことするからこうなったんだ。ったく」

 高峰は生徒会室を無駄に歩き回った。


 数分考えこみ、高峰はパンっと手を叩いた。そして、悪だくみをするように笑った。

「要するに、生徒議会はマサキが校則違反にあたる染髪をしてることが気に食わねぇんだよな?」

 ゆいは頷いた。


「なら、そんなクソみたいな校則、ぶっ壊しちまえばいい」

「えええ! こ、校則を、ですか……?」

 

「ですが、校則を変えるには、全校生徒が参加する生徒総会で承認を得る必要があります」

 藤堂は生徒手帳をぺらぺらとめくって内容を確認していた。

「そ、それに、この学校って真面目な子が多いから、そういうことを良しとするかどうか……先生も反対しそうですし……」

 ゆいたちの通う学校は生徒指導が厳しく、服装を含めた身なりにはあらゆる校則が課されていることを思い出した。

「いいや、厳しいからこそ、だ。いくらここが真面目なやつらが多いとこでも、なんでもかんでも校則がデカい顔してりゃ、いい気はしねえだろ。きっと、不満を持っている生徒は大勢いる」


 高峰は散らかった机の上をがしゃがしゃと雑に整理し、紙を用意した。

「よし、お前ら。生徒手帳を出して、そこにある気に食わねえ校則を書きだせ」

 ゆいと藤堂、高峰の三人は、それから黙々と無くしたい校則を書きだした。


「——まあ、ざっとこんなもんか」

 紙にはいくつかの校則が挙がっていた。

「染髪禁止にパーマ禁止、衣替え日の指定、マスク禁止、カーディガンのみの着用禁止……」

 ゆいが読み上げていくと、高峰は首を傾げた。

「カーディガンのみ着用禁止って、法律的にもアウトだろ。中途半端にカーディガンだけ着てる新手の露出狂じゃねぇか」

「ち、違いますよ……! カーディガン着るなら、ブレザーも着なさいってことです!」

 高峰は「そーいうことか」と笑っていた。


「生徒総会は早くても一学期末の七月の末になるので、生徒議会が不信任権を正式に行使するのも時間の問題ではないでしょうか?」

 藤堂は訊いた。現在は五月の下旬で、七月まで二か月ほどある。

「いや、その前に臨時で生徒総会を開く。こんな面白そうなこと、あと二か月も待っていられねぇからな。二階にはうまいこと言って、不信任権の行使をさせなければそれでいい」

 高峰は薄ら笑いをしてパソコンを開いた。


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