序章
小難しい話にしていこうかなと思っております。
ロボットとかでるのはもう少し後になります。
そっち系の話が好きな方すみません。
(前段)
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人類は不道徳を極め、戦争を謳歌しこの世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。
争いをやめない人間に天罰が下ったが如く、天は荒れ地は果て人類は滅びの道を歩んでいた。
恒星間宇宙船13隻に収まるまでに衰退した人類にとって、新たな星を巡る旅は唯一の希望を求め彷徨う亡者の行進だった……。
(カイン遺物書:13章より)
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始暦963年
人と人ならざるものが暮らす山村の村に少年が倒れている。
「これはいかん、此奴を運んでおやりなさい」
犬のような耳を持つ老人がそういうと一人の青年が反応する。
「この時期に……一体なにがあったのでしょう」
少年が運ばれてから半日ほど、世話をしていた少女が額の布巾を替えようとしたその時。
「んんっ」
少女は驚きながら恐る恐る声をかけた。
「意識を取り戻したのね、あなたは一体?」
少年はあたりを見渡して答える。
「ここは……」
「ここはケデシュ。2つの大国エルサームとギルガールの間に位置する山村よ」
木造の狭い部屋の中に草花の香りとかすかに香る硝煙に違和感を感じながら、
少年は何かに絶望したよう顔つきで少女を見た。
「俺は……誰だ……?」
なにかを悟ったかのように少女が続ける。
「あなたは昨日、この村の入り口に倒れていたのよ。村長があなたを保護するように決めたの」
なにかを思いたしたのか、ちょっと焦った顔になった少女は続けた。
「あ、私はクイン。この村の村長の娘なの。今父さんを呼んでくるから待っていてね」
ギィギィと音を立ててドアへ向かうクイン。出ていく間際にぴょこんと顔を出した。
「ちゃんと休んでいてね」
階段を降りる音を聞きながらポツリとつぶやく。
「休んでいてね、か……」
少年は今はなにも考えたくなかった。ただ襲ってくる睡魔に身を任せることにした。
…………
………
…
木造の窓から眩しい太陽の光が差し込んでくる。心地の良い鳥の歌声が高くなるにつれて室内の気温も上がり、ベッドからぴょんと飛び起きた。
毎朝の日課の腕立てをしていると、聞き慣れた声がした。
「エーク、おきてるか」
ノックもせずに入ってくる筋肉質の男。村一番のちから持ちにもかかわらずどこか幸せそうな目をした青年がいた。
「相変わらずデリカシーがないなアベル。」
アベルと呼ばれた男は頭を掻きながら答える。
「すまんなエーク。ちょっと急用があってな……。実は明日の式に必要な婚礼の冠の到着が遅れてるんだ。すまんがちょっとヨシュアさんのところまで頼まれてくれないか」
明日がアベルの結婚式、エークは自分の恩人であるこの村の祝い事がまるで自分のことのようにウキウキしていた。
「わかった!いってくるよ。アニキ」
アニキと言われて少し複雑そうな顔のアベル。
「お前が来てからもう5年か」
「ん?ああ、もうそんなに経つのか」
「俺はな、お前のことは本当に弟のように思っているんだ」
照れくさい顔をしたアベルを見ながら、エークが返す。
「記憶のない俺を5年前に村長が拾ってくれてから村のみんなのことは家族だと思ってるよ」
しっかりとアベルをみて答えたエークにアベルは続いて問いかける。
「なあ、まだ記憶は戻らないのか?」
この問いにはエークは決まって複雑な顔をする。
「う〜ん。さっぱり」
「そうか、まぁいつか戻るといいな……。じゃあヨシュアさんのとこ頼んだぞ。」
エークは自慢の決めのポーズを取りながら
「任せとけって!サクッと行ってきます!」
「気をつけてな!」
エークはそんなやりとりをしながら、颯爽と部屋を飛び出した。
勢いで始めたけど設定考えるのが大変すぎる。
オナニーみたいなものなので、気ままに進行していきます。




