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ロプノールの灯火  作者: 井上壮一
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新型ウイルス

 私はなぜ、こんなところにいるのだろう。思い返せば、原因の発端は2020年頃に流行し始めた、新型ウイルスであったと思う。翌年には変異種も蔓延し、数年で収まったものの世界の人口が減少した。経済危機が世界を混乱へと導いたのだった。過去を少し振り返ってみたいと思う。


 確か2020年、普通に大学に通っていた。大学にとりあえず入っただけで、特にしたいこともなかった。何とも思わず、大学で化学を学んでいた。新型ウイルスのせいで、オンライン授業ばかり、つまらない毎日だった。


 そのころ中国は、新疆ウイグル自治区の自治権を剥奪し、諸外国の反感を買うこととなる。そんな中、中国人民解放軍は台湾へ侵攻した。最初は解放軍対沖縄の米軍の戦いとなった。だが米軍が台湾に入り少しすると、解放軍は台湾を占領した。米軍は命からがら逃げかえってきた。恐らく解放軍の戦力は諸外国の予想以上に大きくなっていることは間違いなかった。ただ、核戦力は米国の方が上であった。当時の米国の方針は、日本に援助を頼んで、核を使わずに戦うことだった。日本では、国防費と大学の研究費にたくさんのお金を注ぎ込むことになっていた。大学で研究している私にはちょうど良かった。ただ単に喜んでいた。

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